検索ボタン

検索

横浜のキニナル情報が見つかる! はまれぽ.com

  • 36年ぶりに完全復活「横浜銀蝿 40th」。オリジナルメンバーで再結成!
  • 神奈川県内の横浜家系ラーメン店がどこにあるか地図からすぐわかる!横浜の観光情報「よこはまっぷ」
  • イベント開催、店舗オープン、新商品発売などリリース情報を配信したい方へ
  • はまれぽ.comにあなたのお店・会社を無料で掲載しませんか?

横浜「1000ぶら」商店街探訪vol.52 300店舗が軒を連ねる日吉商店街の老舗店で2015年のヒット商品を探せ!

ココがキニナル!

横浜「1000ぶら」商店街探訪vol.52 300店舗が軒を連ねる日吉商店街の老舗店で2015年のヒット商品を探せ!

はまれぽ調査結果!

酒のシゲタで海苔、マルヤで太巻きとみたらし団子を購入。生花店や文房具店では、売り上げは安定的で「一番売れたもの」を決めるのは難しかった。

  • LINE
  • はてな

ライター:藤井 涼子

毎年この時期になるとつい口にしてしまう「今年もあと1ヶ月か・・・早い」というセリフを言いながら、某ビジネス雑誌を眺めていたところ「2015年ヒット商品ベスト30」というのが掲載されていた。
1位は北陸新幹線で2位は『火花』だそう。
 


乗ってみたい! 北陸新幹線E7系「かがやき」(フリー画像より)


その雑誌調べの10位以内のもので、筆者がキニナったものといえば、コンビニドーナツ、ココナツオイル、ガウチョパンツ、アップルウォッチ、といった感じだろうか。

巷の商店街は、今年どんなものが売れたのだろう?
というわけで、キニナル「2015年、商店街でのヒット商品」を探しに1000円を持って日吉商店街へ向かうことに。
 
 
 

300店舗もあるのに、商店街組合加盟店は60店舗だけ!?



日吉商店街は東急東横線日吉駅を降りて、左に出るとすぐ目の前にある。駅を出ると放射状に道が広がり、それぞれの通りが商店街となっている。
 


写真左から「普通部(ふつうぶ)通り」と「日吉中央通り」
 

日吉中央通りの横に「浜銀通り」と「サンロード」がある


4つの通りすべて合わせて日吉商店街となっている、という規模の大きな商店街だ。
今回は、日吉商店街の店舗で「2015年で最も売れた商品を聞いてみる! 予算が1000円だから、買えたら買う」というテーマ。
 


駅前なので、車の通りが激しい!


数ある商店街のお店の中でも、古くからある店舗を取材してみようと考え、まずは商店街の理事長さんのところへ行き、長く商売を続けているお店はどこなのか聞いてみることにした。

お話を伺ったのは日吉商店街協同組合理事長の薄井芳夫(うすい・よしお)さん

もう「15年以上、20年くらいは理事長をやっている」という薄井さん。「お店は息子がやっているから、理事長とかボランティアみたいなものが辞められないんだ」と話す。
 


薄井ビルの2階にある「日吉ウスヰカメラ」
 

店舗が定休日だったので、ご自宅にお邪魔しました


薄井さんのお店「ウスヰカメラ」の創業は1958(昭和33)年。戦後この地にやってきて、写真スタジオとカメラ関連の商品の取り扱いを始めたそう。
 


取材当日(金曜日)は定休日だった


当時は、会社や病院などと取り引きがあり、フィルムの受注をするなど商売は繁盛していたそうだ。「奥さんのためにビルを建てたのに、先に亡くなっちゃって・・・」と寂しげな薄井さんだったが、現在は息子さんが2代目として、お店を運営している。
現在のウスヰカメラは、写真スタジオは無いそうだが、証明写真の撮影やフィルムの現像を行っているとのこと。
 


「今や、商店街で私より古い人はいないよ」


日吉商店街の歴史を伺うと「商店街の始まりとなったお店は、だいたい1950(昭和25)年ごろに開店している」とのこと。
商店街組合ができたのは1958(昭和33)年。今から57年前となる。昭和の初めに、東急電鉄が土地開発を行い、今のような駅を中心とした放射状の道ができたという。「田園調布駅も同じだよ」と薄井さん。
 


現在の日吉駅周辺(Google earthより)


日吉商店街内を歩いていると、狭い通りにもかかわらず車が多く行き来することに驚いた。「道が狭いわりには、車の通りが多いですね」と言うと、薄井さんは「昔は店の前でキャッチボールできるくらいの広さがあったんだけど。人口が増えて、車が増えたんだね」とのことだった。
 


キャッチボールできたという1968(昭和43)年当時の日吉商店街


組合ができた時から100店舗以上あったという日吉商店街。商店街組合の中には青年部があり、さまざまなイベントを企画したり、独自の雑誌を発行したり、商店街を盛り上げるために活発に活動していたそう。

「今では、盆暮れの大売り出ししかやってないな」という。現在の商店街のイベントは、夏に行うサマーセールと、12月に行うウインターセールくらいだそう。
 



取材当日は12月のセール「ウインターフェスタ」開催中であった


現在、4つの通りすべて合わせると約300店舗あるという日吉商店街だが、商店街の協同組合に入っているのは約60店舗だそう。
店主の高齢化でお店を閉めてしまう店舗が多く、新しく入ってくるお店はチェーンの飲食店が多いそう。「平成になる前は、オーナー店の方が多かったのに、平成に入ってからは『店長さん』のお店が多くなってしまった」と薄井さん。
「以前は商店街で何でもそろったけれど、今は肌着を買おうと思っても、どこにも売ってないんだよ」と残念そうだ。
 


駅前の好立地のため、閉店してもすぐに次の入店が決まるそう


商店街全体をまとめる組合だが、通り別に「通り会」というものもあり、そちらに加入しているので組合には加入しない、というお店も多いそう。
 



「商店街としては大きいけど、まとまりがないんだ」と薄井さん


今後は各通りにある「通り会」を合併させて、連合商店街会を作り日吉駅前を活性化させたい、と話してくれた。

日吉商店街の歴史と現状を伺ったところで、1000円分の買い物をすべく、薄井さんに「古くからあるお店」を数店舗紹介していただいた。
 



「ここは、うちより古いよ」


それでは、2015年のヒット商品を探しに出発。