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飛び降り防止? 新横浜駅ホームにある中途半端な謎のハシゴの正体とは?

ココがキニナル!

新横浜駅の横浜線ホームで、線路の上を通る高架の左右から中途半端なハシゴみたいなものが伸びているのですが、あれはなんでしょう。飛びおり防止の何かですか?(ざざむしさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

JR横浜線新横浜駅のホームから見えるハシゴのような物は、1963(昭和38)年に設置された投物防止の防護板だった。

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ライター:すがた もえ子

普段何気なく利用している駅のホームだが、意識してみると案外おもしろいものだ。
これって何に使うんだろう? というような物も置いてあったりする。
今回のキニナルもそういった駅のキニナルだが、ホームにハシゴ? その先に何かあるのだろうか。

ネットで検索してみても、新横浜駅のホームのハシゴの情報を見つけることができなかったので、直接現地へ行ってみることにした。
 


新幹線の乗り継ぎでにぎわう新横浜駅

 
JR横浜線のホームで周りを見渡してみる。ホーム上にはそれらしいものはなかったが、ホームの上を通過している高架から何か黄色い物が伸びている。
 


あれが問題のハシゴ?

 
ハシゴではなさそうだが、形状的にはハシゴっぽく見えなくもない。
 


反対側にも同じ物が

 


一体これは何なのだろう?



問題の物体は確かにJRの線路の上のあたりに設置されているが、それが付いているのは上空を通過する高架橋だ。ということで、まずは高架橋を管理している横浜市道路局建設部橋梁課へお話を伺ってみることにした。

今回ご対応いただいたのは、横浜市道路局建設部橋梁課担当係長の樽川正弘(たるかわ・まさひろ)さんと居山拓矢(いやま・たくや)さん。
 


樽川さん(左)と居山さん

 
あの新横浜駅ホームのハシゴというのは、いったい何なのかをお伺いしてみると、「あれは送電線を防護するための投物防護板です」と居山さん。

駅の上を通過する橋を建設する際、鉄道事業者側より送電線を守るために防護板を設置したいという協議を受けることがあるのだという。高架橋から物を投げ入れられたり、飛んできた物が送電線に接触するというようなことを避けるためのものだ。

「架線防護とか防護板などと呼んでいますが、正式名称は把握していません」と樽川さん。(以下、防護板)
 


正式名称は把握していないという

 
「高架橋自体は市が管理していますが、鉄道事業者さんと防護板を取り付けるための協議をします。市が関わるのはここまでで、工事や設備維持などはすべて鉄道事業者さんで行っています」と樽川さん。

それでは新横浜の防護板はいつごろつけられたものなのだろう?
新横浜の駅のホームの上を通過している高架は「溝の口跨線橋(みぞのぐちこせんきょう)」という。
 


跨線橋とは線路をまたぐ高架橋のことで人や車が通行できる橋
 

新横浜だが「溝の口跨線橋」

 
「管理台帳によると溝の口跨線橋は1963(昭和38)年に作られた物になります」と居山さん。
通常、跨線橋の建設と同時期に鉄道事業者から防護板を取り付けたいという協議が入るのだという。そのため、おそらく溝の口跨線橋に取り付けられている防護板も橋と同時期に取り付けられたのではないか、ということだ。
 


新横浜駅の篠原口を出てすぐの高架だ(Google mapより)

 
防護板自体がいつごろから取り付けられるようになったのかという詳しい資料は残されていなかった。溝の口跨線橋の管理台帳を見せていただくと、その中に1986(昭和61)年6月の溝の口跨線橋の写真が貼られていた。
 


カーブの内側に防護板が確認できる。1986(昭和61)年6月(画像提供:横浜市道路局建設部橋梁課)

 
お話を伺ってみると、この防護板という物はそれほど珍しいものでもないようだ。