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横浜に新鮮な牛乳でできたジェラートとソフトクリームが超美味な隠れ家的牧場があるってホント?

ココがキニナル!

横浜市内になんと牛が!相澤良牧場という牧場があり、オーガスタミルクファームというお店も。自家製ミルクやジェラートが楽しめます。ブルーベリー畑もありますので酪農体験レポートを。(たこさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「相澤良(あいざわりょう)牧場」は隠れ家的な場所!酪農体験はできないがしぼりたてミルクとジェラートの味は濃厚かつ濃すぎないさわやかさ!

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ライター:すがた もえ子

瀬谷区に牧場があるらしい!
横浜に牧場? しかも道に迷った末に辿り着くって、夢じゃないの?
しかも自家製ミルクやジェラートが楽しめるって? まさに夢のよう。
これはぜひ調査するしか・・・!
そんなわけでさっそくインターネットで場所を調べ、いざ相澤良(あいざわりょう)牧場へ。とはいえ最寄駅からは徒歩20分ほど歩くらしい。バス利用だと山王塚バス停が最寄りだが、本数がかなり限られている。

「私、方向音痴なんですよね」と編集部の山岸嬢にいうと、彼女もそうだという。不安になる二人。果たしてたどりつけるのだろうか・・・。



いざ相澤良牧場へ!
 


最寄り駅は相鉄線弥生台駅
 

目指す相澤良牧場への道は北口からスタート
 

スロープを降りて、横断歩道を渡り道なりに
 

突き当たりに地元の人しか知らなそうな遊歩道へと進む階段が


これを降りたら左に曲ってひたすらまっすぐ進む。
 


「弥生の杜墓苑」という看板が見えてきたら左奥に見える赤茶色の建物の前の道へと曲がる
 

左手にお墓を眺めながら坂道を進む
 

周りはうっそうとした畑・・・サトイモの葉が立派


奥の林とか、本当にここは横浜なんだろうか・・・。
 


やがて坂を登りきると、右手に木材店、正面に変電所が見えてくる。ここを右に曲がり、ひたすらまっすぐ


この道が「かまくらみち」だ。
 


「ミニストップ」を通り過ぎ、「Fit Care DEPOT」を通り過ぎ、ひたすらまっすぐ
 

左手に「翔和サービス」という会社が見えたら、そこを右に曲がる


ここまで看板一切なし。
 


道も細いので不安になる・・・
 

少し進むと分かれ道があるので、ここを左へ
 

そのまま進むと、突然視界に赤い三角屋根が飛び込んでくる
 

ここが投稿にあった「オーガスタミルクファーム」だ!!
 

オーガスタミルクファームの裏手には、「相澤良牧場」がある


さっそくご挨拶をさせていただくことに。



まずは牧場から見学!
 


ご対応いただいたのは相澤宗明(あいざわひろあき)さん


社長の息子さんで、この牧場の仕事を始めて6年目。その前は北海道で牧場に住み込みで勉強をされていたそうだ。どんな質問にも笑顔で対応してくださる宗明さん。とてもさわやかな方だ。

まずは、この牧場のちょっと不思議な名前について話を伺った。「相澤良」という名前の由来はなんでも創業者のお爺様が良造(りょうぞう)という名前から 取ったそう。近所の人たちが自然と“良牧場(りょうぼくじょう)”と呼び出したのが始まりらしい。「相澤牧場」でないのは、この近辺は相澤姓が多くてほか にも牧場をやっている相澤さんがかつてはいらっしゃったからだとか。
 


取材日の前日に生まれたばかりという子牛も!


続 いてお話を伺う。「牛を飼うようになったきっかけは、宗明さんのおばあちゃんが近所から牛をもらってきたところから。有限会社として相澤良牧場になってか らは60年ほど。現在は60頭ほどいます」とのこと。相澤良牧場の牛のほとんどがホルスタイン種だが、交配で生まれた肉用になる子牛や、ブラウン・スイス という乳牛の子牛などもいるとのこと。
 


茶色い子牛がブラウン・スイス種
 

「触ってもいいですよ」という宗明さんのお言葉に、遠慮なく牛を触らせていただく


とても好奇心旺盛な子牛たち。
 


子牛のほかにも、品評会に出場を控えてトレーニング中の牛もぐるぐる歩きまわっていた


毎日2時間くらいはこうして運動するのだとか。人間も牛も美人を目指すなら運動は不可欠というわけですね。
 


牛だけではなくヤギも触れ合える! 名前は地名の「阿久和」からとって「アクワ」、女の子。なんと牛柄!
 

アクワ、宗明さんのシャツをモグモグ


「この子だけでなく、牛もヒラヒラする物をみるとモグモグしちゃうんですよ。だからロングスカートのお客さんなんか、たまにやられています」とのことなので、スカートなどヒラヒラした服装の方、ご注意を!
 


今回は取材のため、特別に牛舎をのぞかせていただいた


通常は家畜伝染病予防法により関係者以外立ち入ることができない区域で、カラーコーンや看板で立ち入らないように表示してある。なので、投稿にあった「酪農体験」は残念ながらできない、とのこと。現在、同様の決まりになっている牧場がほとんどなのだそう。
 


牛舎の入口には番犬が!
 

ちなみに猫(人懐こい!)の姿も
 

牛舎は築40年


牛たちは一日のうち6時間はエサを食べたり乳しぼりをしたりしていて、それ以外の時間はゆったりとくつろいでいる。宗明さんによると、牛も寝言を言うのだとか! いったいどんな夢を見ているのか・・・。

ここで乳しぼりについて宗明さんに話を伺う。牛の乳は開始から15分以内に絞り切らないと、体内に残ってしまい乳房炎を起こしてしまうリスクがあるという。乳房炎になるなどして乳が出なくなった乳牛は、お肉になる運命だ。

一般の人が牛とふれあうチャンスはあるのか、伺うと「通常は乳しぼり体験などはしていないんですけど、小学生を対象とした出張イベントなどでたまにやりま す」と宗明さん。ぜひ乳しぼりを体験したい、という人は「相澤良牧場」のFacebookページをチェックしておこう。
 


牛の乳を搾るための機械。1頭の牛のお乳は約10分ほどで搾り終わる


「良 い牛っていうのは、乳を出して長生きする牛ですね」と宗明さん。驚きだったのが、乳牛は何もしなくてもお乳を出すのではないということ。「牛は一度出産す るとその後10ヶ月は乳が出るので、乳が出ているうちにまた妊娠させるんです。このタイミングが遅れると利益にならないんですよ」と宗明さん。つまり乳牛 は出産と妊娠をひたすら繰り返しているということだ!

いやはや、牛さん恐れ入ります。てっきり鶏が卵を産むように、何もしなくても乳牛は毎日乳を出すものかと思っていたので、今回の取材で牛に対する見方が180度変わった。
 


お乳を搾る前に、乳房の先端を消毒するディッピングという道具


相澤良牧場では毎日1トンの牛乳が搾られており、その中の1割が併設された「オーガスタミルクファーム」で使われている。