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わずか4秒に泣いたリベンジなるか? 箱根駅伝、古豪・神奈川大学の練習に密着!

ココがキニナル!

毎年恒例の箱根駅伝。予選会日本人トップの3年生キャプテンと、昨年4秒差でたすきをつなげなかった選手を擁する神奈川大学の意気込みは?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

言葉ではなく走りでチームを引っ張る3年生エースと4秒差でたすきをつなげなかった悔しさのリベンジを秘めて12年ぶりのシード権獲得を目指す

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ライター:田中 大輔

29分05秒22。

2017年1月2日、3日に行われる、第93回 東京箱根間往復大学駅伝競走(=箱根駅伝)に出場が決まった神奈川大学(以下、神大)のエントリー選手上位10人の1万メートル走平均タイムだ。

第81回大会(2005年)以来のシード権を目標に掲げながら、前回の第92回大会を13位で終えた神大駅伝チーム。3度の往路優勝と1度の復路優勝、そして1997(平成9)年、1998(平成10)年の総合連覇を成し遂げたかつての強豪は、2017年新春の箱根に返り咲くことができるだろうか。



今年も予選会からのスタート



箱根駅伝では上位10チームにシード権が与えられ、その時点で次回大会への出場が確定する。それ以外の大学は、20キロ走で行われる予選会で上位10チームに入り、勝ち上がらなければ本大会への出場ができない。

 

くすぶり続ける「プラウドブルー」のジャージ

 
神大は今年も、予選会に出場しなければならなかった。

11年間遠ざかっているシード権。常々、そこを目標として大会に挑んできたが、成績は芳(かんば)しくはない。「今年こそは」の声が毎年のように聞かれてきたが、どうしても10位の壁を越えられずにいた。
 


シード権奪還を目指し、練習に励む選手たち

 
しかし、今年の「今年こそは」は少し事情が違うようだ。

予選会を5位で勝ち上がり、本戦出場を決めた神大。本大会まで残り2週間ほどとなった12月18日、注目選手と監督の大後栄治(だいご・えいじ)さんに話を聞いた。



3年生キャプテンの自信



現在のチームを引っ張るのは、チームのエースであり、3年生ながら駅伝チームの主将となった鈴木健吾(すずき・けんご)選手。
「4年生がやる予定でしたが『結果を走りで見せられる選手がやった方がいい』と監督から言われました」と就任のいきさつを話す鈴木選手は、「自分は口で言ってチームを引っ張るタイプではない。結果を出して、背中で引っ張って行こう」と考えたそうだ。
 


1万メートル28分30秒16のタイムを持つエース

 
箱根駅伝については、「すごく楽しみ」とハッキリ話す。

「以前は楽しみよりも不安が大きかったが、予選会が終わってから多くの選手が自己ベストを出したり、走り込みも充実しているので」とその理由を話し、「今年は戦力も整っている」とチームへの自信をのぞかせる。

また、個人としての自信も深めているようで、関東インカレでは、2016(平成28)年の東京マラソンで日本人3位の成績を収めた青山学院大学の一色恭志(いっしき・ただし)選手や駒澤大学の中谷圭佑(なかたに・けいすけ)選手といった強豪校のエースを相手に後半まで競った「刺激的でいい経験」が自信を持つきっかけになったと話す。
 


エースとして、主将としてチームをけん引する

 
主将としてこだわり続けた自身の「結果」は、箱根駅伝予選会日本人トップの成績で、総合でも3位という好成績へと結びついた。1位と2位、そして4位から6位に入ったのは、いずれも留学生選手たちで、そこに唯一割り込んだ日本人選手となり、チームの予選会5位通過に大きな貢献を果たした。

自分でも認める通り、決して饒舌(じょうぜつ)に話すタイプでなく、一つひとつ慎重に言葉を紡ぐ鈴木選手だが、この予選会での結果を「エースとしての仕事ができた」と自信を持って言い切った。
 


93回大会も2区での出場が濃厚だ

 
前回大会に続き、エースランナーが集まる「花の2区」での出場が予想される鈴木選手は、「前回大会では流れを作れなかった」と何度も口にし、「1区がどういう流れで来ようと、自分が流れを作ればチームも乗っていける」と自分の役割を話す。

「2区は各校のエース選手がそろいますが、隙があれば狙っていく。相手が一色さんだろうと攻めていきたいと思っている。今年は手応えもある。厳しい区間だけど、前回よりも力が付いている自負はある」と今大会への決意を語った。
 
 
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