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横浜で子宮頸がんの予防接種を受けてるのはどれくらい?

ココがキニナル!

全国的に中1~高2まで無料で子宮頸がんの予防接種が受けられると聞きましたが、横浜市ではどれくらいの人が受けているのですか? また、とっても痛いと言われているけどホント?

はまれぽ調査結果!

対象者8万人のうち、1万人以上が接種しているとのこと。痛みは人それぞれですが、筋肉注射なので痛みがあるのは事実でした。

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ライター:桐生 由美子

子宮頸がんはこんな病気



子宮頸部にできる“子宮頸がん”は、“発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)”の感染が原因で発症するといわれている、 発症率の高いがんだ。

このウイルスは、性交渉の経験があれば感染する。しかもその感染率は高く、日本産科婦人科学会が発表するデータでは、70~80%の女性が一生に一度は感染するといわれている。ただし、たとえ感染しても、すべてががんになるわけではない。多くの場合感染は一時的で、ウイルスは免疫力で排除されてしまうものらしい。

そして、国内では年間1万人以上が発症し、約3500人が死亡していると同データで発表されている。特に最近は性交渉の低年齢化などが影響し、20~30代の若い患者が増えているという。
 


産婦人科の受付で入手した子宮頸がんや予防接種の冊子
左2冊は大人用、右2冊は中高生用として作られたもの




「予防できる唯一のがん」



そんな恐ろしい子宮頸がんだが、ここ横浜市でも予防接種が受けられるのはご存じだろうか?
このワクチン(サーバリックス)は、子宮頸がん発症率の最も高いHPV 16型と18型の感染を防ぎ、子宮頸がんを予防するといわれている。

しかしこの予防接種、「すっごい痛い!」といううわさが口コミで広まっている。
 


ワクチンは3回の接種が必要で、自己負担だと合計約45,000円(1回15,000円前後)
 

医療機関の窓口では、こんな貼り紙を見かけるようになったが、一時はワクチン不足に


そこで、ワクチンの供給状況や接種状況とともに、「すっごい痛い!」といううわさの実態を調査するため、横浜市健康福祉局のワクチン相談窓口に話を聞きに行ってみた。



ワクチン供給状況は安定。でも「すっごい痛い」はホント?!


 


快く取材を引き受けてくれた横浜市健康福祉局のワクチン相談窓口の高橋さん


―現在横浜市のワクチン供給状況はどんな感じですか?
一時は不足しましたが、今は一週間単位で一定量を供給できるので安定しています。

―8月の時点で確定している無料期間と、その対象年齢を教えてください。
中1~高2までが対象で、2012年3月31日までは無料で行います。
2012年4月以降も無料で行うかどうかは、まだ確定していません。

半年間に3回接種をしないと効果がないので、9月末までに1回目を接種しないと、無料期間内に3回接種することができなくなります。

―対象者の接種状況は?
対象者8万人のうち、1万人以上が接種しているところまで確認されています。

―ワクチンの副反応についていろいろうわさがありますが、実際はどのような事例がありますか?
筋肉に刺す注射なので、接種時の痛みや副反応がある場合もあります。これまで医療機関からあがっている事例で多いのは、注射部の腫れ、筋肉の痛みやしびれで腕が上にあがらなくなる、などです。また、筋肉痛のような痛みが数日間続くことも多いようです。運動部で大会が近いとか、大事な試験などがある場合、その直前は避けたほうがいいかもしれないですね。

―一番ひどい副反応は?

失神した人もいましたが、これは一瞬でもとに戻ったとの報告でした。
自律神経系の基礎疾患などを患っている人に多いようです。
極度に緊張をしてしまって、腕に力が入るのもよくないようですね。

―不妊症になるといううわさも聞きますが…?
ネット上のうわさは、根拠のないものも多いです。このうわさもそのひとつですね。
このワクチンはイギリスのメーカーですが、すでに接種した人としない人の妊娠率の調査がされていて、有意な差は認められなかったとのことです。その結果が出ているからこそ、海外100カ国以上で接種をしているわけですから。

―安心しました。このようなワクチンについての質問は、どこにしたらいいのですか?
横浜市健康福祉局にある、横浜市ワクチン相談窓口にお電話ください。



産婦人科の先生にも副反応について尋ねてみた



次に、実際に予防接種を行っている産婦人科の雨宮先生にお話を伺った。
 


雨宮クリニックの雨宮先生。とても気さくで、記者が一番信頼しているドクター!


―ワクチン接種時の痛みや副反応のおおげさなうわさがありますが、実際にはどうですか?
ネットや掲示板などでいろいろデマが書かれていて困りますね(苦笑)。筋肉注射なので、痛みがあるのは仕方ないんです。それをすごく痛いと感じる人もいれば、痛くないと感じる人もいますから。副反応も、このワクチンだけが特別に多いわけではなく、ほかのワクチンと同じようにあるというだけです。
不妊症になるとも言われているようですが、ちゃんと調べた結果、そんな事実は認められなかったわけですから。ネットには事実だけを載せてほしいものですね。

―先生としては予防接種を受けたほうがいいと思いますか?
今予防できるがんは子宮頸がんだけなので、受けたほうがいいです。無料で接種できる中1から高2の女児だけでなく、それ以上の女性の方も受けたほうがいいと思います。実費だとちょっと高いですけど…。また、定期的にがん検診を受けることもおすすめします。