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「きた〇美味い店」を探す番組も取材に来た、日ノ出町のホルモン屋「がま親分」に突撃!

ココがキニナル!

「横浜にきたなシュランが来たお店ってあるんですか?あれば突撃取材をお願いします(ふんわりハミングさんのキニナル)」

はまれぽ調査結果!

日ノ出町の「がま親分」は昭和レトロな雰囲気の中、煙もくもくの店内で旨い肉や希少な部位をリーズナブルに堪能できる、本当にきたなくて美味い店

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ライター:万田 ケサトシ

「時は来た」というプロレスラー、故・橋本真也選手の名言にもあるように、いよいよ「きた◯シュラン」についての投稿が舞い込んできた。ご存じの方も多いと思うが、TV番組内での「店舗は汚いけれど料理は美味しい」という飲食店を紹介する人気コーナー。現在は「きた◯美味い店」として筆者の万田もキニナルマインドをくすぐられる内容に、オンエアを楽しみにしている。

横浜界わいにおいて同コーナーで取材された店舗をリサーチしてみると数店舗挙ってきたので、今回は横浜の中心部・中区にあるコチラのお店に突撃取材を試みた。京浜急行線・日ノ出町駅から歩いて3分、炭火焼ホルモン居酒屋「がま親分」。
 


「ホルモン」の赤い暖簾と黄色い看板が目印
 

京急のガードをくぐり、平戸桜木道路沿いに「ホルモン」がある


筆者・万田、幼いころからホルモンが好きな食べ物総選挙でNo.1! 今回の取材も心がセンターでダンシングしています。

午後5時の開店前ならお話を聞けるということで、フライング気味にお店に伺うと店長の落合昭博(おちあい・あきひろ)さんが仕込みをしている最中だった。
 


落合さんが「がま親分」の店長になってからは1年ほど


入店して早速キニナルのが、落合さんが剥いているリンゴ。ホルモン焼きのお店でリンゴって何に使うのでしょうか・・・。
 


寸胴の鍋にはほかにもフルーツがたくさん


正解はタレ作り! ちょうど落合さんが仕込みをしている最中だった完全手作りオリジナルのタレは、しょうゆと塩の2種類。沢山のフルーツをはじめ約30種類の材料が使われじっくりと煮込まれ仕上げられている。
 


タレを肴に呑めそうな気が・・・


こだわりのタレの話しを伺ってしまったら本題よりも早く肉にかぶりつきたくなってしまったが、きた◯シュランのロケが同店で行われたのは2010(平成22)年。落合さんは当時の様子がわからないそうで・・・。そうこうしているうちにオーナーさん(名前・お姿はヒミツとのこと)がいらっしゃったので、当時の話を聞くことができた。



オーナーに「きたな◯シュラン」のロケ時の様子を伺う


 


オーナーさん(イメージ)


―ロケの時はどんな様子でしたか?

「とにかく、とんねるずさんはすごい! とても気さくなお二人でした。台本がないのでそのまま進行しますとスタッフの方から言われたので、こちらもそのまま対応しました(笑)。大掛かりなロケでハンディカメラが3台あったので、音声さんなどスタッフも3倍。警備員もスタンバイして前の道路は許可を取って車線規制していたんだよね。放送後はすごい行列ができたけど、そのあと震災の影響で止まっちゃいました」

―汚くて美味しいお店ということで確かに店内が・・・。

「食べログには『汚い』とか『壁に背中を付けられない』とかいろいろ書かれてるよ(笑)。開店して30年ほど経つけどずっとこのままだし、この雰囲気を目当てにくるお客さんも多いの。だからこれからもこのままにするつもり」
 


店内はノスタルジック感満載
 

もはや読めないお品書きも


―きた◯シュランといえば「ペレ」のサインだと思うのですが、どこに書かれているのですか?

「ん~あそこに書いてもらったんだけど見えるかな?」
 


テーブル席側の壁に例のサインが!


―店内にはほかにもサインがたくさんありますが、どんな方がいらっしゃいましたか?

「中島らもさんや林海象監督、ベン・ジョンソンなんかも来たことがあるね。あとはクレイジーケンバンドの『けむり』っていう歌はウチが舞台になっているんだよ」
 


中島らもさんの作品にも登場している
 

「そのまま」を感じるサインがたくさんある


「店舗は汚いけれど料理は美味しい」ということで、きた◯シュランが来た同店。確かに店内はその期待を裏切らない個人的にも大好きな雰囲気。

続いて肉へのこだわりも聞いてみた。



お客さんのために美味しいものを安く提供するオーナーのこだわり


 


味のあるメニュー表を見るとリーズナブルな価格設定


―お肉のこだわりを教えてください。

「肉の仕入れは安くて美味しいことが一番。仕入値が上がるとお客さんに影響でちゃうからね。サワーは350円になっちゃったけど、消費税増税まではずっと290円だったよ」

「あとね、さっき店長が仕込んでいたうちのタレは日本一お金がかかっているよ。30年前から同じタレなんだけど、作り方知らなかったから完全にオリジナル。だから原価がかかちゃうんだろうな。商品化のオファーもあったけど断っちゃったよ」
 


オーナーの独学で誕生したタレは色味も美しい


実際にタレを試させてもらうと確かに旨い! しょうゆダレは優しい甘味が広がり、塩ダレはさっぱりながらシッカリした主張がある。どちらも奥深い味わいでした。

―タレの味もすごく美味しいのですが、よく出るメニューは?

「『ホルモン食べながら呑んでシメはクッパ』っていうお客さんが多いですね。『押しメニュー』は『辛口ホルモン』。ほかの店だとなかなかやってないのが『フワ(牛の肺)』かな。関西だと『煮込みはあるけど焼きは無いね。あとは『せんまい焼き』。刺しはあるけど焼きは珍しいんじゃないかな。『カルビ』もよく出るし『チョレギサラダ』もドレッシングが旨いって人気あるね。高菜ごはんは産地直送の高菜をウチで塩漬けにしているからこれもオススメ」
 


そしてこちら。オラにパワーをもらえそう


カウンターには3種のウミヘビのラム酒漬けやハブの泡盛漬け、さらに現在漬込み中のサソリもあった。仕込み中のサソリ以外はもちろんオーダーOK! オーナーさんにたっぷりお話を伺ったところでそろそろお肉も焼いてもよろしいでしょうか。