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中華街にはいくつフォーチュンクッキーがある!? ライター松宮が中華街を大調査!

ココがキニナル!

中華街で、フォーチュンクッキーを販売している店がいくつかあります。あたりまえだけど、店によって価格もおみくじの中身もバラバラ。各店の特色は?(恋はタマネギさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

菓子・みやげ・中華食品・中国茶店45軒のうち、フォーチュンクッキーを販売しているのは10軒。種類は3つで味やくじも思った以上に個性があった!

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ライター:松宮 史佳

アメリカに住んでいたころ、松宮はお金がなかったため、格安な中華料理をテイクアウトしていた。その時、付いてきたのが“フォーチュンクッキー”。おみくじのように“ひとこと占い”が書いてあるフォーチュンクッキーを楽しみにしていた。

フォーチュンクッキーの存在はアメリカではかなりメジャーだったが、日本ではどうなのか!? 調査すべく、横浜中華街発展会協同組合が発行している地図『2013年 横濱中華街 街道指南』を手にし、「フォーチュンクッキーが置いてあるか」菓子・みやげ・中華食品・中国茶店から片っ端から聞きまくることに。

・・・ひたすら電話をかけまくること2時間。45軒に電話して喋り続け、顔の筋肉がつりそうになる。
 


45軒中、フォーチュンクッキーを販売しているのは10軒(系列店も含む)

 
電話取材をするうちに「重慶飯店の売店にあるフォーチュンクッキーが有名」との情報を得る。早速、「重慶飯店」に問い合わせ、取材をさせていただくことに!



超有名! 「重慶飯店」のフォーチュンクッキー



「重慶飯店」の系列会社で「ローズホテル横浜」の浦上聖(せい)さんにお話を伺う(残念ながら写真はNG)。「重慶飯店」は1959(昭和34)年創業。フォーチュンクッキーの販売を開始したのは1991(平成3)年。販売した理由は当時の担当者がすでにいないため、「わからない」とのこと。

フォーチュンクッキーは神戸の工場に発注し、製造を依頼している。
 


8個入で470円
 

袋から出すとこんな感じ

 
『2013年 横濱中華街 街道指南』上に掲載されている土産物&中国食品店の中では、「重慶飯店第一売店」と「重慶飯店第二売店」で販売中。
 


「重慶飯店第一売店」
 

「重慶飯店第二売店」

 
“フォーチュンクッキー=AKB48の歌”と思い浮かべる人も多いだろう。AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」は2013(平成25)年6月29日にTBSのテレビ番組「音楽の日」で初披露。その後、7月19日に動画サイトYouTubeに「STAFF Ver.」がアップされ、8月21日にリリースされた。

「重慶飯店」ではオンラインショップで120種の商品を掲載している。フォーチュンクッキーのアクセス数は6月には25位以下だったのが、7月には11位、8月には2位になったそうだ。歌の影響があったのだろう。

中のくじには“仕事や金運、ファッション、健康”などについて格言風に書かれているとのこと。

と、ここで「重慶飯店」のフォーチュンクッキーを食べてみることに!
 


中に占いが書かれたくじが!

 
・・・フォーチュンクッキーはアメリカで食べたものと比べると、かなり大きい気がする。食感は瓦煎餅のようでかなり食べ応えアリ。ほんのりと甘く、上品な味わいだ。
 


心を見透かされたようなアドバイスに思わず笑ってしまう

 
カラー&イラスト付きなので心が和む。日本語の下に英語でも教訓が書いてあり、なんとなくアメリカを思い出す。



フォーチュンクッキーの意外な歴史とは!?



続いてフォーチュンクッキーの由来について尋ねる松宮。すると、浦上さんは新聞の記事を出してくれる。
 
東京新聞(2013年11月12日)によると、フォーチュンクッキーの由来はなんと、日本にあった! 江戸後期、男女で都都逸(どどいつ:江戸末期に流行した定型詩)や吉凶の文句を書いた紙「辻占(つじうら)」をやりとりする遊びが流行ったという。その「辻占」を瓦煎餅の中に入れたのが「辻占煎餅」の始まり。
 


フォーチュンクッキーの起源は江戸だった! 東京新聞(2013年11月12日)

 
20世紀初頭、「辻占煎餅」は海を越えた。実業家・萩原真氏が米国サンフランシスコにあるゴールデンパークの日本庭園で茶菓子として出したものを、華僑がまねて中華料理店に提供。その後、全米に広がったらしい。日本には1970年代に逆輸入されるようになった。都内周辺で販売されるフォーチュンクッキーは、新潟県三条市で作られることが多いようだ。
 


フォーチュンクッキーは日本生まれだった! 毎日新聞(2013年10月20日)

 
アメリカで食べていたフォーチュンクッキーが“日本発祥”だったとは驚き! 「フォーチュンクッキーははるばる海を渡ってきたのか」と思うと、しみじみしてしまう。

フォーチュンクッキーを食べて気合いを入れた松宮。浦上さんにお礼を言い、 フォーチュンクッキーを販売している店の残り8店舗を制覇することに! 一体、中華街には何種類のフォーチュンクッキーが存在するのか!?



残り8店を制覇せよ!



薄暗くなりかけた中華街に1人立つ。中華街といえば、「酢豚にパイナップルが入っている店の割合は!?」の調査で激闘を繰り広げたことが思い出される。・・・今回もまた激闘になるのか?

超方向音痴の松宮。「無事に全店舗見つけられるのか」と不安になりながらも、残り8店を大捜索!
 


まずは1店舗目の「駄菓子百貨店」へ

 
店内をウロウロしていると・・・あった!

「横浜おみくじクッキー」を発見! この店はフォーチュンクッキーとは言わず、“おみくじクッキー”と言っているようだ。クッキーの中におみくじが入っていれば、呼び方は異なっていても同じ。なので、おみくじクッキー=フォーチュンクッキーとする。
 


「横浜おみくじクッキー(7個入:500円)」

 
スタッフの方に尋ねると、やはり歌の影響か、フォーチュンクッキーは人気のようだ。

・・・多くの人々が美味しい中華を求め、夜の中華街を訪れている。だが、しかし! 松宮は中華には目もくれず、ただひたすら“フォーチュンクッキー”を追い求める!
 


・・・迷いながらも、なんとか2店舗目「耀盛號売店(ようせいごうばいてん)」に到着!

 
おお! あった! 
 


「フォーチュンクッキー(8個入:560円)」を発見!

 
・・・説明のためか、“占いクッキー”と小さく書かれているのも見逃せない。

こちらの店でも「フォーチュンクッキーは人気(byスタッフの方)」とのこと。

「急いでほかの店にも行こう!」と思ったら・・・そろそろ閉店の時間。残念ながら今日はここでタイムアップ! 日をあらためて取材することにし、これまで入手したフォーチュンクッキーを食べてみることに!