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事業費約1120億円の戸塚駅西口再開発事業は本当に成功したのか? 前編

ココがキニナル!

戸塚再開発について、地元でも評判がよろしくないように思われます。商店の方や利用している住民の方はどのように思っているんでしょう、生の声を取材してください(山下公園のカモメさん/yakisabazush

はまれぽ調査結果!

旭町通商店街からトツカーナに入店した店舗では不満の声が少なくない。特に地主から土地を借り店を経営していた借家人からの不満が多い。続きは後編で

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ライター:小方 サダオ

戸塚駅西口第1地区第二種市街地再開発事業とは?



横浜市都市整備局のホームページによると、投稿にあった再開発は「戸塚駅西口第1地区第二種市街地再開発事業」と呼ばれている。施行者は横浜市。事業期間は1997年(平成9)年3月から2013(平成25)年3月。事業費約1120億円とある。
 


アンダーパスも3月25日開通予定のJR戸塚駅周辺


再開発の理由は「現在の急激な市街化により、乗降客の多い戸塚駅周辺の都市基盤を整備する必要性と駅前の密集した木造家屋の老朽化による防災上の問題」ということであった。

そこで駅前の4つの商店街を含めた戸塚区戸塚町、吉田町、上倉田の一部の合計4.3ha(横浜スタジアム約1.7個分)の土地を整地し、再開発ビルとバスターミナルをつくる事業が始まった。そのため再開発エリア内の人たちは補償金をもらって立ち退くか、再開発ビルにテナントとして入るかの選択を迫られた。
 


戸塚駅方面から見たトツカーナ
 

戸塚駅西口第1地区第二種市街地再開発事業の平面図


1997(平成9)年の事業計画決定後、再開発エリア内の人たちが工事期間中、休業することなく営業継続できるように設置した仮設店舗「戸塚ウエスト(トツカーナの前身)」が2007(平成19)年6月にオープンした。
 


戸塚駅周辺図
 

仮店舗・戸塚ウエスト


そして同年10月、トツカーナの工事に着手し、2010(平成22)年3月末トツカーナモールがオープンした。現在トツカーナモールには100数店舗が入っていて、東急プラザ戸塚と一体となってトツカーナという商業施設を構成している。

またトツカーナに隣接し、40店舗以上が入っている11棟の個別のビル群は戸塚パルソといい、商店街から移転してきた店舗もテナントで入っている。
 


パルソの案内板
 

トツカーナとは運営形態の異なるパルソ


事業完成後、2013(平成25)年10月に市は再開発事業について・・・

(1)駅周辺の居住者(2)駅利用の来街者(3)再開発ビル営業者などを対象に「市民アンケート調査」を実施した。

結果的には、利用者、営業者とも7割近くの好評価を得た、という。

以前は旭町通商店街が駅前にもあり、その商店街の店舗が中心にトツカーナに入る権利を得た。商店街の店を退去させ駅ビルをつくったわけだが、旭町通商店街など周辺からの反対はなかったのだろうか? 以前商店街にいて現在トツカーナに入っているお店は、今どのように思っているのだろうか?
 


街はどう変わったのか


今回は、この開発事業で影響があった人々の「生の声」を拾うべく、前編と後編に分けてお伝えしていきたい。前編では「トツカーナに入居した店舗の声」を中心に話を伺っていく。

まずは現地を訪れてみた。

JR戸塚駅西口を地上で降りると広い通路があり、まっすぐ行くとバスターミナルに着く。例えば反対側の東口のように、駅を降りたらすぐにバスターミナルがある、というのが駅前でよく見られる光景だが、こちらはビルの中の通路を通って行く。この形は珍しいのではないだろうか? しかし電車からバスへの連結は分かりやすいといえる。
 


戸塚駅前の周辺図
 

戸塚駅西口を出る
 

西口から中央プロムナードへ
 

中央プロムナードにあるエスカレーター
 

中央プロムナードを抜けるとバスターミナルの歩道橋に着く
 

この歩道橋を降りるとバスターミナルだ


またこの中央プロムナードは2階から上に天井はあるものの吹き抜けになっていて、冬場には冷たい風が吹く。またトツカーナモール内も、地下以外は扉がないため、中央プロムナードからの風でビル内なのに冬場は寒い。
 


中央プロムナードからトツカーナ(右側)方面。扉がなく風が吹き込む


ビルの外観は茶色が使われているせいか落ち着いた雰囲気で、宿場町であった戸塚の歴史的な重みを感じさせる。また緑化を意識したのか、外壁に植込みが配置され、緑がホッとさせてくれると同時にデザイン的な斬新さも感じる。

それでは投稿にあったテナント入居者はどのように思っているのだろうか? 「トツカーナに入居した感想」を中心にお話を伺った。