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保土ケ谷産のジャガイモを使った地元焼酎「ほどじゃが焼酎」について教えて!

ココがキニナル!

保土ヶ谷区に保土ヶ谷産のじゃがいもを使った、地元焼酎があるそうです。詳しいことが知りたいのでレポートお願いします。(おにぎりさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

区制80周年のタイミングで、その歴史や名産物をアピールできる「保土ケ谷の新名物」として作られた焼酎。保土ケ谷の酒店や飲食店で取り扱われている

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ライター:はまれぽ編集部

保土ケ谷産のジャガイモを使った焼酎についてのキニナル。
「保土ケ谷 ジャガイモ 焼酎」で検索してみると、中小の酒類小売店が加盟する「横浜小売酒販組合保土ケ谷支所」のホームページにたどり着いた。

その名は「ほどじゃが焼酎」というらしい。保土ケ谷区仏向(ぶっこう)町で作られたジャガイモが原料になっていて、保土ケ谷区の一部の飲食店や酒店などでしか取り扱ってないらしい・・・。「なんで保土ケ谷でジャガイモ? どうして保土ケ谷で焼酎?」という疑問がモヤモヤと浮かんできた。

各方面にリサーチをしてみると、その中心人物が相鉄線星川駅近くで野菜販売をしているとの情報を入手できたので、さっそく現地に行ってお話を伺うことに。



保土ケ谷の新名物「ほどじゃが焼酎」



炎天下の中、若干迷いながら星川駅周辺を探索。
日陰を探し、直射日光から逃れ逃れたどり着いたのが、この建物。
 


指定場所には近いはずだが・・・
 

あ! 野菜売ってる

 
覗き込んでみると、中にいた女性が手招きしてくれた。

その方こそ、「ほどじゃが焼酎」を知り尽くす人物、大尾美登里(だいおみどり)さん。この焼酎をつくるためにあつまった有志のみなさん10人で構成される「ほどじゃが焼酎の会」事務局の方だ。
 


大きい看板で「ほどじゃが焼酎」をアピールする太尾さん

 
大尾さんによれば、この焼酎は保土ケ谷区長だった金子宣治氏のアイデアがもとになっているそうだ。

「区制80周年というお祭りに、保土ケ谷らしい素材で、みんなが楽しめる新しい名物を作ろう」ということになり、2004(平成16)年の区制80周年を迎える1年前から準備を始めたそうだ。
  


新名物として誕生したそうだ

 
それにしても、なぜ「じゃがいもの焼酎」だったのか。

「保土ケ谷の峰岡町にはかつて農事試験場があって、そこではジャガイモの品種改良が行われていたんです。そのため、地元の農家でもジャガイモがたくさん作られるようになって、明治から大正にかけて、保土ケ谷は種イモの一大産地となりました。昭和の初めごろまでは、北は北海道から南は四国まで買われていった記録が保土ケ谷駅周辺にいくつかあった芋問屋に残っているんですよ。この史実を後世に伝えようと金子氏が発案したのが、この『ほどじゃが焼酎』だったんです」
 


保土ケ谷のジャガイモ、略して「ほどじゃが」

 
さらに、大人が楽しめるものを、ということで焼酎をつくることになったそう。

「新名物」の概要が決まったところで、製造・市販に向けて動き出した。
保土ケ谷区連合町内会長や横浜小売酒販組合保土ケ谷支所、酒問屋のイズミックさんなどに協力してもらったそうだ。

東京農大の醸造学科に相談した結果、使用するジャガイモは、保土ケ谷で作られているもののうち、糖度が高い「キタアカリ」という品種を使うことに。


保土ケ谷区内にある「ほどじゃが」の畑。植え付けは2〜3月に行われる
 

7月に集荷される

  
焼酎作りが盛んな九州は鹿児島にある、小ロットの発注にも対応してくれる「オガタマ酒造」に送り、醸造を依頼。毎年10月の第3週に行われる「区民祭り」には完成するようにスケジュールを調整することに。

しかし、焼酎の醸造期間は半年以上かけるのが一般的だが、「ほどじゃが焼酎」の醸造期間はおよそ3ヶ月。オガタマ酒造の方にも「すこし無理があるかもしれない」と言われたそうだ。
試しに作ってもらったところ、クセがなくスッキリしていて、ほんのりとジャガイモの風味が漂う味わいに仕上がった。

「普段、焼酎を飲まない人には飲みやすいと好評です。ただ、イモ焼酎が大好きな人からは物足りないという声もいただいてます(笑)」
 


毎年行われる試飲会の様子(画像提供:タウンニュース)

 
普段はビール党の筆者。さらに取材中なのにもかかわらず、非常に飲みたくなってきた・・・
「ほどじゃが焼酎」は、横浜小売酒販組合保土ケ谷支所に加盟しているほとんどの酒店で購入したり、保土ケ谷の一部の飲食店でも楽しんだりすることができるそうだ。
 


すごく飲みたい

 
そこで大尾さんに「ほどじゃが焼酎」が飲めるお店を紹介してもらうことに。
なんでも、素材にこだわった料理を提供している「夢」というお店が保土ケ谷駅近くにあるんだとか。
早速、向かわせていただきました。