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市営バスの黒字ナンバーワン路線はどこだ!?

ココがキニナル!

横浜市営バスの最長路線記事、大変面白かったです。年間赤字が1億とのこと。ならば市営バスの黒字路線No.1はどの路線でしょう?かなりキニナル(ヨコさん、タッカーさん)

はまれぽ調査結果!

一番の黒字路線は、営業係数で見ると75系統、金額だと1億6500万円の黒字を記録した45系統だった

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ライター:田中 大輔

日々、横浜市民とはまれぽライターの足として活躍している市営バス。
これまで、はまれぽでも何度となく市営バスにまつわる記事を紹介してきた。

一番長い路線は、とか、なんであの色なのとか、運転が難しい路線はどれか、とか。
今回は「いちばん儲かっている路線はどこか」がテーマ。全部で130もある市営バスの路線の中で、最もお財布を潤しているのはどこを走るバスなのだろうか。



トータルではプラスの市営バス



取材のために交通局を訪れた3月半ばは、ちょうど2014(平成26)年度の予算案ができたころ。
交通局は市の一般会計予算からお金を配分されるのではなく、自らの収益を予算に充てている、いわゆる“企業局”だ(ただし、制度で定められた補助金などは市から出る)。

そのため、交通局として収益を上げなければ立ち行かなくなるというわけ。
 


おなじみの市営バス。民間会社同様、儲けを出さなければならない
 

2014(平成26)年度の予算概要によると、平成26年度の経常損益は8億7000万円近い黒字となる見込み。
過去に「横浜市内で最長距離を走行する路線バスはどこ?」で紹介した109系統(横浜駅前~スカイウォーク前)のように大きな赤字を抱える路線があるのも事実だが、トータルではプラスというわけだ。
109系統以外にも赤字路線はあるだろうから、それを補って余りある黒字路線があるということになる。
 


こちらは109系統のバス。大きな赤字を抱える路線だ
 

そんな大きな黒字を出している路線はどこなのか。自動車本部路線計画課の三村課長(取材当時)にお話を聞いた。



赤字で廃止になる路線も



市営バスの黒字路線ナンバーワンはどこか。
の前に、その反対の赤字路線について、2012(平成24)年度の決算値に基づく数字とともに紹介しよう。

前出の109系統は、前述の記事でも紹介した通り「生活交通バス路線維持制度」という道路局の定めた制度によって補助を受けている。同様に現在は「10系統(磯子駅前~峰の郷)」、「18系統(生麦~矢向駅前」など、12の路線がこの制度によって救済されている状態だ。

これらの補助を受ける路線は営業損益のみの数字が出されていないので、今回は対象外になっている。

それ以外の赤字路線、つまり交通局がそのまま赤字をかぶっている路線を見ていこう。
三村課長は、「各路線の収支は損益のプラスマイナスで見る方法と、営業係数で見る方法があります」と話す。
 


市営バスの終夜運行に関する記事でもお世話になった三村課長
 

営業係数とは、100円稼ぐのにいくらのコストをかけたかで算出する指標で、いかに効率的に稼いでいるかを見ることのできる数字。当然、100を超えれば赤字、それ以下なら黒字となる。

例えば、2013(平成25)年3月16日に廃止となった311系統(川和町駅~緑車庫)。2200万円の赤字で、109系統に比べればそこまでの額ではないが、営業係数は全ての路線で最も悪い348.5。つまり、100円儲ける間に350円近く使ってしまっていることになる。

市営バス46系統は終点まで行けるのか?」で紹介した46系統も、2013(平成25)年3月30日に廃止となった。100万円強程度の赤字だが営業係数は238.5と効率が悪い。
 


46系統の路線上にあった看板。この先は米軍施設になっている
 

その上、これらの路線は311系統で154人、46系統で12人と、1日の平均利用者も少ない。そのため、廃止となってしまったというわけだ。