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誕生から25年を迎えた「横浜ベイブリッジ」、保守点検の現場を密着取材!

ココがキニナル!

横浜ベイブリッジも開通から早25年になるはず、日々のメンテナンスや補修はどうなっていますか?(イカスミさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

メンテナンスの内容は「日常点検」「定期点検」「臨時点検」に分かれ、毎日行われている項目も。現在、約10年をかけた塗装工事が行われていた

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ライター:河野 哲弥

風雲急を告げる、メンテナンス取材



横浜を代表する建築物「横浜ベイブリッジ」は1989(平成元)年9月27日、まさに25年前のこの時期に、供用が開始された。
日本の各地でインフラの老朽化が問われるなか、どのようなメンテナンス体制が取られているのだろう。

さっそく、「首都高速道路(本社・東京都千代田区、資本金135億円、従業員数1068人<平成25年度>)」に問い合わせてみたところ、「保守作業に同行しますか?」との回答。
渡りに船、いや、渡りにベイブリッジとばかりに、取材を申し込んでみた。

 

後日、ベイブリッジ直下の某所、写真の左端が河野
 

高さ約30メートルのらせん階段をずんずん進む
 

キニナルのは、翌日にも関東地方を直撃しそうな台風16号。ときおり雨がパラつくなか、「行けるところまで行ってみましょう」と、メンテナンス同行取材は敢行された。



ネコだって 怖いと思うぞ キャットウォーク



らせん階段を登った先にあったのは、一般道の車道だった。そう、「横浜ベイブリッジ」は供用開始後の2004(平成16)年、下層部に国道357号を開通させた。上層部の首都高と合わせ、2層構造になっているのが大きな特徴だ。

 

サンドイッチの具にあたる部分に到着
 

待避所も兼ねたこの付近は、周囲に転落防止のための金網が張り巡らされていた。しかし、その先へ進んでいくと・・・。

 

むき出しのキャットウォーク出現
 

シースルーというか、そのままスルー
 

「風が強くなってきましたが、保守用通路を少しだけ歩いてみますか?」と話すのは、同社神奈川管理局保全管理課の鈴木寛久(すずきひろひさ)さん。

 

笑顔で手招きする鈴木さん、怖えぇって
 

事故防止用の金具をしっかりかけて
 

この上を直接歩くこともあるそうだ
 

このように、触ることのできる場所は直接確認するというのが、メンテナンス作業の鉄則。手が届かないところは、高所作業車などを使ってカバーするという。

 

写真のような「打音調査」や、ボルト類にゆるみなどがないかなどを確認
 

ここで、雨脚がにわかに強まってきた。
だいたいの様子が分かったところで、ひとまず高所から撤収。続きは橋全体を眺めながら、レクチャーを受けることに。



25年の年月を感じさせる、ベイブリッジの裏側



所変わって、大黒ふ頭中央公園の南端付近。
ここから改めて眺めてみると、保守用の通路が端全体を網の目のように走っているのが分かる。

 

「横浜ベイブリッジ」の全景
 

比較的黒く見える部分が保守通路、縦横双方に伸びている
 

一方、主塔の一部には足場が組まれていた。
鈴木さんによると、「現在、塗装工事を行っているのです。傷みの激しい部分から順に、約10年をかけて全体を塗り直しています」とのこと。

 

足場が組まれた主塔の様子
 

塗装が一部剥がれているところもある
 

構造物自体の確認はもちろん、それを保護するペンキも、メンテナンスや補修に含まれるというわけだ。

では、主塔のてっぺんはどうしているのだろう。
実は、塔の内部には、2人乗りのエレベーターが併設されているそうだ。また、頂上部には、ゴンドラをつるすけん引装置も格納されているという。

 

向かって右側、けん引装置からワイヤーが伸びている
 

塔の内部へは、中央に見える小窓から出入りする
 

このように、構造物のほとんどは、直接確認することができそうだ。しかし、橋をつるしている太いケーブルはどうなのだろう。まさか、文字通り綱渡り?
この点について鈴木さんは、「ケーブルの振動を測定する装置があり、何か異常があれば、振幅の状態から把握できるようになっています」と話す。日中は日射によって温度が変化してしまうため、比較的気温が安定している夜間に測定するそうだ。