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放射能問題そっちのけ?横浜市議が公費で外遊!?

ココがキニナル!

11月4日から、横浜市議が2000万円以上の公費をかけて海外視察を行うという報道を見ました。しかもサッカーの親善試合をするとか。これまさか本当じゃないですよね?(よっしーさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

18名もの大人数で公費を使い海外視察に行きます。プログラムには、サッカーの親善試合も内容に含まれており、まさに外遊と言わざるを得ません!

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ライター:吉澤 由美子

総勢18名が公費で海外視察。しかも、ビジネスクラスで往復し、親善サッカーをプログラムに入れているという、2011年とは思えない浮世離れした横浜市議の海外視察。

財政難や東日本大震災とそれにともなう放射能汚染問題で、多くの自治体が公費による海外視察を自粛している今、いったい横浜市議は何を考えているのだろう。

今回の海外視察について、まずはこれまでにわかったことをおさらいしてみよう。



11月4日~19日に予定されている市議海外視察

交流以外の目的は、観光地や企業誘致で横浜をアピールあるいはそのための方策を学ぶことが中心。

内容は、まず全員がドイツのフランクフルトに行き、そこでフランクフルト市議とサッカーの親善試合をした後に、さらにそれぞれの目的地に散らばっていく。欧州以外の目的地は、南アフリカ、ブラジル、トルコ、アメリカなど。

参加市議は希望者を募るかたちで集められた以下のメンバー(敬称略)

斎藤達也・坂井太・古川直季・横山正人・石渡由紀夫・川口珠江
関勝則・山下正人
渡邊忠則・大桑正貴・小粥康弘・佐藤茂(議長)
黒川勝・酒井誠・渋谷健・中山大輔・谷田部幸一・加藤広人

参加人数は、当初の予定では24人だったが、10月29日現在で18人となっている。
 


18人の市議が海外視察へ行くことになっているが・・・


中国人の偽装結婚を仲介したとして県警に逮捕された市議、中尾智一容疑者も参加予定だった。

中尾容疑者が逮捕された影響で、市議2人が海外視察の不参加を表明。
それ以外にも、「諸般の理由で」辞退した市議が3人いる。

費用は、ひとりあたりが公費上限の120万円。合計2160万円。
飛行機は通常であれば往復に100万円くらいかかるビジネスクラスを使う。

そのため、他に予算が用意されているのではないかという見方もある。



フランクフルト市と横浜市の関係

ドイツ中部にあるフランクフルト市は、人口67万人。ただし近郊を含むと人口は200万人を越えている。

世界第7位の取引高を持つ証券取引所があるなど、ドイツ経済や金融の中心機能を担う大都市だ。
日本国総領事館があり、1997年6月には横浜市もフランクフルト事務所を開設している。

2011年9月、横浜市はフランクフルト市とパートナー都市として提携。
日独交流150周年を迎えたことを契機に、欧州の都市とはじめてパートナー提携が結ばれた。
 


フランクフルトの夜景


11月5日~12日に、フランクフルトで「ジャパンウィーク」という国際文化交流事業が行われる。

これは、日本文化を紹介するために毎年行われているもので、「日独交流150周年記念事業」として今回はフランクフルトで開催されるもの。

市議の視察とは別に、11月2日~5日まで、林文子市長もフランクフルトを訪れ、企業誘致や観光地横浜をアピールしてくる予定になっている。



市会議員にインタビュー

今回の視察について、時系列ごとにまとめると以下の通り。

  • 9月14日 海外視察の件が議題にあがる
  • 9月20日 賛成多数で可決 反対したのは共産党の市議だけだった
  • 10月5日 フランフルト市議会議長から届いた紙面が議会局から市会議員に配られる

 

5日に配られた問題の書面


この書面では、「横浜市からサッカー親善試合について提案があった」ことが明記されている。

そこで、海外視察不参加の市議に今回の件についてインタビューしてみた。
 


太田正孝市議


―今回の議題について反対しなかったのか?
基本的に、海外視察に行くことは賛成ですので、反対しませんでした。

サッカー交流の件を知った上で賛成したのですか?
全く知りませんでした。てっきり普通の海外視察だと思い賛成しました。実際、今回の視察でサッカー交流をするという事実を知ったのは10月5日に議会局からフランフルト市議会議長が佐藤茂議長宛に送った書面をもらったときでした。

今回の件についてどう思うか?
海外視察に行くこと自体は賛成です。ただ、なぜ海外視察でサッカー交流が必要なのか?また、なぜ今行く必要があるのか?疑問を感じざるを得ません。
現在、放射能問題で市民は不安に感じています。この海外視察をするよりも、放射能対策を優先すべきではないかと考えます。また、今回の海外視察でかかる費用2000万を放射能対策に回すべきでしょう。市民に対して申し訳ない。