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20㎞を踏破! 鎌倉街道はどんな道?【後編】

ココがキニナル!

鎌倉街道、大山街道などの街道を踏破して下さい。

はまれぽ調査結果!

今回歩いたのは栄区から鶴岡八幡宮までの約7.5km。夜の鎌倉の趣を楽しみつつそこかしこに現れる旧街道らしき分かれ道にそそられながらの踏破

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ライター:永田 ミナミ

あらためて鎌倉街道



現在の鎌倉街道こと県道21号線の起点となる中区の本町3丁目交差点から港南区までの11.7kmを歩いた前編に引き続き、今回は後編である。

 

本町3丁目交差点に建つ、何だかもう遠い記憶のような横浜銀行協会


ちなみに中世の鎌倉街道は「鎌倉みち」「鎌倉路」などと呼ばれ「上道(上の道)」「中道(中の道)」「下道(下の道)」と呼ばれる主要なルートがあり、現在の鎌倉街道と重なる部分もあるが基本的に別物である。

中世の鎌倉街道は、平安以前からすでにあった道を繋ぎあわせて街道としたもの、それに平行するように複線的に敷かれたもの、枝道として分かれたもの、それらの道をつなぐ間道として敷かれたものなど多岐に渡る。そして、それぞれの道が地域の人に「鎌倉みち」などと呼ばれ、現在でも「鎌倉街道」として名前を残しているものが少なくない。
 


そうした旧鎌倉街道については、これらの資料を参考に今後順番に歩いていきます


前編では、梅雨晴れの暑さに負けないよう、グリーンダ・カ・ラやソルティライチを片手に歩くうちに、いつしか暮れなずむ鎌倉街道にはヒグラシの声が優しく降り注いでいたのだった。



栄区を歩く



雨に降られないのは幸いだったが、昼間は日差しに灼かれながらガリガリ君のことばかり考えていた。なんだかんだで梨味のガリガリ君を1本しか食べずに歩き続けたが、栄区に入るころには暑さも落ち着き、歩きやすくなった。
 


この七曲バス停の由来となった道は県道21号線を渡った向こう側の


1894年につくられたこの道である。詳しくは
過去の記事をどうぞ


七曲も歩いてみたかったが夕暮れ迫り足は棒。
水道道のあの日
が思い出される


そして鍛冶ケ谷市民の森の前を過ぎると


鍛冶ヶ谷交差点。悩ましい岐路に立たされた


県道21号線の標識があるのは直進する左側。しかし右側の通りにかかる歩道橋には「鎌倉街道」の文字。まあどちらも400メートルか450メートルで県道23号線と合流するので、途中まで歩いて戻ってもいいか、とひとまずこれまで通り4車線の道路をと思い左ルートを歩いてみたが、どうも様子がちがう。
 


片側2車線の道幅は変わらないが、何だか静かなのだ


街道らしい活気がなくなったような気がする。単純にいえば交通量が少ないということになるだろうか。
 


そこで引き返して「鎌倉街道」のほうを歩いてみて気がついた


歩道こそ狭く車道も片側1車線だが活気が戻った気がするのは


バス通りがこちらだからである


おそらく鎌倉街道全区間を4車線にするために左ルートを開通したものの、現在でもかつての2車線の鎌倉街道がバス通りとして使用されているのだろう。これはこちらの鎌倉街道に郵便局や店舗が多くならび、利用客の便をはかったためかもしれない。とはいえ、やがて4車線側にバス停が移動してルートが変更になる可能性もあるだろう。
 


などと考え歩いていたら公田交差点に到着した


ここからしばらくはこの県道23号線、いわゆる環状4号線が鎌倉街道となるのだが


今日においては環状線のほうが優位なのか「鎌倉街道」の標識は見当たらない


この先で鎌倉街道は左へと分岐するので歩道橋を渡る


つまりはこういうことである


などとぶつぶつ言っていると公田小学校入口の向こうに見えてきたのはそう


さらば横浜市、そして


グッドイブニング鎌倉市


ひと気がないのをいいことに車の音にまぎれて快哉(かいさい)を叫んだのはいうまでもない


時刻は午後7時31分。本町3丁目を出発して4時間半で鎌倉市に入った


ちなみに本町3丁目からここまで約13.5km、グーグルマップ的には徒歩で2時間48分ということになっている。ひとつはちょいちょい立ち止まって写真を撮っているということもあるだろう。正直、京急が通るのを待って写真を撮ったりもした。
もうひとつは、あまり速く歩くとあちこちの関節が悲鳴をあげはじめかねないので、水道道のときもそうだが、長距離はとにかくゆっくりてくてく歩くことにしているのである。