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300円定食から弁当、朝飲みできる店まで! ライター松宮が寿町ドヤ街グルメ事情を突撃レポート!

ココがキニナル!

寿町は日本三大ドヤ街で有名ですが、飲食店やスナックなんかも結構目にします。格安定食屋もあるとか…ドヤ街グルメ&夜遊び事情がキニナル!!(むらさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

朝から飲めるマルキン商店、300円定食アリのさなぎの食堂、450円の弁当を売るセイワンなど、家庭的でリーズナブルな飲食店があった!

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ライター:松宮 史佳

はまれぽでは何度も取り上げている寿町。だが、まだ現地に行ったことがない松宮。インターネットで情報収集を試みるが、“寿町の飲食店情報はほとんどなし”。

「寿町はどんな感じなんだろう?」「大丈夫かな・・・」と不安だが、やはりここは「突撃した方が早い!」

と、いうことで寿町に突撃!



朝飲みできる「マルキン商店」



・・・9月某日。早朝6時半から多摩川河川敷で馬の取材をした松宮。そのままJR石川町駅へ。徒歩5分ほどで寿町に到着。

時刻は午前9時半。「大丈夫かな・・・」と身構えながら歩く松宮。しかし、杖をついて歩く人や車いすに乗った人など、思った以上に年配者が多い。エプロンをつけたヘルパーさんが車いすを押す光景も見える。

 

朝の寿町は思った以上に静か
 

あまり人通りがなく、ひっそりとしている
 

ウロウロ歩いていると、スーパー&酒屋さんのような店を発見! ダメ元で取材交渉を試みると・・・「いいよ」と店主の男性。

 

取材をOKしてくださった「マルキン商店」の徳山さん
 

「マルキン商店」は創業約30年。営業時間は午前4時から午後9時まで。「なぜ早朝4時からオープンしているのか」と尋ねると、「新聞を買いに来る人がいるからね」と徳山さんが答えてくれる。客層は「簡易宿泊所に住んでいる人」。ちなみにこの辺りの簡易宿泊所の料金は「今も昔も1泊2000円ほど(by徳山さん)」。

“創業30年”というと、徳山さんは昔の様子もご存じのはず。「昔と今ではどのように変わってきたのか」と伺う。すると、「昔は飲む人が絶えなかったが今は減ってきた」とのこと。十数年前までは血気盛んな人も多く、「ケンカもあった」らしい。だが、今は寿町に住む人々の高齢化が進み、「生活保護を受けている人が多い」。そのため、ケンカもなく「特に苦労してることはないよ」と答えてくれる。

「朝はいつもこんなに静かなのか」と聞くと「今は昔よりも仕事をしている人が少なくなったから」と徳山さん。ちなみに寿町が一番活気づくのは日中の仕事が終わった後。「大体夕方ぐらいの時間帯」なんだそう。

店の人気商品はやはり酒類。「日本酒や焼酎が人気」らしい。取材中にも「赤」と徳山さんに告げ、焼酎を購入する年配の男性の姿も。

 

「タカラ焼酎(200円)」 慣れている人は“赤”“青”と色を告げ買って行く
 

工事現場などで使う“軍手を売っている”のは、寿町ならではなのかもしれない
 

店内を歩いて気づいたのは、「白いご飯が販売されている」こと。

 

「白いご飯(小:100円)」
 

丼タイプの「白いご飯」は200円
 

ふと、後ろの棚を見ると「レトルトカレーの数が減っている」。つまり、食事として「カレーを食べている人が多い」ということがわかる。

 

上から三段目の「レトルトカレー」はかなり減っている
 

そのほかに特徴的だと思ったのが“焼きそばや揚げ物、ミートボールなどのガッツリ系が多いこと”。「昔はとくに肉体労働に従事する人が多かった(徳山さん)」。なので、その名残としてガッツリメニューが多いのだろう。

 

ソースがたっぷりかかっている「焼きそば(250円)」
 

と、ナゾの揚げ物を発見した松宮。「これは?」と尋ねる。すると、「多分・・・クリームコロッケかな」と徳山さん。

 

串に刺さっためずらしい「クリームコロッケ(3本200円)」
 

ガラスケースを見ていると、「6Pチーズ」を発見! あれ!? 箱が空いており、いくつかチーズが無くなっている! つまり、バラ売りをしているのだ! 「6Pチーズ」は1個50円。“バラ売りをしている”ということは、「1人で食事する人が多い」「酒のつまみとして購入するのだろう」と想像がつく。

商品は「店の外で食べることができる(by徳山さん)」。と、いうことで懐かしい感じの「焼きそば」とユニークな串刺し「クリームコロッケ」、ボリューム満点の「ミートボール」を購入。早朝、ひと仕事終えた松宮。「今日は朝から飲んでいい」という、“自分ルール”を発動。

 

「大関ワンカップ(200円)」も追加で買うことに
 

レジに進むと・・・

 

「紋次郎いか(1本50円)」を発見!
 

これは・・・見たら買うしかない!

 

ふたを開けると「こ・れ・は! 懐かしい駄菓子のにおい!!!」
 

朝から1人で酒盛り
 

・・・時刻はまだ午前10時。

 

まだ仕事は続くが、「とりあえず飲む」
 

「んー!!!」と満足げにうなっていると、「朝から飲んでるの!?」と通りすがりのおじさん。「そう!」と飲みながら答える。と、おじさんは「好きだねー」と言い立ち去る。実は「朝飲み未体験」だった松宮。普段はできない、“ちょっとイケナイコト”をしている気分に。

 

続いて「焼きそば」を実食
 

・・・縁日で食べたような「焼きそば」の味がする。

 

「ミートボール(5個入250円)」も味はしっかりめ
 

一見ナゾな「クリームコロッケ」は食べてみると、中から豚肉+タマネギが出てきてびっくり!
 

「クリームコロッケ」というか、スナックな感じ。かなり独特でおもしろい。

 

「紋次郎いか」は“ザ・駄菓子”という味わい
 

駄菓子を食べながら“大関ワンカップ”を飲むようになるとは・・・「子どものころは思ってもみなかったなー」としみじみ。

徳山さんにお礼を言い、街へと繰り出す。