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横浜の観光名所を知りつくす「横浜シティガイド協会」について教えて!

ココがキニナル!

横浜シティガイド協会が、創立20周年を迎えたそうです。国内有数の規模を誇ると言われている同協会ですが、設立の経緯や現在の規模、今後の活動について知りたいです。(katsuya30jpさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜シティガイド協会は、横浜の歴史を学び市民の方に広く知ってもらうことを目的に設立。全国でも50団体前後に入り、横浜市では最も規模の大きな団体

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ライター:大和田 敏子

今回のキニナル投稿は、「横浜観光ボランティアガイド はまっ子がガイドします。」がキャッチフレーズのNPO法人横浜シティガイド協会。「はまっ子」というイメージからして、横浜のことをよく知っている人がガイドしてくれるというぐらいは推測できるのだが・・・。
 


横浜シティガイド協会のパンフレット


実際には、どんな人がボランティアガイドをしているのだろう。また、どんな組織として運営され、どんなふうに利用されているのだろう。さまざまな疑問がわいてくる。

早速、同協会に連絡したところ、会長が対応してくださるとのこと。(協会の)窓口である横浜シティガイドデスクに向かった。
 


横浜シティガイドデスクは横浜マリンタワー2階にある
 

今回お話を伺う、会長の平井静子さん




NPO法人横浜シティガイド協会の歴史は?

1992(平成4)年、横浜の歴史を勉強して市民の方に広くそれを知ってもらい、街を好きになってもらえる活動をしようと、7人の発起人が「横浜シティガイド協会」を立ち上げ、中区の支援を得て「横浜シティガイド講座」を開催した。
希望者(原則として中区在住)の受講を募ったところ、定員30名に対して60名もの応募と大きな反響があり、一期生養成講座(中区役所生涯学習)が60名で行われた。

内容的には、横浜の歴史や現在、周辺との関係などを学び、ボランティアガイドとして活躍する人を養成するもので、これが横浜シティガイド協会のスタートとなった。

講座終了後は、実際に街を歩いて行うガイド研修がありマップ作りが行われたそう。すべて自分たちの足で歩いて確認しながら作った地図は手書き。ポイントごとに吹き出しをつけて説明を書いたものだったという。
 


歩いて回り手書きで地図を作ったご苦労も話してくれた


1994(平成6)年に初の総会が行われ、横浜シティガイド協会の活動が実質的にスタートした。当時の会員は54名だったが、現在は104名まで増えている(うち十一期生11名がガイド研修中)。

前述した初期のころのメンバーによる手書きの地図をもとに発行された「YOKOHAMA CITY GUIDE MAP」を見せていただいた。
 


1997(平成9)年発行の「YOKOHAMA CITY GUIDE MAP」
 

細かな道まで描かれていて、とても分かりやすい(※クリックして拡大)
 

裏面には、地図上のポイントについて細かな説明がある


スタートから2年間だけは、横浜市中区が協会の運営を支援したが、1995(平成7)年以降は、ガイド利用者や旅行会社からの料金や企画料(行政や博物館などからのガイド要請による)などの収入によって会の運営がなされている。

横浜シティガイド協会が、NPO法人になったのは2003(平成15)年のこと。当時、多くのNPO法人が福祉関係というなか、同協会は、まちづくり推進、社会教育推進を目的とした団体の登記で、こうした分野での先駆け的存在だった。
 


日本観光振興協会ホームページ(日本観光振興協会より)


ちなみに、日本観光振興協会ホームページによると、全国でボランティアガイド団体は1748組織、4万1641人が活動しているといい、そのうち有料でガイドを行っている組織は3~4割程度だという。

なかでも、会員数が100名を超えるものは、50団体ほど。会員数104名の横浜シティガイド協会は、全国的にもかなり大きな規模だといえる。
また、横浜市内には、6つのボランティアガイド団体がある(横浜市ボランティアガイド協議会に登録しているもの)が、横浜シティガイド協会は、最も歴史があり規模の大きい団体だという。



NPO法人横浜シティガイド協会会員になるには?



横浜シティガイド協会の会員になってボランティアガイドをするには、どうすればいいのだろうか。

まず、神奈川県のボランティアガイド養成講座を受講する必要がある。講座では、通史や現代における問題、周辺との関係などを2~3ヶ月かけて学ぶ。講座終了後、横浜シティガイド協会を希望し理事会で承認されれば会員となれる(神奈川、横浜には、ほかにも多くの団体があるので、ほか団体を希望することもできる)。

その後1年間、協会の定例研修会(月1回、外部から講師を招いて行う研修会)などに参加するほか、指定された地域のガイド用テキストとマップづくりの養成研修を行う。さらに、半年のガイド実習研修を経てガイドとなることができるのだという。
 


ガイド研修では、代表的な観光地だけではなく広く横浜をまわる


ガイドになってからも、同様に定例研修会に参加。また、何人かのグループでテーマを決めて調べる自主学習を行っている。
名木古木、市民の森、川、商店街など、テーマはさまざま。横浜市内が活動範囲なので、調査の範囲も広く、実際に足を運んで調査するので、一つのテーマの調査に何年もかかることがほとんどだそうだ。
 


横浜市内のさまざまな商店街に足を運ぶことも


そうした調査が、ガイドのタネになり、ガイドコースの変化をつける。季節による違いを把握しておくことも、ガイドをする上では大事なことだ。
「ガイドする内容をまとめて書いて、話すだけでも大変ですが、それを消化して自分のものにしないと、人に楽しんでもらうガイドはできませんね」と話してくれた。
 


「ガイドは聞いている人が楽しくなければならない!」と平井さん


また、年1回バス研修に行く。単に観光に行くのではなく、ガイドのグループがあるところに行って、その土地をガイドしてもらう。常に、自分たちのガイドにプラスにすることを考えるのだという。

会員は男女ほぼ半々、退職されてから講座を受講される方が多いので、60代以上の方が多く、皆さん積極的に活動されている。一番若い方は40代の女性だそうだ。