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致死率4割!? 横浜市のウイルス性感染症「MERS」の対策は?

致死率4割!? 横浜市のウイルス性感染症「MERS」の対策は?

ココがキニナル!

高い致死率を誇るという中東呼吸器症候群(MERS)に対する横浜市内の対策は? 感染した時はどこの病院にいけばいいの?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜市は相談窓口を設置。横浜市民病院が県内最多の24床で対応しているが、市では直接医療機関を受診せず、まずは保健所への相談を呼びかけている

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ライター:はまれぽ編集部

致死率40%以上?



ウイルス性感染症の一つである「中東呼吸器症候群(=MERS〈Middle East Respiratory Syndrome〉:マーズ)」の感染拡大が続いている。

2015(平成27)年5月下旬に、中東・バーレーンに渡航した60代の韓国人男性が感染し、韓国国内で男性の妻や病院の看護師らに2次感染。6月16日時点で感染者は150人以上、死者は19人に上っているという。
 


感染拡大が続くMERSウイルス(国立感染症研究所ホームページより)
 

隣国で脅威を振るっているMERSとはどんな病気で、横浜市ではどのような対策を取っているのか。横浜市健康福祉局の木村博和(きむら・ひろかず)健康安全課長に聞いた。
 


医師免許も持つ木村課長
 

MERSはその名の通り呼吸器系の疾患。重症の肺炎のような症状が特徴で、2012(平成24)年にイギリス・ロンドンで始めて確認された。WHO(世界保健機関)の報告によると、り患した場合の致死率は35~40%にも上るという。

基本的にはヒトコブラクダの唾液などを浴びる、非殺菌のミルクを飲むといった濃厚接触をした人を媒介するラクダ・ヒト感染となるが、正確な感染経路は特定されていない。

木村課長によると、現在、日本国内には24頭のヒトコブラクダがおり、厚生労働省などが検査を行った結果、MERSウイルスに感染した個体はなかった(陰性)という。
 


ヒトコブラクダとの濃厚接触が主な原因(フリー画像より)
 

ヒト・ヒト感染を引き起こす可能性については、MERS感染者の気道分泌液(咳やくしゃみのしぶき)や体液、汚物に直接触れる、性的接触があるなどの濃厚接触をした場合に引き起こされる場合がある。

ウイルスの潜伏期間は2~14日とされ、発熱や肺炎を引き起こす。ワクチンや特異的な治療法はなく、症状に応じた対症療法となる。

有効な予防方法は確立されておらず、木村課長は「外出後の石けんを使った手洗いやうがいなど、一般的な衛生対策しかない」と話す。
 


徹底した手洗い・うがいが予防策(フリー画像より)
 

木村課長は「ヒト・ヒト感染は濃厚接触者間に限られており、インフルエンザや風邪のように拡大する可能性は高くないのでは」と話している。