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100種類以上のパンを毎日提供、関内「レェ・グラヌーズ」の閉店理由は?

ココがキニナル!

関内にあるパン屋さん、レェ・グラヌーズが7月9日で閉店のようです。いつもわくわくしながら選んでいたのに残念です。閉店の理由とお店人気パントップ3を調べてください(すみれさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

原材料の高騰などで、店の良さを失うくらいならと閉店の道を選んだ。人気ナンバーワン商品はセサミのメープルバタートーストだった。

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ライター:松田 麗

「いつもお客さんでいっぱい」という投稿のあったレェ・グラヌーズが閉店するという。キニナル閉店理由や、店主のパンへの想いを調査すべくさっそくお店へ向かった。
 


JR根岸線関内駅から徒歩5分ほど


お店の前には閉店を知らせる紙が

 
しばらく様子を伺っていると、通りすがる人の中には、お知らせの内容を食い入るように見つめる人の姿があった。

その少し寂しそうなうしろ姿から、馬車道周辺で多くの人に愛され続けてきたお店だった、ということが伝わってきた。

どのような歴史がある店なんだろう。いざ、店主へインタビュー。



20年間愛され続けたレェ・グラヌーズ
 


店主の稲川政信(いながわ・まさのぶ)さん


1995(平成7)年10月にオープンしたレェ・グラヌーズ。同店はオープン以来、20年以上変わらずこの地に店を構えている。

 


パンの香りに包まれた店内


まずは、オープンから今にいたるまでのお話を伺った。

レェ・グラヌーズが開業にあたって、この地を選んだ理由は「条件がよかったから。横浜の中心地だった」から。「即決だったよね」という稲川さんは「東京で仕事をしてた時から、横浜に憧れがあったんだよね」と続ける。

「レェ・グラヌーズ」という店名はパンの本場、フランスへの憧れから付けたそう。
 


フランス画家ミレーの作品『落穂拾い』が店名の由来


稲川さんは、同店開業に至るまでの経歴が異色だ。パン屋さんを開業する、というとてっきり「職人のもとで修業を・・・」という話が出てくると思っていたが、なんと大手チェーンの飲食店の経営を経験。そこで「どういったものがお客さんに愛されるのか」ということを学んだそう。

そんななか「お客さんが食べたいときに食べられるものを販売したい」とテークアウト中心のお店を出そうと決意。縁あって「レェ・グラヌーズ」をオープンすることになったという。

以降「手軽な価格で、できるだけバラエティー豊かな商品ラインアップでお客さんを楽しませたい」と店を営んできた。所せましとならぶパンは、とにかく安い。
 


店頭に並んですぐ品薄になる理由のひとつはこの価格


食パンだけでも数種類もある


こうして横浜で20年間営んできたにもかかわらず、何故閉店してしまうのか、キニナル理由を伺った。
 


熱く語ってくださった

 
「正直に言いますね。原材料の値上げや人件費などで採算が取れなくなったんです」と稲川さん。

できるだけ低価格でお客さんにレェ・グラヌーズのパンを届けたいという想いでやってきたが、原価との兼ね合いで2015(平成27)年5月に値上げを決断。しかし、それが逆効果となり、お客さんの数が減ってしまった。

また値上げするという選択もあったが、それではレェ・グラヌーズらしさが無くなると考え、移転などさまざまな選択肢があるなかで2016年7月9日閉店という決断をした。

どこかでまたレェ・グラヌーズのパンは食べられないか、と伺うと「うーん・・・それはないかな・・・」という答えが。とても残念だが、最後の日まで存分にレェ・グラヌーズのパンを味わおう。

では、あらためて同店のパンについて話を伺いたい。