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南区の古城ような関東学院中学校旧本館、解体はいつ?

ココがキニナル!

今後も外観が残るのか、今現在内部はどうなっているのか調査して下さい。(asakoumeさん)/私の母校、関東学院中学校旧校舎には二階へ上がる階段の途中に無用ドアがあります。(とどろきさん)

はまれぽ調査結果!

横浜の歴史ある学校建築、モーガン設計の関東学院中学校旧本館は、安全性の問題から解体されることになった。ついでに謎のドアの秘密も解明!

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ライター:吉澤 由美子

横浜市南区三春台にある「関東学院中学校旧本館」は、ヨーロッパの古城のような雰囲気を持っている。坂の上にそびえる威厳あるその姿は、関東学院のランドマークとして親しまれてきた。

 

道路から三春台を仰ぎ見ると、右の木々の上から塔が少しだけ見えていた
 

1929(昭和4)年に完成し、横浜市認定歴史的建造物にもなっているこの関東学院中学校旧本館が、2016年3月に取り壊されてしまうらしい。

横浜大空襲をくぐり抜け、87年という歴史を重ねてきた関東学院中学校旧本館の姿を記録にとどめ、解体に至った経緯などを聞くため、関東学院にお話を伺ってきた。

 

お話を伺った関東学院広報企画課の中野美菜子(なかの・みなこ)さん
 



4本の八角形の塔が印象的な建物



三春台にある関東学院中学校高等学校は京急線黄金町駅から徒歩8分ほど。坂道を登った先にある正門から、またさらに急な坂を登った先に、関東学院中学校旧本館はある。

関東学院中学校旧本館は木々に囲まれており、坂道を登って行くと木々の間から塔の独特な形が見えてくる。

大きなヒマラヤ杉を通り過ぎると、全貌がよく見えてきた。手前に八角形の塔がそびえ、その左手に3階建ての建物が続いている。

 

中世ヨーロッパの城を思わせる塔にはツタがからんでいた
 

解体工事が迫っていることもあり、建物にネットがかけられているが、それでもどっしりとした威厳が伝わってくる。

構造は、鉄筋コンクリート造地上3階、地下1階建て。

シンボルとなっている八角形の塔は最上部のパラペット(手すり壁)が銃眼風になっており、中世ヨーロッパの城を思わせる設計になっている。

 

ゆるやかなアーチを描くエントランス
 

塔の1階と2階の間には斜め十字模様のモチーフがあり、3階上にはキリスト教の12使徒をかたどったレリーフがある。

 

窓の真上に十二使徒のレリーフが並んでいる
 

塔以外も含め、丸みを極力抑えたシンプルなデザインは、重厚ながら威圧感がなく、質実剛健な印象を受ける。

 

エントランスの扉には十字を思わせる意匠
 

扉の周りには大谷石(おおやいし)が使われている。一般的に崩れやすいとされる大谷石だが、こちらで使っているものは質が良く、ほとんど崩れがなかったそう。

ではいよいよ内部に!



外観とは一転、温かみのある室内



エントランスを入ると、左右に事務室の受付窓があり、その先にもうひとつの扉があってホールにつながっている。

 

ピンクのニュアンスを含んだ濃淡があたたかく優しい
 

ホールに入って真っ先に目に入るのは、中央に下げられた照明と美しいアール(曲面)を描いた階段の手すり。

 

照明のデザインは関東学院の校章がモチーフ
 

柱の上部もかっちりとした直線
 

直線が多いデザインの中でひときわ目立つ美しい曲線
 

ホールの左手には廊下が伸びており、そこには中学校の教室が並んでいる。

 

廊下の天井は優しいアーチ
 

この建物の建築様式は、装飾の少なさや重厚で荘厳な雰囲気、そして廊下のアーチなどのディティールからノルマン様式だそう。

教室のドアには「2年4組」という表示。そう、ここは2009(平成21)年まで現役の校舎として使われていた場所なのだ。

 

木枠にもピンクのニュアンスがある焦げ茶が使われている
 

教室には机やイスが並んでいる
 

教室の机やイス、黒板や照明が現在の物だけに、ついさっきまで中学生が笑いさざめいていたような感じがした。

教室を見た後は、ホールに戻って2階へ上がる。