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本牧神社、寄付金横領事件の状況は?

ココがキニナル!

「お馬流し」で集められた寄付金を本牧神社の宮司が横領したそうですが、詳細を教えてください。

はまれぽ調査結果!

現在告訴中で罪は確定していませんが、社費で指輪などを買った証拠が明らかになっています。

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ライター:河野 哲弥

8月6日から7日にかけて、横浜市中区にある本牧神社で、室町時代から続く「お馬(んま)流し」という神事が今年も行われる。ところが開催直前になって、宮司によって「お馬流し展示館」寄付の特別会計から使い込みされていることが発覚した。神奈川県警によると、同神社は27日、宮司である本牧裕司氏に対して業務上横領の罪で告訴状を提出したそうだ。

そこで、この事件の詳細を聞くべく本牧神社へ連絡を取ると、28日の夕方に詳細を聞かせてくれるとのこと。
まずはそれまでの間、地元住民へ本牧氏について聞いてみることにしよう。



地元のほとんどの方は、事件については何も知らなかった
 


はじめて知ったという、ご近所に住む渡辺さん

 


三溪園通り商店街の方々も同様


取材時では、まだ一部のメディアでしかこの事件は報道されていなかった為、ほとんどの方は一様に「寝耳に水」といった状況だった。それにしても、当の本牧裕司氏はどんな人物だったのだろう。

取材に協力頂いた三溪園通り商店街の方々によれば、氏は最近体の調子が悪く、週に2・3日ほど透析の通院治療を行っていたそうだ。特に横領などを起こしそうな感じではなく、「本牧さん」などと気軽に声をかけていたとのこと。もし今回の事件が本当だったら、今後、寄付そのものについて考え直さざるを得ないと話す。
 


神社の前に広がる高級住宅地の様子


かつて、本牧神社周辺の一帯は漁師町であったが、最近では高級住宅や高層マンションが立ち並ぶ新興住宅地に生まれ変わってきているそうだ。そして、新しく引っ越してきた住人は、ほとんど神社との接点を持たない。

そんな中で寄付金は、町内会費やマンションの管理費などに組み込まれ、昔からの伝統を守る経費として自動的に集められていたようである。そんなところも、事件の発覚を知らない原因だったのだろうか。

どうやら、この辺で時間が来たようだ。いよいよ本牧神社へ向かおう。



本牧氏が横領した金の行方は?


 


本宮の他は数棟の、こぢんまりとした神社
 

監査役の金子さん(左)、神職の鶴岡さん(右)

監査役の金子さんによれば、そもそもの発端は、本牧裕司氏が平成12年に提案した「お馬(んま)流し神事」を解説する展示館の建設にあったという。そして神事に用いる祭礼船が老朽化し、約半世紀の間使われていなかったこともあり、その修復費用も含めて寄付を募ろうということになったらしい。

この提案は同神社で決済され、5,000万円以上の資金が集められた。
このうち約1,800万円弱は、氏子たちの名前を彫った「玉垣」に使われた。
 


奉納の御礼を込めた、展示館建設の「玉垣」


問題はその後である。

祭礼船の修復費用は3回に分けて某船大工に支払われることになっていた。6月14日、その一回目の振込みを行うべく、鶴岡さんが本牧氏同行の上銀行に行くと、なんと、お馬流し展示館積立金の口座には46,328円しか残高が残っていないことが判明した。約3,200万円が消えうせていたのである。

そこで改めて通帳を調べてみると、サファイヤの指輪を購入したと思われる本牧裕司本人の直筆のメモなどが、通帳の余白欄に書き込まれていた。
 


本牧氏直筆のメモが書かれた通帳