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なにっ! パンダが宮司だと・・・? 海老名・有鹿神社に行ってみたらいろいろすごかった

ココがキニナル!

神奈川県海老名市の有鹿神社の宮司さんが、いつもパンダのかぶり物をしているらしいので、取材お願いします(bausackさん)

はまれぽ調査結果!

禰宜という役職の神主さんが宮司の代理としてかぶり物をしていた。しかも有鹿神社はものすごく由緒のある神社だった

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ライター:宮崎美穂

パンダのかぶり物とは非常にキニナル。投稿にある「有鹿神社(あるかじんじゃ)」へは、JR・小田急線の厚木駅、またはJR・小田急線・相鉄線の海老名駅から徒歩で行くことができる。厚木駅からだと15分くらい、海老名駅だともう少しかかるようだ。

 

18分との表示があるが、そこまでかからなかった(GoogleMapより)
 

というわけで今回は厚木駅を利用
 

けっこうまっすぐ行くだけ。あとで分かったことだが、かつてここは神社への参道だった
 

有鹿幼稚園に
 

有鹿小学校。昔は「有鹿」という地名だったのだろうか?
 

到着~
 

 
 

さて神社に来たので

約束の時間前に到着。取材までのわずかな時間も無駄にはしない。お参りをして心の洗濯をする。

 

手水舎
 

いろいろなんとかなりますように
 

取材の無事を祈り、緊張してあのキニナルを待っていると・・・

 


 

!!
 

パンダが掃除をしている!
 

しかもかわいい
 

 
 

パンダ宮司代理誕生までの軌跡

有鹿神社の禰宜(ねぎ)、そしてパンダの「中の人」である小島実和子(こじま・みわこ)さんにお話を伺った。ちなみに禰宜とは神職の位のひとつで、宮司の補佐役である。

 

パンダ宮司代理、禰宜の小島さん
 

有鹿神社の広報担当でもある小島さんは、公式Twitterで神社の情報を発信していたが、「文字だけではつまらない」と自分のキャラクターとしてタコのイラストを投稿するようになった。

しかし、それがきっかけで父親である宮司から「タコ(またはイカ)」と呼ばれるようになってしまう。親にタコ呼ばわりされる悔しさから、「私がタコならあなたはパンダよ!」と父親を「パンダ宮司」と呼ぶことで応戦。
もともと宮司本人が「自分は有鹿神社の客寄せパンダだ」と話していたことや、顔がパンダに似ていることが理由らしい。

しかし、大学教授や弁理士の顔も持つ宮司は忙しいうえにメディアへの顔出しNG。そこで小島さんは、禰宜として神社の業務をこなす傍ら、「パンダ宮司の代理」を宣伝に使うことを思いつく。初めはパンダのパペットを写真に撮り、Twitterなどに投稿していた。

 

こんな感じで~、と実演してくださった
 

ある日tvk(テレビ神奈川)から取材依頼があり、小さなパペットに落胆するスタッフを見た小島さん。「かわいそうになってしまって」と、かぶり物の制作を決意した。そして中華街で土産物として売られているパンダのお面を購入すると、紙粘土や絵の具などでカスタマイズ。一週間ほどで作り上げ、2017年6月、ついに「かぶり物デビュー」をすることになる。

 

器用ですね
 

作ったのは頭だけではない。実は尻尾もあって、磁石で装着できるようになっている。

 

ちょっとつけてみた
 

有"鹿"なのだから鹿にすべきでは? という意見もSNSなどでよく目にする。しかし、小島さんによると「アルカ」というのは古代の言葉で水を意味すると伝わっており、動物の鹿とはあまり関係がないらしい。

 

受付に鹿がいるのは「かわいいから」
 

 
 

2017年もけっこう暑い日が続きましたが



いくらかぶり慣れているとはいえ、暑い時は暑い。そこで、パンダの中にパソコン用の冷却ファンが取り付けられるようになっている。

 

強弱も変えられる
 

ただ冷却ファンを動かしていると、外の音が聞こえづらくなってしまうそうで、会話には向かない。もちろん一日中被っているわけではないが、悩ましいところである。

 

被っている方が涼しいそうです
 

 
 

パンダにはいつでも会えるのか?

「パンダに会いたい!」と有鹿神社まで出かけても、いなかったら悲しい。小島さんに伺うと、神社から少し離れた事務所で作業をしていることも多く、またいつでもパンダになっているわけではない(神事にはやはり使えない)ので、事前に連絡をするか、公式Twitterなどをチェックしてほしい、とのこと。

 

基本的に見送りや記念撮影などでパンダになってくれる
 

また、もしパンダ宮司代理に会えなかったとしても、敷地内にはパンダスポットがいくつかあるので、探してみるのも面白そうだ。

 

こういうわかりやすいものから
 

こんな小さな場所にまで(ここはどこでしょう?)
 

灯篭にヒントがあるようです
 

 
 
必見! パンダの舞、そして・・・

パンダ宮司代理の仕事は、参拝客を見送ったり、その姿を見て怯える子どもに「こわくないよ~☆」と言って追いかけることだけではない。

 

美しい装束を身に纏い
 

舞っていただきました
 

有鹿神社「パンダ宮司代理の舞」
 
前述のとおり、神事ではパンダにならないということだが、例えば結婚式などのオプションとして舞ってもらうことはできるようだ(七五三だとスケジュールがタイトなので難しいらしい)。詳しくは、直接問い合わせてほしいとのこと。

さらに、有鹿神社にはパンダだけでなく猫のかぶり物もあった。

 

これはいったい何に使うのだろうか
 

実は「栃尾(とちお)揚げ」という油揚げが大好きな小島さん。好きすぎて、世界中で食べることができたらどんなに良いだろうと個人的に応援をしており、この度Twitterの仲間と一緒にテーマソングが収録されたCDと、PV(プロモーションビデオ)まで作っていた。

 

「タコ禰宜」名義で参加している。猫の名前は「栃尾にゃん」
 

ただ、この栃尾揚げは新潟のもので、神奈川と全く関係ないために取り上げるメディアが少ないらしい。小島さんからのたってのお願いでもあり・・・というわけでこちらもご覧ください。
 

栃尾揚げの歌