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横浜で語り継がれた「コト八日」という風習って?どんな妖怪が現れたの!?

ココがキニナル!

かつて横浜の農村ではコト八日と呼ばれる日に一つ目の妖怪がやってくると信じられ、目籠を玄関に掲げる風習があったそうです。妖怪の種類も地域によって少しずつ違っているようです。(ねこぼくさん)

はまれぽ調査結果!

コト八日は関東を中心に全国で行われていた災いよけの行事だった。その背景には、当時の人々の家族や村を想う真剣な思いが込められていた。

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ライター:千葉 こころ

妖怪・・・なんともノスタルジックな響き。

小さなころ、某アニメ番組の目玉の父親を持つ少年の技(?)に憧れた反面、リアルな絵に夜眠れなくなったっけ。名前を取られた少女や妖怪同士の戦い、生まれてみたら妖怪だった・・・なんて、妖怪にまつわる映画に、大人になってからも楽しませてもらっている。

考えてみれば、古くは中世の時代から妖怪が描かれた文献や物語は数え切れないほど。そんな古(いにしえ)の産物が、かつて横浜の農村部に現れたという。
 


地図なしで横浜駅にたどり着くため、道をたずねてみたら・・・
 


※%△#☆・・・!!!(イラスト:編集部・千葉


これはキニナル!! でも、もし遭遇しちゃったら・・・なんてちょっとドキドキしながら、横浜に語り継がれる妖怪伝説の調査を開始!
 


こんな山の中に妖怪が潜んでいるのか?




妖怪が村にやってくる!?



キニナル投稿によれば、妖怪が現れるのは12月8日と2月8日の「コト八日(ようか)」という限定日の様子。いったいどんな風習なのだろうか? 悩んでいても進まないので、教育委員会に問い合わせてみた。
 


教育委員会が入る、関内駅前第一ビルの外観


―「妖怪がやってくるというコト八日という風習についてお聞きしたいのですが・・・」
教育委員会 「妖怪・・・(笑)ですか」
きれいな声のお姉さんは笑みを湛えたやわらかい口調で文化財課の竹部さんにつないでくれた。

竹部さんも突然の話に戸惑いつつ、「横浜市歴史博物館なら詳しい事が聞けるかもしれません。」と、すぐに確認してくれたうえ、コト八日についての文献もいくつか教えてくれた。温かすぎる、横浜!!

竹部さんからいただいた情報を携えて、いざ横浜市歴史博物館へ!
 


この場所で・・・
 

いよいよ妖怪と対面か!?




コト八日とは?



お話を伺ったのは民俗学芸員の羽毛田(はけた)さん。「その質問内容に書かれていることが、そのものズバリ答えなんですけどね」と、開始1分で終了ともとれる羽毛田さんの言葉にあせるライター・千葉。しかし、おもむろに大きな地図を広げながら話を続けてくれた。ホッ。

コト八日(コトヨウカ)とは毎年12月8日と2月8日のどちらか、または両日に行われる災いよけの行事で、関東を中心に全国にある行事なのだという。

その内容は一つ目の妖怪が災いをもって家に来るというもの。一つ目の妖怪は目がたくさんあるものを怖がるため、目の多い籠を家前に掲げて近寄らないようにしたという。
 


こんな風景がいたるところで見られたようだ
(画像提供:川崎市立日本民家園)
 

目籠のイメージ。この目の多さはさぞかし恐怖だっただろう
(イラスト:編集部・千葉)