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ワンコイン定食から立ち飲み屋まで! ライター松宮が寿町ドヤ街グルメ&夜遊び事情を突撃レポート!

ココがキニナル!

寿町は日本三大ドヤ街で有名ですが、飲食店やスナックなんかも結構目にします。格安定食屋もあるとか…ドヤ街グルメ&夜遊び事情がキニナル!!(むらさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

ワンコイン定食など60種類以上メニューがある「にのみや食堂」や1人でも入りやすい「福太郎」、看板犬のいる「みっちゃん食堂」をご紹介!

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ライター:松宮 史佳

前回、朝からカップ酒を飲み、寿町のグルメ事情(朝&昼編)をレポートした松宮。今回は“昼&夜編”のグルメ事情をご紹介する!



心が和む定食屋さん「にのみや食堂」

9月某日。とある取材のため、午前6時半に多摩川へ取材しに行った松宮。服装は“汚れてもいいように”帽子とジーンズ、レインブーツを着用。時間がないため、そのままの格好で時刻は午前11時ごろ寿町へ。寿町のグルメ事情を取材して2日目。少しだけ街の地理にも詳しくなった気がする。早朝から取材していたため、今日はまだ何も食べていない。

「ちゃんとした“ご飯”が食べたいなあ・・・」と思い、寿町にある定食屋さんを探すことに。ちなみにこの場合の“ご飯”というのは、食事ではなく米という意味。

「“日本の心=定食”が食べたい!」と探していると・・・

いかにも「街の定食屋さん」といった風情の店を発見!
 


ひらがなで書かれた“めし”がステキな「にのみや食堂」
 

懐かしい感じのメニューディスプレイもいい!


飛び込みで入ると、美しい女性が1人。どうやらスタッフの方のようだ。取材を申し込むと、驚きながらも受けてくれる。

店主によると、「にのみや食堂」の創業は今から約40年前。店主の祖母がオープンしたそうだ。現在は店主とお父さんで経営しているとのこと。営業時間は午前10時半から午後9時まで。通し営業なので、(時間内であれば)“いつ来ても定食が食べられる”のだ!

店内にはテーブル席とカウンター席があり、かなり広い。清潔感があり、ゆったりとくつろげる。
 


1人でも気軽に利用できるカウンターもアリ
 

ちなみに店内は禁煙


テーブル席に座り、店内を見回すと壁に張られた無数のメニューが!!!
 


定食の種類がハンパない!


店主に「メニューは何種類あるのか」と尋ねると、「60種くらいです」と店主。「いつの間にかどんどん増えていった」と笑顔で答えてくれる。・・・やさしい笑顔に心がほっこり。きっとほかのお客さんも店主の笑顔に癒されているに違いない。
 
にのみや特製「ラーメン」や「うどん」、「焼きそば」はなんと400円! 「アジ天丼」や「カレーライス」、「納豆定食」も500円と超リーズナブルだ。
 


メニューは両側の壁に張られている


店主によると、客層は寿町に住む人々が多いそうだ。しかし、最近は近隣のユースホステルなどから「外国人や女性客も来店する」とか。

人気メニューは「まぐろブツ切(750円)」。魚介は「横浜中央卸売市場から仕入れている」という。人気メニューには「サバ味噌煮(700円)」「サンマ塩焼(600円)」など、魚のメニューが続く。
 


「定食人気ベスト10」が書かれているのがうれしい


メニューが豊富なため、迷う人も多いだろう。しかし、そんな人のために書かれたのであろう、「定食人気ベスト10」のボードが! こういうところにさり気ない心遣いを感じる。
 


飯は茨城産のコシヒカリを使用
 

なんと! 定食にはメインのほかに惣菜2品や生野菜なども付くのだ!


しかも、惣菜は「手作りで野菜中心」とは! ・・・まさに家庭の味。

と、定食が多いメニューの中に「お雑煮(500円)」が目に留まる。どうして「お雑煮」があるんだろう? 不思議に思い、店主に尋ねると“寿町ならではの事情”を説明してくれる。寿町にはさまざまな事情により家族と別れて暮らしている人も多い。なので、新年に「お雑煮」を食べられない人もいる。そこで「新年にお雑煮を食べてもらおう」とメニューに入れたという。・・・事情を聞き、店主のあたたかい心遣いに感動する松宮。
  


メニューの「お雑煮」にも寿町ならではの背景があるのだ


やっぱり新鮮な魚が食べたい! 基本的に「メニューは即決」の松宮。めずらしく迷ったが、“焼き立て!”の文字にひかれたので「鮭焼き定食(600円)」を注文!

・・・約10分後。

「鮭焼き定食」が登場!
 


ご飯・味噌汁・野菜・ポテトサラダ・きんぴら・焼き鮭・香の物など7品付き!

 


こんがりと焼き目が付いた鮭から実食!

パリッと焼かれた鮭の皮がおいしい! 
 


鮭+味噌汁でご飯が進む
 

味噌汁にはシジミがどっさり!
 

定食は品数が多く、バランスが取れている


・・・ステキな笑顔の娘さん(店主)と職人肌の寡黙なお父さん(想像)が切り盛りする「街の定食屋さん」。メニューも豊富で毎日通っても飽きない。「これはテレビやマンガの舞台になりそう・・・」と呟く松宮。すると、「以前テレビで取り上げたい」と取材の依頼があったそう。だが、「父がシャイなので断ってしまった」とか!

家の近所に「にのみや食堂」みたいな店があったらいいなあ・・・。「ただいま~」と毎日通ってしまいそう。名残惜しいが、店主にお礼を言い、次の店へ!



寿町の夜事情とは!?

再び店を探して歩く松宮。スナックに入り、飛び込みで取材交渉を試みる。だが、「(夜は)別のママがいるから」と相次いで取材NG。寿町のスナックは“朝から昼・夜”の二部制になっており、「それぞれ別のママがいる」という店が多いようだ。5軒ほどの店で取材を断られ、途方に暮れていると・・・

テントの中に席がある店を発見! キニナルので行ってみることに。
 


テントが味わい深い居酒屋「茜」


オーナという男性にお話を伺う。
 


「本牧出身」というオーナーの後藤さん


「茜」はオープンして1年ほど。「どんなお店ですか?」と尋ねると、「普通の居酒屋だよ」と後藤さん。
 


ライトグリーンとイエローのポップな店内
 

冷蔵庫に張られたメニューはツマミが多い


同店は「通常午後5時で閉店」。「(閉まるのが)早いんですね」というと、「寿町の夜は早いんだよね」とのこと。しかし、月に1度ある「(生活保護費の)支給日には夜通しオープンしている」らしい。客層は寿町に住む人々が多いが、「昼間から飲める」と外から来る人も多いそうだ。

事情通の後藤さんに“寿町の夜”について伺う。寿町にあるスナックの中には明朗会計ではないなど「まざまな店がある」と後藤さん。なので、「すでに店を知っている人に紹介してもらってから行った方が安心」と教えてくれる。
 
ちなみに後藤さんは近隣の2店舗の店主と仲が良く、協力し合いながらこの街で店を切り盛りしているのだそう。そのうちの1店舗を「後で紹介するよ」と後藤さん。後藤さんに「また戻ります」と言い、周囲を散策することに。