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本牧山頂公園の草むらの中に突如現れるストーンヘンジのような奇妙なオブジェの正体とは?!

ココがキニナル!

本牧山頂公園にイギリスにある謎だらけのストーンヘンジみたいなものがあります。どうしても気になるので調査をお願いします。(たむたむたむさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

枕木らしき古木を使ったモニュメントのひとつで、園内にはほかにも“円”をイメージした面白いモノが点在。公園独自の自然観・世界観を醸している

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ライター:菱沼 真理奈

2004(平成16)年3月、イオン本牧(旧マイカル本牧)近くに開園した「本牧山頂公園」は、その名の通り、複数の丘の山頂をつないだ広大な自然公園である。緑豊かな園内には、キャンプ・バーベキューができる広場やドッグランなどの施設もあり、地元の和田山地区愛護会の人たちによる季節イベントなども定期的に開催されている。

そんな公園の一角に、ストーンヘンジのような謎の物体がひっそり存在するという。あらためて投稿写真をよく見ると、確かにストーンヘンジっぽい不思議な佇まいを見せている。
 


投稿にあった写真


これって何か特別な意味や用途はあるんだろうか? 目立たない場所にあるというのも、ちょっとキニナル・・・。

R.J.C. アトキンソン著 『ストーンヘンジ』によると、ストーンヘンジとは、イギリス南部に点在する環状列石(ストーンサークル)の遺跡群で、4000年~4500年前に造られたといわれている。「誰が・何のために・どうやって造ったのか」は謎に包まれ、世界七大不思議のひとつとして数えられている。
 


世界遺産にも登録されているストーンヘンジ




いざ本牧山頂公園へ

百聞は一見にしかず。まずは謎の物体を探すべく本牧山頂公園へ足を運んだ。
 


公園へ到着


さっそく公園東側の和田山口(イオン本牧側の入口)からスタートし、園内マップを手に探検気分でズンズン進んでいくと、いきなりキュートな黒ニャンコがお出迎え。どうやら公園の住人(住猫)のようだ。
 


こんにちは~


公園のマップを見ると、約22ヘクタール(東京ドーム約5個分)の細長い敷地内には、東西に走るメインの通りから5つの丘の山頂に通じる坂道が通っており、さらにその坂道からも細い脇道があちこちに枝分かれしているのが分かる。ウオーキングや散策にはもってこいだ。
 


公園内のマップ


「ちょっと脇道に行けばすぐ見つかるだろう」と軽い気持ちで歩き始めたものの、大小の通りがあちこちに分岐していて、どっちの道へ行けばいいのか迷うこともしばしば。広大な園内はアップダウンも激しく、日頃から運動不足の筆者はすぐに息が上がってしまった。
 


メインの大きな通りから一本入ると
 

丘の山頂に通じる坂道が伸びていて
 

さらにそこからも細い脇道が枝分かれしていて
 

ケモノ道のような抜け道や
 

ワイルドな草むらや
 

丸太の細い階段や
 

一体どっちに行けば見つかるの?


こうして広大な園内を一通り歩き回ったものの、お目当ての物体は見つからず、焦りと疲労はますますつのるばかり。ふと腕時計を見ると、もう1時間以上歩いていることに気づく。「あぁ~~もう歩きたくないっっ」



気を取り直して再チャレンジ

と泣き言を言いつつも、とにかく見つけなければ話は始まらない。自分ではちゃんと探したつもりでも、まだまだ回り切れていない脇道やゾーンはいっぱいある。
「よしっ、絶対に自力で見つけてやる!」と気合いを入れ直して、来た道を引き返しながら再探検スタート。

来た時より全体のルートが把握できたせいか、先ほどは見えていなかった園内ののどかな自然風景や素晴らしい眺望を楽しむ余裕も。「なかなかいい公園だなぁ~」
 


どこか懐かしい里山のような風景
 

横浜ベイエリアを見渡す素晴らしい眺望




そして、ついに発見!!

来た道を引き返しつつ、さらに歩くこと1時間弱。メインの通りからふと脇を見ると、先ほどは気づかなかった小さな階段が目に留まった。
 


階段の入口


どうやら階段の下には小さな広場があるようだ。これはちょっとキニナルと、引き寄せられるように階段を下りていく。
 


階段をどんどん下りていくと
 

草むらが深くなって
 

小さい広場に何かが立っている。もしやあれは??
 

おおっ、これだ!! 


階段下のこぢんまりした広場でひときわ異彩を放つ、サークル状の不思議なオブジェを発見!  これだ!  確かにこれは投稿写真にあった円形物体だ。

「あった~」と思わず駆け寄り、ついに現物とご対面。円形に並んでいるのは、石ではなく古い材木のようだ。ストーンヘンジというか“ウッドヘンジ”である。材木の根元は深く地中に埋まっているらしく、押しても引いてもビクともしない。
 


ついにご対面!


さらによく観察してみると1本1本の材木はかなり年季が入っていて、何やら不思議な模様や処理の痕跡が見受けられる。何かの廃材だろうか?
 


先端はかなり朽ちている
 

ホチキスの跡のような不思議な模様
 

何かを留めていたような痕跡も


辺りはひっそりとして人気(ひとけ)がなく、聞こえてくるのは名残の蝉しぐれだけ。
しばしその姿と静かに向き合っていると、時空を超えた未知の世界に引き込まれていくようで、ちょっとミステリアス・・・
 


パワースポットのような神秘的な佇まい
 

円の中へ入るのがちょっとコワイ!?


それにしても、見れば見るほど不思議な物体である。古びた木の柱が円形に立ち並ぶ様は、まさに謎だらけのストーンヘンジを彷彿とさせる。
 


階段の上から見ると整然とした円形が確認できる


現物をこの目でしっかり確認したところで、2時間近くに及んだ調査は終了。後日、あらためて公園の管理事務所にうかがい、この円形物体の正体についてお聞きすることにして、この日はひとまず公園を後にした。
 


帰りにも同じ場所でお見送りニャー