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日本大通りの茂みに現れる40体の「光るフラミンゴ」の正体とは!?

ココがキニナル!

日本大通りの歩道の緑地部分にフラミンゴのオブジェがたくさん置いてありますが、何故フラミンゴ?キニナル(さぶさぶろーさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

2008年から登場した40体のフラミンゴの正体は「日本大通り活性化委員会」によるイルミネーションライト。フランス生まれの会長が発案したもの

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ライター:濱屋 亘

「日本大通りにフラミンゴがたくさん置いてある」という。
え。フラミンゴ?

日本大通りと言えば、道沿いには歴史的な建造物も立ち並ぶ、横浜の観光スポットのひとつ。そこになぜ、“フラミンゴ”が置いてあるのだろうか。ネットで調べてみると、どうやら「日本大通り活性化委員会」という委員会が関係しているらしい。
そこで9月某日、「日本大通り活性化委員会」の方にお話しを伺うべく、早速現地に飛んだ。
 


待ち合わせは、日本大通りに面した瀟洒(しょうしゃ)なレストラン、「アルテリーベ」にて


今回取材に快く応じてくださったのは、日本大通り活性化委員会会長で、ここ「アルテリーベ」のオーナーでもある日比生(ひびお)さん、アルテリーベ支配人の門田さん、事務局の石川さん。日比生さんはフランス生まれで、年の大半はフランスのリヨンで過ごされるとか。
 


委員会会長の日比生さん(左)、事務局の石川さん
 

門田さんは「アルテリーベ」の支配人
 

まず、3人が所属されている「日本大通り活性化委員会」とはどういった会なのか伺ってみた。

「日本大通り活性化委員会」は2004(平成16)年、地元で店舗や事業所を営む有志により、日本大通りにもっと人を呼んで地域を活性化させよう! という思いから、「日本大通りオープンカフェ実行委員会」を立ちあげたのがその始まり。

当初は有志で行う地域の活動であったのが、国土交通省の「平成17年度オープンカフェ等地域主体の道(みち)活用に関する社会実験」の実施地区として選定されたことが弾みとなり、2005(平成17)年、日本大通り沿道の17事業者によって「日本大通り活性化委員会」を正式に発足するに至った。
 


横浜市長と対談した際の画像(「日本大通り活性化委員会」事務局提供)


この委員会には、横浜市中区役所(地域振興課・区政推進課)や横浜市(都市整備局都市デザイン室・文化観光局創造都市推進部)、神奈川県庁(総務局庁舎課・産業労働局観光課)、横浜地方検察庁がオブザーバーとして参加しており、「当初はいち町内の活動であったものに、これだけ市や県の行政が関わって一緒にやっていけるのは珍しいこと」と会長。

現在も「市民に愛されるストリート作り」をモットーに、さまざまなイベントなどを行っている。そのほか、広い歩道空間を活用し、オープンカフェ事業を展開。出勤前のコーヒーを楽しむ方や、ランチ、アフタヌーンティーなどで利用される方も多いという。
 


オープンカフェの様子(「日本大通り活性化委員会」事務局提供)

 
本題の日本大通りにあるフラミンゴのオブジェも、実はこの委員会が夏のイベント「サマーイルミネーション」として設置したもの。「日本大通りは幅が広いぶん街灯の光が行き届かず、夜は仕事帰りがちょっと怖い」といった周辺住民の声を受け、2006(平成18)年にウインターイルミネーションを開催したことをきっかけに、冬だけでなく夏の夕暮れも楽しもうと、2008(平成20)年から行われている。

しかし、どうしてもわからないのが、なぜフラミンゴ。会長にこの疑問をぶつけてみると・・・
 


「夏といえばフラミンゴです」と、会長

 
「南フランスでは夏になるとフラミンゴが飛来し、夏の訪れを告げるんだそうです」と石川さん。
 


「なぜフラミンゴ?というご質問はよくあるんです」

 
「私がいたリヨンに大きな公園があって、動物園もあるんですが、夏はそこにフラミンゴもいて。夏を思わせる味のワイン「Pink Flaming Gris de Gris(ピンクフラミンゴ グリ・ド・グリ)」のラベルにもフラミンゴの柄が入っているぐらい、フランスでフラミンゴは、夏をイメージさせる動物となんです」と会長。
 


こちらがそのワイン。キャップ下のラベルにフラミンゴの柄がある(販売元ホームページより)

 
「日本大通りで行われていた『冬のイルミネーション』はトナカイでやっていたんですが、あれは夜のライトアップをメインとした設定なんですね。夏は日暮れまでの時間が長い。だから、昼も夜も楽しめるもので、日本大通りのヨーロッパ風の雰囲気にも相応しいものをと模索していた時、たまたまフラミンゴのオブジェを目にすることがあり、これだ、と思いました」(会長談)
 


冬に開催されているイルミネーションの様子


なるほど。夏のイルミネーションでフラミンゴ。それはつまり、フランス生まれの会長ならではの発想だったのだ。フラミンゴの謎がようやく謎がとけたところで、今度は実際にそのフラミンゴを見に、現地を案内してもらった。