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栄区では地震が来たときに「地震がよる」と表現するの?

ココがキニナル!

栄区出身の姑が「地震がよる(寄る?)」という表現をします。本人に尋ねると「みんな言う」って言うんですけどそうなんですか?(きじみけさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

栄区公田(くでん)町の一部周辺では「地震がよる」という表現が使われてました。

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ライター:川邉 絢一郎

地震がよる?



2011年3月、東北地方を襲った東日本大震災は記憶に新しい。
そんな地震だが、「地震がくる」「地震がきた」という言葉はよく耳にするが、「地震が寄る」という言葉は聞いたことがない。

今回、ユーザーからの投稿では、横浜市栄区では地震が来たときに「地震がよる」という表現を使っているとのことだが、果たしてそれは本当なのだろうか?我々はその言葉が実際に使われているのか調査すべく現地へ向かった。
 


ニュータウン化する本郷台駅前。駅前にはマンションが立ち並ぶ


まずはJR根岸線の本郷台駅前でリサーチを開始した。

しかし、「地震がよる」という表現を使う該当者がまったく見つからない。
確かに駅前周辺はマンションが立ち並ぶなどニュータウン化しており、古くから住んでいる人を見つけるのは困難なのではなかろうか。

そこで、開発の手が入っていない土地であれば、古くより栄区に住んでいる人から重要な手がかりを得ることができるのではないかと判断し、駅から15分ほど歩いた場所に位置する公田(くでん)町へ向かった。



最近の若い人は使わない言葉のようだ

公田町に到着すると、さっそく現地にて聞き込みを再開したが、やはり「地震が来る」という表現が一般的のようだ。
それでも聞き込みを続けていると、ようやく「地震がよる」という表現を使う人を発見した。
 


畑で作業をしていた岩崎氏


「地震がよる」という表現を使っていると教えてくれたのは地元農家の岩崎氏。
同氏は現在84歳で、岩崎家は350年前から公田町に住んでいるそうで、現在も地震がきたときは「地震がよる」「地震がよった」という表現を使用するという。

同氏いわく「最近の若い人はあまり使うことのない言葉かもしれない」とのことで、戦時を境に言葉遣いが変わったように感じているそうだ。実際、公田町で聞き込みを続けたが、70代以下の方には「地震がよる」と表現を使う人には出会えなかった。

では他の地域はどうなのだろうか?公田町周辺の地域でも調査を行ったところ、栄区東部の上郷町に住む60代女性も明治生まれの祖母がこの言葉を使っていたとのこと。また、西部に位置する田谷町では「戦前・戦中生まれの方や大正12年に起こった関東大震災を経験した世代の人が使っている」という情報を得ることができた。