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ひと声かければ全国の酒人が集まるという、謎の店主がいる関内の「丸十酒店」に突撃!

ココがキニナル!

関内にある丸十酒店の店主がキニナル。店の中心に巨大な冷蔵庫。通路には山積のお酒。この店主が一声かければ全国の蔵人が集るとか。人となりや希少なお酒を扱えるようになった経緯を調査して!(HAMA虎さん)

はまれぽ調査結果!

1988年開業の丸十酒店の酒を愛する店主は、酒問屋から独立。酒蔵を大切にしていきたい、と全国の酒蔵に直接足を運んでいるため稀少な酒がある

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ライター:はまれぽ編集部

朝晩の風も涼しくなり、日が落ちるのも早い。秋の夜長のお供に美味い酒がほしくなる。縁側で月を愛でながら酒をすする、テレビCMのようなイメージを実現したい気分。
 


自宅でくつろぎながら、ほっと息をつく至福の瞬間

 
投稿によると、関内に「稀少な酒があり、店主が一声かけると全国の蔵人が集まる」すごい酒店があるという。店主は一体どんな人なのか。どんな酒に出会えるのか。

ここでひとつお気に入りの銘柄を見つけ、自宅で珠玉の体験をしてみたい。さっそく、関内に向かった。



酒のワンダーランド



JR関内駅から徒歩5分ほど。一見オフィスビルのような外観の中に「酒」の文字を発見。
 


居酒屋「北海道」の看板が目印
 

棚にずらりと酒瓶。胸の高鳴りが抑えられない
 

この看板の書体をしばらく見ていると、もう飲みたい。不思議な魔力がある
 

場所はここ。尾上町一丁目交差点から関内駅を背に直進、ローソンの角を左折

 
こんにちは・・・と店内へ足を踏み入れる。すると、ありました、投稿にあったとおりの山積みの酒。
 


でも、人は通れそう
 

ぐるりと店内にそって設置された棚には隙間なく酒が。まずは日本酒ゾーン
 

店内中央には確かに冷蔵庫。ここにも日本酒たちが
 

純米吟醸や大吟醸の日本酒「羽根屋」

   

奥に入るとワイン、洋酒
 

泡盛・焼酎のラインアップ
  
 

その数の多さに、大興奮。思わず遊園地に来た時の子どものようになってしまう。

挨拶もそこそこに、酒のワンダーランドで迷子になるところだったが、気を落ち着けよう。取材の趣旨を説明すると、店主が出てきてくれた。

店主の名前は広段正三(ひろだん・しょうぞう)さん。丸十酒店を開業したのは1988(昭和63)年。南区の天神橋で15年間商売をし、関内に移って12年経つ。関内に店を出したのは「関内は文明開化の街。いろんなものが始まったでしょう。ここが好きだからだよ」という。

広段さんはとても物静かだ。落ちついて、時に考えながら話をしてくれる。写真を撮らせてほしい、と伝えるとやんわりと「それは遠慮しとくよ・・・」と断られてしまった。しかし、広段さんは以前はまれぽに登場している。よってご紹介したい。
 


横浜君嶋屋の君嶋社長(右)と広段さん。2011(平成23)年9月に横浜赤レンガ倉庫にて

 
全国各地から39の蔵元が集まり、杜氏から直接話を聞けるという「日本蔵元サミット」には酒好きが多く集まり、おおいににぎわった。何を隠そう、このイベントの主催者が広段さんなのだ。

何が広段さんを突き動かしているのだろうか。酒と広段さんの関わりを少しずつ聞いてみたい。すると「冷蔵庫、見てみるかい」と普段は入れない場所に案内してくれた。
 


「Staff Only」の扉を開けてくれた
 

店中央の冷蔵庫。0度前後に保たれている
 

火入れをしない「生酒」や貯蔵時のみに火入れをする「生詰め」の酒を発見

 
稀少な酒がいつでも美味しく飲めるよう、ここで温度管理されている。

丸十酒店にある酒の種類は600種類ほど、本数は「だいたい」1万本くらいとのこと。

ここで、広段さんに「稀少なお酒はどれですか?」「なぜ蔵元の方たちを集められるのですか?」といろいろ質問をなげかけると「それは・・・実際にお酒を飲みながらのほうが、いいと思うよ」と静かに答えてくれた。

なんと、お店の奥はバーカウンターになっており「実際に立ち飲み屋さんをやるための免許も持っているけど、なんとなく途中でやめちゃった」とのことで、現在は常連さんや広段さんの仲間を集めた試飲会の会場になっているという。
 


しっかりしたカウンター席と焼酎たち
 

ビールサーバーも完備・・・

 
ちょっとなら写真もいいよ、と広段さんのお姿を少し撮影させていただき、後日、ここで話を聞かせてくれることになった。