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横浜市の「リアル消防女子」とは?

ココがキニナル!

横浜市消防局が販売したという小説とコラボした飲料水。実現の経緯は? 消防局に「リアル消防女子」がいるって本当?

はまれぽ調査結果!

消防局の「一緒に何かしたい」という思いを受け止めた作家・佐藤青南さんがコラボを快諾。「リアル消防女子」は史上最年少の「はしご消防機関員」

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ライター:はまれぽ編集部

全国初のコラボ商品!



みなさんは『消防女子!!』という小説をご存じだろうか。今回は、横浜市消防局に誕生した「リアル消防女子」と原作者である佐藤青南(さとう・せいなん)さんのインタビューを交えて、女性消防職員の増加を目指す同局の取り組みを紹介する。まずは、横浜市消防局が同市水道局と製造し、全国向けに初めて販売した飲料水から。

横浜市消防局は作家・佐藤青南(さとう・せいなん)さんの小説『消防女子!!』(宝島社「このミステリーがすごい!」大賞シリーズより)シリーズとコラボしたオリジナルの飲料水「はまっ子どうしThe Water超使命感ボトル」の販売を2016(平成28)年1月10日から開始した。全国的に見ても消防局が小説とコラボした商品を一般消費者向けに発売するのは初めての試みという。
 


全国消防!! 「はまっ子どうしThe Water超使命感ボトル」

 
「はまっ子どうしThe Water超使命感ボトル」は1ケース24本入りで2400円(市内送料別途200円)。2000ケースの限定販売で、「横浜市水道局お客さまサービスセンター」やスーパー「横濱屋」の全店舗で販売。2016年2月中旬以降は横浜市内の一部自動販売機でも取り扱う。

飲料水は横浜市が、市の水源の1つである山梨県道志村に関心を持ってもらいたい、という目的で作られた横浜市のオフィシャルウォーター「はまっ子どうしThe Water」と同じ水源を使用している。
 


清流・道志川

 
佐藤青南さんは、その年に応募があったされたミステリー小説から選ばれる「このミステリーがすごい!」大賞の優秀賞を受賞し、2011(平成23)年にデビュー。

亡き父の後を追うように消防士になった主人公・高柳蘭(たかやなぎ・らん)の活躍を描いた『消防女子!!』シリーズはこれまでに2作品が発売されている。
 


横浜市内の書店でも猛プッシュ!(撮影協力:有隣堂本店)

 
いったいなぜ、小説と消防がコラボすることになったのか。横浜市消防局総務部人事課の城田裕司(しろた・ゆうじ)人事係長に聞いた。
 


取材対応してくれた城田係長

 
城田係長は「国策として女性が活躍できる職場環境づくりを進める中で、消防という仕事は力仕事が多く時間も不規則で、いまだに男性社会というイメージが非常に強い」と話す。事実、横浜市消防局の全職員は約3400人だが、女性職員は約100人となっている。

一方で「市民の半分は女性であり、女性傷病者の救急要請や通報時の応対など、女性の視点や力が必要な職場ということを、何かしらの形でPRしたかった」とも話す。
 


現場では
消防団員を含め、男性の姿が大半を占める

 
このことから、同局は2015(平成27)年に「女性限定就職セミナー」を開催。その結果、詳細な受験者数は非公式ながら、セミナー開催前の2014(平成26)年度は総受験者約1600人(うち女性約50人)に対して、女性の合格者は5人だったが、受験者がほぼ倍増。

2015(平成27)年度の総受験者数は約1800人と横ばいだが、女性受験者が約100人。合格者は前年対比で6倍以上の32人に上った。
 


イベントで配布するうちわなどでも女性の職場をアピール
(イラスト・スカイエマ)

 
同局ではさらなるアピールの一環として、佐藤青南さんの『消防女子!!』シリーズに注目。前述のセミナーを通じて交流を深め、今回のコラボに至ったという。

城田係長は「これを機に消防の仕事をさらに広く知ってもらうきっかけにしたい」と話していた。