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横浜から誕生したキリンビール生麦工場の「スプリングバレーブルワリー」でしか体験できない極上ビールの味を一挙紹介!

ココがキニナル!

キリンビールの横浜工場内でクラフトビールや変わったビールが飲めるようになるそうです(miyukidさん)「体験型醸造所パブ」というのが気になります!(くらんす@呼び捨て希望!さん)

はまれぽ調査結果!

日本初のビール醸造所の名を冠したビアレストラン「スプリングバレーブルワリー」は新しいビール文化を発信してゆくパイオニア的な店だった!

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ライター:細野 誠治

遥か横浜、越えて生麦。/コープランド氏への手紙



「キリンさんが好きです。でもキリンビールは、もぉーっと好きです!」
いつも言ってます、はい。

ハマっ子のビールといえば、キリンビール。
代々、横浜在住の細野家はキリン銘柄を指名買いしています!

それに何といっても横浜は、日本で初めて商業ビール醸造会社ができた街だしね。
日本ビールの始祖・スプリングバレーから、キリンビールは土地やスピリッツを引き継いでいる。
 


当時の横浜を偲ばせる絵葉書にも!(提供:yokohama postcard club)
   

こちらも当時の様子を伝える貴重なもの(提供:yokohama postcard club)
  

山手の醸造所跡地は現在「キリン園公園」になっています
   

石碑が建ち・・・
 

日本におけるビール発祥の地であることを教えてくれています
  

そんなキラキラの記念碑的な名を冠したビアレストラン「SPRING VALLEY BREWERY YOKOHAMA(以下:スプリングバレーブルワリー横浜)」が大々的にリニューアルをしたそうで。
これは行かねば・・・。
これからビールが美味しい夏本番を前に、ぜひともチェックだ。
 


最寄り駅は京急「生麦」駅。今週の被り物はビール!(病的発注@ヤマギシ)
  

駅前の商店街を抜けたら首都高(横羽線)沿いの道を右。すぐに到着。
 


この看板が目印。ようこそ、日本ビールの聖地へ
 

キリンビール生麦工場の歴史の分かる写真がたくさん
  

このレンガ造りの建物が「スプリングバレーブルワリー横浜」でーす!
 
  
“ヨコハマ・モダン”なビアレストラン
  

さっそく店内へ。本日、細野(ビール)を案内していただくマーケティングマネージャーの吉野桜子(よしの・さくらこ)さんが迎えてくれた。

 

被り物した中年に対し「大人の対応」な吉野さん
 

店内は天井が高くて解放感がある
 

ザラついたレンガに、白。天井から降りる光が白壁にぶつかり明るい。光に当てられたレンガはそこで、柔らかく存在する。
その場に立ってみると、すごく気持ちがいい。

日本で最初、横浜でビールが作られるようになって145年。1870(明治3)年のことだ。それから連綿と受け継がれ続けて、ここまできた。
山手で醸造所を作った日本のビールの父、ウィリアム・コープランドさんに見せてあげたい。
 


コープランドさん、どうですか?
 

店舗に入ってすぐ、醸造釜や当時を偲ばせる貴重な資料たちが展示されている
 

やがて引き継がれてキリンへ。そのころの写真やラベルも
 

奥には醸造釜があった(デカい!)
 

ではインタビューを・・・
 

こちらスプリングバレーブルワリー(SVB)横浜は、2015(平成27)年3月にオープン。ここ横浜のほか代官山にも同様の店舗がある(SPRING VALLEY BREWERY TOKYO)。
 


SPRING VALLEY BREWERY TOKYOは4月にオープン。かつて東急東横線の線路だった場所に
  

元々この場所でビアレストランがあった。それを何故、わざわざリニューアルしたのか? そもそもの始まりは3年前の2012(平成24)年に遡る。

「ビールで何か、面白いことができないだろうか?」

SVB代表取締役社長の和田徹氏、醸造家の田山智広氏、吉野さん。この3人の何気ない雑談から始まったプロジェクトだったそうだ。
 


ふとした言葉から始まった、今
 

 「いろいろなビールを作ろう!」
 「ビールを作っているところが見られるようにしよう!」

「実はビールの作り方を皆、知らないのではないのか? 今、ビールは人工的で画一的な味になってしまっている。でも本当は人の手で、麦とホップ、水と酵母と、すべて自然由来のものからできている。たった4つのものから色や味、アルコール度数や苦味甘みと、さまざまな表現ができるものなんです」
 


「知ってほしい、伝えていきたい」と吉野さん
 

「そして、その空間の名前は“スプリングバレーブルワリー”だ」

横浜・山手で始まったビール醸造所と同じ名前。
「この名前にした理由は “原点”だからです。昔に戻ろうというわけではなく、コープランドさんのように、パイオニア精神をもって新しいビール文化を作っていこうという想いからです。この名前はパイオニア精神そのもので、とても大事な名前なんです」と吉野さん。
 


新しいことを始めるときに、大切な名を
 

スプリングバレー(Spring Valley)とは、山手の醸造所に湧いた井戸水を指す。泉(spring)の谷(Valley)の醸造所だ。
ビール作りに最適な軟水が横浜・山手で湧いたからこそ、今に繋がっている。
 


吉野さんの説明を聞いていると、改めてビールって多様なお酒なんだなと思う