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ナイスミドルが西口五番街に集う? 「JAN TOKUNAGA」でおしゃれに大変身!

ココがキニナル!

横浜駅西口五番街のJAN TOKUNAGAというナイスミドルが集うお洒落な服屋さん。1880年から伊勢佐木町で営業していたそうで、横浜で最古の服屋さん?20代の自分は入りづらい(うなぎさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

馬車道で創業したJAN TOKUNAGAは横浜で歴史を刻む紳士服の老舗の一つ。身の丈に合うお洒落を提案してくれるので若い人も安心して入店を!

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ライター:秋山 千花

「お前はどうなんだ!」というご指摘を覚悟の上で、筆者はあえて声を大にして言う。
どうせ一緒に仕事をするのなら、できればいい男としたい。
例えば佐藤浩市様のようなナイスミドルに「明日までに原稿頼むよ」と頭でもくしゃくしゃっとされた日にゃあ、筆者尻尾を振って徹夜をしてしまうことだろう。

逆に岡田将生君のようなフレッシュでかわいらしい年下君に「お願いしますよ・・・」なんて甘えられるのもよい。きっと口では文句を言いながらも、にやけ顔でパソコンキーをたたきまくってしまうに違いない。

しかし筆者の編集担当はというと・・・
 


若くもなければ渋くもない33歳の松山氏


彼に「頼みますよぉ〜」といくら泣きつかれても、「ええい、甘えるな!」と思うばかりでちっともやる気がわいてこないのだ。
そう、筆者の原稿が常に締め切りギリギリなのは、ほかでもない担当編集者・松山氏のせい。

そこで、今回はイケてない三十路男をイカした大人の男に変身させるべく、キニナル「ナイスミドルが集う洋品店「JAN TOKUNAGA(ジャン・トクナガ)」を調査することに。



創業130年以上! ナイスミドルが集う老舗



 


「JAN TOKUNAGA」は
横浜駅西口五番街のアーケードをくぐってすぐ左の通り
 


マクドナルドの2軒隣にある雰囲気のある紳士服店
 

レトロアメリカンな印象の看板がとってもオシャレ


「1880 TRAD SHOP JAN TOKUNAGA」と書かれた看板からわかるのは、同店が1880(明治13)年創業のトラッド系ファッションの店であるということ。投稿者のコメントにもあるよう、落ち着いた品のある店構えが多少敷居の高い印象を与える。
 


しかし、店頭に並ぶ商品を見ると価格は意外にリーズナブル


この価格設定なら松山氏でも大丈夫! ちょっと安心してさっそく店内へ。
 


取材の依頼を受け、待っていてくれた代表取締役・徳永智樹さん

まずはキニナル「JAN TOKUNAGA」の歴史から。
看板にある1880の文字が示す通り、同店の歴史は1880(明治13)年までさかのぼる。創業当時は、馬車道の入り口に店を構え「徳永洋品店」の名で営業を行っていたのだとか。

「横浜で一番古い服屋なのでは?」という投稿者の質問には、「信濃屋(横浜市中区)さんの創業1866(慶応2)年にはかなわない」との返答だが、それでも歴史ある洋品店のひとつには違いない。
 


「徳永洋品店」時代の写真
 

現在、「徳永洋品店」のあった場所にはビルが立っている
 

なるほど、マンション名は「馬車道徳永ビル」

創業時は帽子屋だったという同店。その後は、役所や大手企業を回ってオーダーメイドスーツの注文を受ける洋品店へと移行、曾祖父から祖父の時代へと移り変わる。

「JAN TOKUNAGA」として現在の地に店舗を構えたのは、さらに時代を経た1961(昭和36)年のこと。「祖父が桜木町事故(1951〈昭和26〉年に起きた列車火災事故)の犠牲になって亡くなってしまった後で、そのころは、もともと教師をしていた祖母が私の父と伯父と一緒に大変な苦労をして店を切り盛りしていたんです。なかなかすごいやり手のおばあちゃんでしたよ(笑)」と徳永さん。

ちなみに、店名のJANはフランスの自然主義作家・モーパッサンの著書『ピエールとジャン』に登場する出来のよい兄弟の名から付けられたもので、温厚な性格のジャンの姿になぞらえているという。

移転の理由については、馬車道店での営業があまり振るっていなかった点を挙げる。しかし、開発の進む横浜駅程近くに店をオープンしたことが功を奏したのか、その後は横浜駅ステーションビルやダイヤモンド地下街など西口周辺に店舗を展開。横浜や東京の名店を集めようという意向で、静岡のショッピングセンターから声がかかるまでに成長する。
 


駅ビルにあった「BOB(バブ) TOKUNAGA」のハンガー。今も「JAN」で活躍中


一番店舗数が多かったのは、1960年代から70年代のアイビースタイルのVANジャケットが大流行だった時代で、横浜と静岡に全部で7店舗もあったのだとか。

現在は西口五番街とダイヤモンド地下街の計2店舗を展開。ただ、ダイヤモンド地下街の店舗については、客層を考慮し、現在は婦人服販売店「BON SENS TOKUNAGA(ボン・サンス・トクナガ)」として営業を行っている。
 


婦人服販売店になったダイヤモンド地下街の店舗