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ココがキニナル!

豆松カフェという古民家を改造したカフェが本牧にあるのですが、是非取材をお願い致します。(アリスさん)/金沢区にある「カフェギャラリー&窯 ばおばぶ 」という場所が気になります。(田介さん)

はまれぽ調査結果!

中区「豆松カフェ」と金沢区「ばおばぶ」の築80年以上の古民家カフェをご紹介。敷居は高くなく誰でも自由に時を過ごせる。

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2016年06月05日

ライター:カメイアコ

今回、横浜市にある2軒の古民家カフェを調査した。どちらも住宅地にひっそりと佇み、良い意味で日常と自分とを隔絶してくれる。



なつかしさと新鮮さを交差する「豆松カフェ」

 

JR根岸駅から横浜市営バスに乗車。間門(まかど)停留所から徒歩3分
 

赤丸はバス停
 

豆松(まめまつ)カフェは2015(平成27)年4月にオープンし、2016年10月までの期間限定で営業している。

 

お話しいただいたオーナーの渡辺妙子(わたなべ・たえこ)さん
 

「カフェをやるなら庭付きの古民家がよかった」と渡辺さん。盆栽師の友人と「盆栽を見ながらお酒が飲みたいね」と話したことがきっかけだ。たまたま盆栽イベントに来場したNPO法人「日本古民家再生協会」の担当者が、渡辺さんが出していた「古民家探しています」という張り紙を見たことでこの古民家と巡り合ったという。

 

全部で3部屋
 

同カフェで使用している家具や食器は、この古民家に長年住んでいた貸主さんが当時使用していたものをそのまま使用している。年配の方には、その家具や食器は昔を思い出させるものであり「なつかしい」と声をそろえるという。

 

15人着席可能
 

築81年という長い時を刻んだ古民家ではあるが、新しく机を入れたくらいでほとんど手を加えていない。家に一歩踏み込めば、オーナーさんがどれほど丁寧に家を守ってきたのかよく分かるだろう。

 

ひなたぼっこの間
 

丁寧な手入れによって、庭から心地よい風が流れてくる
 

陽の光がふりそそぎ、庭をひとり占めできる。一枚の大きな風景画に囲まれているような味わい深い景色だ。

「最近はマンションやきれいな一軒家に住んでいる人が増えているので、古民家は小さなお子さんにとって珍しいようです。木でできた廊下を喜んで歩いたり、走り回ったりしてくれます」と渡辺さん。

 

板の間からは子どもたちの元気な声が聞こえてきそうだ
 

徐々に薄れいく昔の記憶や日本の生活文化を古民家カフェいう形態を通して、若い世代にも伝えていくことができたら、それだけでもカフェを開いた価値があると渡辺さん。日本家屋の良さや欠点を含めて、歴史や独特の美意識を気づかせてくれるのも、古民家カフェの役割なのだろう。



豆松カフェのメニュ―は?

 

湘南タゲリ米
 

渡辺さんは5年前から「湘南タゲリ米プロジェクト」に参加。このプロジェクトは、茅ヶ崎市の水田を餌場にしていた渡り鳥のタゲリが水田農家の減少によって飛来が減ったため発足された。「お米を食べて自然保護」をスローガンに、また昔のようにタゲリが来られるような環境づくりを目的としている。

 

「飲食店と自然保護はイコールだと考えています」(写真はタゲリ/フリー画像より)
 

渡辺さんはカフェオーナーになる前は、開発による環境への影響を調査する環境アセスメントを行う会社に勤務し、野生生物の観察や調査を行っていたそうだ。自然保護に関わる取り組みを、カフェスペースを通してもっと知ってもらいたいと話す。

伝聞だけではなく、味覚や触覚もつかって、自分たちの置かれている自然環境を知ってもらいたいとの願いがあるのだ。

また、渡辺さんは日本料理の文化を気軽に楽しんでもらいたいとの思いで、リーズナブルな価格帯で食事を提供している。

 

懐石膳 デザート付(2000円)
 

御前とコース料理は4名からの予約制。祝いの席向けのコースもあり、お食い初め、七五三、披露宴や顔合わせにも利用できる。ちなみに毎週金曜日はスペシャルランチとして1名から食事が可能。こちらは予約の必要なく先着順となる。

 

横浜駅東口の和食店で腕を振るった元板前のお父様と共に調理
 

本格的な懐石の、お味はいうまでもなく、どれもおいしい。見た目の美しさと繊細さが食事の満足度を上げてくれる。特に黒米ごはんは絶品で、ご飯のおいしさが鮮やかに囲むおかずたちをさらに輝かせていた。

続いて、カフェメニューをご紹介。

 

一番人気の抹茶風味クリーム白玉(400円)
 

注文後に作ると言う抹茶風味の白玉。あたたかい白玉に冷たいクリーム、玄米フレークの食感が楽しい一品。

 

米粉のシフォンケーキ(600円)はもっちりしていてほんのり甘い
 

ホットコーヒー(400円)と熊本県天草で獲れたオリーブの葉で淹れたオリーブ茶(300円)
 

手回し式のSP蓄音機
 

電源は一切なく、生音のように音楽を聴くことができるそうだ。木の家で聴く蓄音機の音は格別なのだとか。6月11日には古民家の利点を最大限に活用したイベントが開催される。

「残念ですが、10月で営業を終了します。この古民家はオーナーさんの事情で取り壊しになるんです。今後は豆松カフェを通して出会った人たちや経験を生かして、近くで新しいカフェを営む予定です」

 

取り壊しを聞き、まっすぐに伸びた廊下が寂しく見えた
 

1935(昭和10)年生まれのこの古民家には、私たちが想像もできない記憶が詰まっているはずだ。うれしいときも、かなしいときも、静かにひそやかに住む者を見守ってきた。多くの人々に愛されたこの家も2016年の10月に役目を終える。



 

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