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横浜市中央卸売市場本場にできたという事業所内保育園「こまつな保育園」はどんなところ?

ココがキニナル!

横浜市中央卸売市場本場に保育園ができたらしいけど、いったいなぜ市場に保育園?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

市場を活性化し、若い人に長く働いてほしいと、「伝説のチーズケーキ」を販売する「つま正」の社長が尽力。保護者も「ありがたい」と感謝

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ライター:はまれぽ編集部

全国初!



横浜市神奈川区栄町の中央卸売市場に2015(平成27)年9月1日、事業所内保育園「こまつな保育園」が開園した。

市場で働く従業員の労働環境整備と待機児童の解消などが狙い。

農林水産省の認可を受けて開設している全国40都市66ヶ所の「中央卸売市場」内では、2010(平成22)年に広島市中央卸売市場に認可保育園が開設しているが、2015年4月に始まった「子ども・子育て支援制度」を活用した事業所保育園ができるのは全国で初めて。
 


「全国初」の事業所内保育園が開園した横浜市中央卸売市場
 

「こまつな保育園」を運営するのは、中央卸売市場内の仲卸業者など11法人が出資して2015年5月に設立した「横浜中央市場保育園株式会社」。

代表は「伝説のチーズケーキ」の製造・販売を手掛ける「ガトーよこはま」を傘下に持つ、業務用野菜販売「株式会社つま正(つままさ)」の小山正武(こやま・まさたけ)社長が務める。
 


「こまつな保育園」の運営を行う「横浜中央市場保育園株式会社」の小山社長
 

受け入れるのは0歳(生後57日目以降)~2歳で、定員は9人。6人は市場内の従業員枠だが、0~2歳まで各年齢1人ずつ計3人は、一般市民も申し込みができる「地域枠」となる。保育料は市内のほかの保育園と同じで、市民税所得割課税額に応じて0~2万5200円(第一子で、税額控除前所得割額を基に算定した場合)となる。

また、市場ならではの新鮮で安全な食材を使用した給食も提供される。開所時間は午前7時から午後6時まで。
 


レストランと同じ品質の野菜が給食に!
 

横浜市の小松菜栽培量は全国トップクラス。ビタミンやミネラルも豊富なところから、通園する子どもたちも小松菜のように元気に育ってほしいという思いから「こまつな保育園」という名前にしたという。

いったいなぜ、青果やチーズケーキを販売する小山社長が保育園の経営に乗り出したのか。

小山社長によると、横浜市中央卸売市場の水産部の取引総額は現在、最盛期に比べて3分の1ほどに落ち込んでいるという。また、規模の適正化と、顧客や消費者などのニーズに応える機能強化という市の方針から、2015年3月には南部市場が廃止されるなど、市場を取り巻く環境は厳しい。
 


「市場に元気がない」と小山社長
 

さらに従業員の高齢化も進んでいることから、小山社長は「若い人が長く働ける環境を整えなければ、市場が活性化しない。働ける環境が整っていれば、そこに新しい雇用が生まれる可能性もある」と考え、保育園の設立を決めたという。