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曙町にある「埋金製麺」、そのスゴい名前の由来とは?

ココがキニナル!

伊勢佐木町にある埋金製麺。名前がすごいので由来が知りたいです。 (駅馬車さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

すごい名前は「埋金製麺(うめがねせいめん)」。オーナーの苗字「埋金(うめがね)」をそのまま使っている老舗製麺所。麺は本格的に、美味かった。

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ライター:クドー・シュンサク

なんだか、いかがわしい。金が埋まっている製麺所。それが、曙町にある。確かに目にしたことがある。一瞬だけ変な気持ちになったのを憶えている。「埋金製麺」だから。物々しくて異様。その名の理由は確かにキニナル。
 
最近、青江三奈のブルースの看板がゆずに変わった伊勢佐木町界わいへ、諸々調査に。



曙町で40年の老舗製麺所「埋金製麺(うめがねせいめん)」

伊勢佐木町・曙町の、ピンクでファッションなお店の界わいにある、すごい名前の製麺所「埋金製麺」。外観はこちら。
 


ここが
 

キニナル
 

製麺所


埋金という文字と書体と色合いが、なおさら迫力を煽るというか、昔気質な金融屋とか興業屋の香りも放つ。でも製麺所。その全貌は、いかなるものか・・・。
 


いかなるものか


建物の中には、製麺の機械らしきものと小麦粉が入った大きな袋がたくさん積まれてある。ご年配の男性の方がいらしたので、取材の旨をお話しした。今忙しいからまたでいいかということになり、日をあらためて伺うことに。

「埋金製麺」という名前のことを話したが、一切返事をいただけなかったものの帰り際に「うちは『まいきん』じゃなくて、『うめがね』って読むんだよ」と。「まいきん」ではなく「うめがね」。これもこれで、また謎。うめがね・・・。

忙しいとのこと。これ以上お話は聞けなかったので、日をあらためることに。
 


1週間後に再訪


インターホンを押すと中から女性の方が。丁寧に建物の2階へと誘導してくれた。
 


では
 

「埋金製麺(うめがねせいめん)」の建物内へ


住居スペースと思われるダイニングキッチンのようなところへ案内された。間もなく、先日お話ししたご年配の男性がやってきた。
 


この方に「埋金製麺」の諸々を伺う


「名前って言っても、別になにも狙ってなんかいないよ」と、何か書物に目を通しながら話を切り出す男性。「埋金は『うめがね』と読むそうですが、なぜ『まいきん』とも読める、ちょっといわくつきのような名前にしたんですか?」と尋ねてみた。男性は、「名前がね、私の苗字が埋金『うめがね』っていうんですよ」。

お名前が、埋金。うめがねさん・・・。なるほどです。
 


「埋金製麺」二代目の埋金昭広(うめがねあきひろ)さん


幼少期、鉄道マンであったという父共々、家族で満州にいたという埋金さん。その後満州事変が起きたのと同じ時期に日本に帰国。本家のある佐賀県で暮らすことになる。その佐賀県や福岡県の博多には「埋金(うめがね)」という地名があり、バスの停留所や墓地の名前にもなっているという。「墓地で埋金だと・・・なんだかややこしいな」と思った。
 


「製麺より、『埋金墓地』の方がよっぽど怪しいよ(笑)」


ハナの差くらいですけどね。埋金なんとかはだいたい怪しい。
70年近くの歴史があるという「埋金製麺」。二代目は18歳のころから製麺に携わり、今年で54年ものキャリアになるという。ここ伊勢佐木町界わいでは40年前から根を張っているという。その前は中区花咲町にあったとのこと。
 


製麺所内その(1)
 

その(2)


過去にうどんや点心の皮も製造していたが、現在は中華麺1本に絞って製造しているとのこと。「埋金製麺」の麺を実食させていただきたい旨をお伝えし、麺を卸しているお店を紹介していただいた。

すごくてあやしい名前の製麺所が作る麺。実食ということで。