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横浜の○○に聞く! 第1回は「タクシードライバー」たちの現実に迫る!

ココがキニナル!

横浜の○○に聞く! 第1回は「タクシードライバー」たちの現実に迫る!

はまれぽ調査結果!

横浜で活躍するさまざまな職業の人たちにインタビュー。今回はタクシードライバーの皆さんから、普段聞くことができないお話がいろいろ飛び出しました

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ライター:クドー・シュンサク

横浜で仕事に従事する人々の様々な背景と、その仕事における人それぞれの人生模様。
そこに迫る、インタビュー新企画。

今回は、横浜のタクシードライバーに聞く。

日本全国に約37万人。平均年齢は55~56歳。その98%は男性。月間での労働時間は平均196時間。

神奈川県のタクシー事業者数は法人730、個人2615、車両数は合計1万2912台にもおよぶ(2013〈平成25〉年、一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会調べ)。

そのなかから、ほんの少しではあるが、興味深く、そしてちょっとシリアスでもありウィットで、なんだか笑えたりもする人間模様をお送りします。



タクシードライバーたちの思想と現実



陽が落ちて、夜に溶け込んでいるタクシードライバーに話を伺うところからはじめます。
 


それでは


インタビューは、勤務中のタクシードライバーの皆さんに声をかけて、その場で話を聞くというスタイル。あらためて場所をもうけて存分に、ではなく、飛びこみで勤務中の生の声を頂戴する。
 


さっそく参ります
 

まずは野毛小路の入口から


1人目は昨年還暦を迎えたタクシードライバー歴14年の田中秀明さん。
法人タクシーに勤務する田中さんは、長きにわたり関東6県を中心に本州を動き回るトラック運転手を経て、タクシードライバーに。

トラック運転手からの転身のきっかけは体力面の問題と、タクシーの収入の安定と保障面での待遇。これしかできる仕事がほかに見当たらないという理由でありながらも、今ではこの仕事が好きになったという。
 


「タクシードライバーとは、丁寧にお客さんを預かるべきサービス業です」


仕事に誇りを持つ田中ドライバー。過去に困ったお客さんの中に「んー・・・乗ってきた時点でなんかおかしい様子だったんだけど、冷や汗かいててね・・・(笑)。それがそのはずですよ・・・」

そのお客さんは、脱糞してしまい歩けなくなってタクシーに。ご自宅まで丁寧にお届けしたとのこと。
 


「インタビューなんて照れくさいですが、お見かけしたら声をかけてください」


田中さん、愚直なサービス精神と仕事に誇りを持つ明るい方でした。そして「いや、確かにちょっと鼻はきつかったといえばね・・・はい」とのこと。
続いてはこちらのタクシードライバー。
 


御年71歳のタクシードライバー歴43年の石田義和さん


約30年の法人タクシー勤務を経て、12年前から個人タクシーを始めたという石田さん。
「何度も辞めようと思ったよ。昔は周囲からの目も冷たかったし、タクシーの運ちゃんなんて。今でもそうかもしれないけどね。あんまり言いたくないけど、この仕事は職業全体の墓場でもあるからね」

父の仕事を無理やり継がされるのが嫌で、若いころ、結婚を機にタクシードライバーに。
墓場だとは言いつつも「健康第一でこの仕事を続けて人生を最後まで楽しく過ごしたいね」と話してくれた。
 


「お客さんとの思い出? ああ、ジュリーを乗せたけど、いい男だったね」
 

同じ乗り場のこのドライバーさんにもお話を伺う


インタビューの意図は理解していただいたが、名前も多くも語るのはちょっと苦手だというこの方。「タクシードライバーか・・・そうだね、便利で何事もなくお客さんを運ぶ。それだけでしかないかね。映画は良かったね、デ・ニーロ(笑)。まあ、あんなもんじゃないよ(笑)」
 


場所を変えてさらにインタビュー




タクシードライバーとお客との話



日ノ出町から野毛、関内をまわって夜も深くなった桜木町の表側のタクシー乗り場へ。
 


こちらの乗り場です
 

少しお時間頂戴します


「ここで待機してる連中は酔っ払いを乗せたくないんだ。だからここにいる。みんなひどい目にあってどうしようもないから、もうそういうのは勘弁だからここにいるんだよ」とのこと。

このドライバーさんとお話し中、ほかのタクシードライバーさんがやってきた。

「メディアの人かい?(インタビュー趣旨を説明し、インタビューは断るがちょっと言いたいことがあると言い)Fの野郎。あのFの野郎だけは許せない。運転手を舐めきった態度で横柄に怒号を浴びせてきて、しまいには無銭乗車だよ。『俺のことわかってんならガタガタ言うな! 払わねえからなんとかしとけ』とか言って逃げていきやがった」
 


大物芸能人Fの悪態と行為に絶対許さないと


「クセが悪いのは料理人のSもだよ。それにしてもFの野郎は許せないな。タクシーの運転手をバカにするにもほどがある。関内から港南台まで乗せたけどよ、しかもタダでFの野郎。あいつは俺たちみんな大嫌いだ」

夜の深さがゆらめいてきたので、日をあらためてお昼のタクシードライバーに聞くことに。
 


続いては、イセザキ・モールにある乗り場で聞いてみました。
 

昼のタクシードライバーはこの方
 

安間悟さん72歳、タクシードライバー歴20年の方からインタビュー


20歳を過ぎてから30年以上、バスの運転手として勤務。その後タクシードライバーに転身。

「家族も養えたし、親の面倒もみれた仕事なんで私にとってはいい仕事です。始めたころより今は全然稼げませんけどね(笑)。お客さんとのトラブルは尽きませんが、理解するにもできないし、危ないことを運転手にするのはモラルの低下した国を表す何かなんでしょうね。穏やかな方がドライブは楽しめるのに」と安間さん。
 


「モノは考えようひとつですよ」


穏やかでいて紳士的な安間さん。車の運転が、とにかく好きとのことです。
 


続いてのタクシードライバーさんは過去に建設現場を運営したりブティックを経営


15年前にタクシードライバーへと転身した平井洋治さん。華々しい経歴からタクシー業界へ来た理由は経済面でのトラブルや諸々が発端。現在50歳の平井さんはそろそろ引退を考えていて、次の仕事は何をするか模索中とのこと。いつまで続けるか考えた結果は「やる気がなくなったら辞める」とのこと。お客さんとのトラブルにこんなことがあったという。
 


「泥酔した女性客が車内で脱ぎはじめてハレンチなお誘いが強引にきましたね」


運転席まで乗り出してきてけっこう危なかったそうです。
それでも平井さんは「タクシードライバーは特別な仕事じゃないけどいい仕事ですかね」と。
 


ありがとうございました


さらに日をあらため夜の関内で続きを。
実際にタクシーに乗ってみることに。