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港南区芹が谷、住宅も商店も多いのに鉄道駅がないのはなぜ?

ココがキニナル!

電車の駅も大きな道路もないのに、それなりにお店が多い港南区芹が谷。歴史的に重要な宿場町か何かだったの?ブルーラインは駅を作るべきだったのでは?(Shokaiさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

芹が谷は宿場町ではなく開発で住宅と商店が増えた。横浜市営地下鉄は最初から上大岡から戸塚を通る計画で商業・官公庁地域でもないので外れていた。

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ライター:橘 アリー

芹が谷ってどんなところ!?


 
港南区芹が谷・・・電車の駅も無く、大きな通りもない・・・となると閑散とした地域なのかと思えるが、キニナル投稿によるとそれなりにお店が多いとのこと。

また、それなりにお店が多いということは、住宅もそれなりに多いのだろうか。
だとしたら、キニナル投稿にあるように「電車の駅があっても良いのでは」と思えても不思議ではない。

さっそく地図で確認してみると・・・
 


オレンジの枠内が芹が谷


ほとんどが住宅街のようで、大きな道路は無いが、南区から戸塚区へ往来できる道路(汐見台・平戸線)が、芹が谷の中心部を通っている。(地図中の緑色のところ)

さらにゼンリンの2万5千分の1の地図で詳細を確認すると「国立南横浜病院入口」交差点近辺から「芹が谷交番前」交差点近辺までの間の道路沿いに、病院、薬局、スーパーマーケット、小売り商店、飲食店などが見て取れた。

そして、特に「芹が谷中学校入口」交差点と「芹が谷中央」交差点近辺、「芹が谷交番前」交差点近辺に商店が多いようである。
 


「芹が谷中学校入口」交差点近辺の明細地図。上の全体地図の黄色丸のところを拡大
 

「芹が谷中央」交差点近辺の明細地図。上の全体地図の青丸のところを拡大
 

「芹が谷交番前」交差点近辺の明細地図。上の全体地図の赤丸のところを拡大


では、実際にはどのような様子なのだろうか。現地を確認してみることに。

上大岡駅から神奈川中央交通バスで20分ほど行くと芹が谷へ。芹が谷のほぼ中央を通っているこの道路は、片側一車線で道幅が狭いがバスも通り、車の往来も多い。

「芹が谷中学校入口」交差点近辺は、個人開業の医院や美容院、飲食店などの商店が、シャッターが下りている店舗も含めれば30軒以上点在しており、ガソリンスタンドの横に大きめのフィットネススタジオがある。
 


「芹が谷中学校入口」交差点近辺(停車中に助手席から撮影)


南区方面を背にして「国立南横浜病院入口」交差点を左折して行くと、県立こども病院や県立精神医療センターなどの大きな病院がある。

投稿にあるように、それなりに商店もあり、その上、大きな病院もあるので、地下鉄の駅があっても良さそうに思える。

次に「芹が谷中央」交差点近辺は・・・
 


ここも大きめのスーパーマーケットがあり


南区方面を背にして、道路の左側に「横浜1000ぶら商店街探訪」にも登場している「芹が谷銀座商店街」がある。2013(平成25)年の芹が谷銀座商店街はシャッター商店街であったようだ。

現在の様子を確認してみると土曜日の正午過ぎであったにもかかわらず・・・
 


閑散としていて
 

万国旗が元気にはためいていたが、シャッター商店街のままだった


それでも、営業しているお店には、ちらほらとではあるがお客さんが買い物に訪れていた。
こちらも、シャッターが下りているお店を含めると30軒以上のお店があった。

そして「芹が谷交番前」交差点近辺は・・・
 


コンビニや飲食店などの個人商店が道路沿いに数件軒を連ねていたが・・・


シャッターが下りているお店もあり活気のある様子では無かったが、20軒くらいのお店はある

この道路は、南区と戸塚区の往来が出来て便利そうであるが、狭い片側一車線の道路なので
交通量が多かったり、事故や故障車などがあると、渋滞してしまうようだ。

この日は故障車が停まっていて、片側交互通行となってしまい、警察官が交通整理に出動するほど、道路が渋滞していた。
 


バスを待っていてもなかなか来ない・・・


こんな時は、切に「あぁ、鉄道が通っていたら・・・」と思うのではないだろうか。
バスを待っていた方々や通行途中の方々に聞いてみたところ、やはり、皆一様に「鉄道の駅があったらいいのに!」と話してくださった。

地下鉄や広い道路がなくてもお店が多くあることは分かった。ということはやはり「歴史的に重要な宿場町」だったのだろうか。
 
 
 

ほとんどが山だった!?


 


芹が谷に古くから住まわれているお宅で伺った
 

芹が谷で生まれ育ったという若林一男(わかばやし・かずお)さん


若林さんによると、その昔、芹が谷はほとんどが山で、農業を営んでいる民家が点在しているだけだったそうである。
 


以前、この近辺は一面が畑で、奥へ行くと山だったようだ


「宿場町だったことがあるのか」聞いてみたところ、それは無かったとのこと。とにかく山ばかりで、タクシーが来るのも嫌がるような場所であったそうだ。

『こうなんの歴史』など港南区の歴史に関する資料で調べてみたが、芹が谷5丁目に「おばご台遺跡」があり、現在は松田フラワーセンターになっているというものあったが、芹が谷が宿場町だったという記載はどこにも見当たらなかった。
 


松田フラワーセンター。写真右奥に栽培されている花が見える


鉄道もなく、大きな道路もない。昔から宿場町として発展したわけでもない。
ではなぜ芹が谷は宿場町では無いのにそれなりに商店が多いのか、疑問が残る。