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バリエーション多彩! 横浜にある七福神を完全網羅! vol.1

ココがキニナル!

この間野毛の成田山で七福神を見かけました。横浜市に七福神はいくつあるのでしょうか。気になります(tokuさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜の七福神は全部で9ヶ所! 各エリアや寺社ごとに、個性豊かな七福神めぐりを楽しめる!

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ライター:一藁 雅之

七福神とは、福をもたらすとされる神様たち(「恵比寿<商売繁盛、五穀豊穣>」「大黒天<飲食、財福>」「毘沙門天<福徳精進>」「弁財天<音楽、智恵>」「福禄寿<長寿、幸運※寿老人と同一の場合もあり>」「寿老人<長寿と福>」「布袋<財、家庭円満>)」のことだ。
 


福を呼ぶ七人の神様たち(フリー素材より)
 

横浜に限らず日本全国に伝わっているので、名前を聞いたことがある人は多いだろう。
 
今回のキニナルは「横浜市に七福神がいくつあるのか」ということで、各区に問い合わせてみた。すると港北、瀬谷、磯子、金沢、鶴見、戸塚の六区で七福神を祀っているとのこと。さらにウェブサイトによると、投稿にもある西区の成田山、緑区の福泉寺、鶴見区の熊野神社も独自の七福神を持っているという。さらに、現在は戦争による焼失で廃止してしまった浜七福神もあったようだ。
 


七福神が設置されている地域
 

近年はそれぞれの神様のご利益に全部あやかってしまおうと、七柱をすべて歩いてまわる「七福神めぐり」も行われている。

本来は初詣の時期に行うものだが、スタンプラリーのような企画としていつでも受け入れているところもあるのだ。新年に向けて身近な「七福神めぐり」を楽しんでもらいたいので全4回に渡って市内の七福神を紹介していくのが今回の企画。

第1回は、七福神めぐりを手軽に楽しみたい人向けに1ヶ所でまわれる寺社から見ていこう!

まず始めに紹介するのは、緑区にある福泉寺だ。
 


田園都市線長津田駅から徒歩約15分
 

国道246号線脇の静かな場所に位置している。
 


高野山真言宗の福泉寺。関東88カ所霊場のひとつでもある
 

福泉寺は「徳川家康に仕えた旗本で、長津田初代の領主岡野房恒(おかの・ふさつね、1600年代前半ごろ)がつくった寺だ。一時は火災で寺の存続が危ぶまれたが、明治時代に山崎戒心(かいしん)という僧が独力で小さなお堂を建てて再興を果たす。

火災で焼失した薬師如来や菩薩像の修復も完了し、十二神将(=じゅうにしんしょう。薬師如来および薬師経を信仰する者を守護するとされる十二体の武神で、十二支とも関連している)とともに祀られている。

七福神はこちら。
 


花や草木とともに彩り豊かな一角に鎮座している
 

七福神は写真左上から大黒天、寿老人、福禄寿、弁財天、毘沙門天、布袋、恵比須だ。
 


表情豊かな七福神たち(取材日はあいにくの雨でした)
 

お寺の受付である夏目さんや宮司さんのお話しによると、福泉寺は1887(明治20)年ごろに火災で焼失。紆余曲折を経て1970(昭和45)年に現在のお堂が完成した。

「七福神がひとつのお寺で全てお参りすることができるのは珍しいらしく、現在では多くの方がお参りしてくださり、七つの福徳をいただいておられます」とのこと。

なぜ1ヶ所に七福神が集まったかや、いつごろからあるのかについては、お二方とも「よく分からないんです」とのことだった。

また、本尊である薬師様は医者の役割を果たす仏。「ぼけ封じ観音」様の祈願や“普段はピンピン元気で、亡くなるときには周りに面倒をかけずにコロリと逝きたい”というPPK(ピンピンコロリ)の「ぽっくり大師」様に参詣する人も増えてきたそうだ。