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保土ヶ谷駅近く、「激安」「手の届く贅沢」と書いてある謎の看板の居酒屋は本当に安く呑めるのか?

ココがキニナル!

保土ヶ谷駅近くの黄色い看板に「激安」とある立ち呑み123。なぜ「立ち飲み」ではなく「立ち呑み」なのか、店名はなんとよみ看板に「手の届くぜいたく」とあるがどんなメニューがあるの(たんかんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

安く美味く気軽に呑める店「123」。読み方は自由、心良き常連さんと粋な酒場おやじと穏やかに気さくなマスターが心地良い酒場空間を作っていた

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ライター:クドー・シュンサク

店名と、表記と、ふれこみと、品ぞろえ。多くのキニナルを醸し出す保土ヶ谷駅近くの酒場。
取材日は東戸塚にあるエフエム戸塚にて「はまれぽ調査隊」の生放送に出演後、隣駅の保土ヶ谷駅へキニナル酒場の調査へ。近ごろ多忙にさせていただきながら、ちょっといいことがあったような錯覚と夢の中へなクドーと、よく笑いよく叫び動き回る編集部・山岸ことモンスター・ギシヤマにて保土ケ谷へ。
 


地域最安値の下町風憩いのマイノリティ酒場「123」



JR保土ヶ谷駅東口を出て国道1号線沿い、歩いて少しのところにあったキニナル酒場「123」。
まずは外観から。
 


確かにキニナル風情


「おー!! なんすかねーあのかんじっ!! うわっ! うわっ! ○※□♯◆☆!!」
春になるとそろそろ火でも噴き始めると思います。モンギシ。
お店の中へ。
 


おじゃまします
 

店内奥から


店内はYの字型カウンター。下町酒場の雰囲気とアットホームさが調和した様相。壁には「激安」と謳うメニューがびっしり書かれてある。
 


激安な
 

メニュー
 

ドリンクも
 

安い


マスターに名刺を渡し、取材の旨を伝える。調理に手が離せない様子だったのでしばし待つことに。席に着き店内を見渡していると向かい側で呑んでいるお客さんから「今日は取材ですか? この店に? おもしろいマスターがやってる、気軽に楽しめる店ですよ。よろしくね」と気さくに声をかけていただいた。やわらかいお客さんの接し方に、落ち着きと少々の癒しをちょうだいした。
 


マスターから「お待たせ」の声


立呑み「123」のマスター、イイジマリコさんに話を聞く。
この店を始めたのは3年半前、知人から「空いた物件があるので店をやらないか」と話があったのがきっかけ。イイジマさんはそれまで伊勢佐木町でBARをやっていたとのこと。店名の「123」について、まず何と読むのか尋ねた。するとイイジマさんは・・・
 


「好きに呼んでくれていいんだよ。イチ・ニ・サンでもひぃ・ふぅ・みぃでも」


「アン・ドゥ・トゥロワァでも(笑)」。とのこと。正式な店名は決めていないという。
あえて由来になるものがあるとすれば何か、と尋ねると「100円200円300円のメニューがメインで安く呑めるっていうのがあるかな」との回答。「そういえばね」と何かを思い出したイイジマさん。
 


「ただ、123(ひゃくにじゅうさん)と3ケタで呼ぶ人はまだいないね(笑)」


「立飲み」ではなく「立呑み」と表記された理由については「酒を・・・“呑む”という意味もあるけれど、どんな人でも理由があろうがなかろうが、ウチに来る人は、なんだって呑みこむよって意味でね」とイイジマさん。続けて「私が女性ホルモンを注入して胸を大きくしたりしているもので、そういった類の人も、人は人なんだからウチで呑むなら誰でも受け入れるし、気兼ねなく来てくれたらいい」と話してくれた。
 


「人が人と楽しむときは余計なことは考えない方がいい」


「LGBT」(L/レズビアン:女性に惹かれる女性、G/ゲイ:男性に惹かれる男性、B/バイ・セクシャル:両性愛者、T/トランスジェンダー:性同一性障害など体の性と心の性が一致しない人、の頭文字を取った総称、セクシャル・マイノリティ:性的少数者を指す)も気にせず誰でも気兼ねなくウエルカムといった姿勢が、この店の信条とのこと。

本当の意味で、大衆居酒屋である。心の意気が深い店の激安メニュー、いただくことに。