検索ボタン

検索

横浜のキニナル情報が見つかる! はまれぽ.com

  • 36年ぶりに完全復活「横浜銀蝿 40th」。オリジナルメンバーで再結成!
  • 神奈川県内の横浜家系ラーメン店がどこにあるか地図からすぐわかる!横浜の観光情報「よこはまっぷ」
  • イベント開催、店舗オープン、新商品発売などリリース情報を配信したい方へ
  • はまれぽ.comにあなたのお店・会社を無料で掲載しませんか?

みなとみらいエリアで導入される「連接バス」って?

みなとみらいエリアで導入される「連接バス」って?

ココがキニナル!

横浜市が2020年にみなとみらいで導入を目指す「連接バス」ってどんなもの?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜駅から山下ふ頭を結ぶルートでの運行を予定。大人数を輸送できるシステムで、観光客や回遊人口増に対応する模様

  • LINE
  • はてな

ライター:はまれぽ編集部

「連接バス」と言われても、なかなかイメージが湧きにくい。
そんな乗り物を横浜市が2020年に導入する予定なのだという。
 


このような長い車体が特徴(フリー素材より)

 
「連接バス」は
複数のバス車体がアコーディオンのような形でつながった形状が特徴の車両。「BRT(バス・ラピッド・トランジット)」などで、大量輸送を目的に使われることが多いようだ。

神奈川中央交通が2005(平成17)年に湘南台駅~慶応大学の間で
全国で初めてノンステップ連接バス「ツインライナー」を導入するなど、一部地域で運用が始まっている

 


神奈川中央交通のツインライナー

 
連接バスは通常のバスの倍近い乗客が乗ることができる。一度に大量の人員を運ぶことができるため、交通渋滞の解消などに効果が期待されているのだ。
 


赤い点線のルートでの導入を検討している(横浜市資料から)

 
横浜市が2020年までに導入を検討しているのは、横浜駅から山下ふ頭までをつなぐルート。東京オリンピック・パラリンピックが開催される節目の年に、新たな交通手段として運行を目指すものだ。

山下ふ頭では、市によって海外からの観光客誘致も見据えた再開発計画が進められており、今後国内外から多くの人が訪れる場所になることが想定されている。
 


世界からの注目も高まっている山下ふ頭

 
また、横浜駅から山下ふ頭を結んだ途中にある「パシフィコ横浜」や「桜木町駅」「赤レンガ倉庫」「大さん橋」へのアクセスにもつながり、臨海部の回遊性を高めることを目標にしているようだ。

一方で、連接バスの導入には課題も多い。
この大きな車体が通るためには、環境を整えなければならない。カーブをしっかりと曲がることができる交差点や、専用の停留所も準備する必要がある。

みなとみらい周辺は比較的道幅が広く、連接バスも導入しやすいという。それでも今後の検討次第では、交差点などで車線の位置を変えるなど、スムーズな運行のための工夫が求められる可能性もある。

特に、電車との接続ターミナルとなる駅の停留所では、長い車体が停車し、乗り降りができる環境を整備しなければならない。
 


乗り降りできるドアが多いため、周辺の環境整備が必要

 
また、みなとみらいを通る運行ルートには既存のバス路線もあることから、地域のバスネットワーク全体が再編されることになる。

市営バスの運営を管轄する横浜市交通局自動車本部によれば、「横浜駅から山下ふ頭までのエリアでは、『あかいくつ』などの市営バスが中心に運行を行っています。連接バスを導入する際には、既存のバスとの乗り換えなど、地域のバス路線を便利に再構築する必要があります」とのこと。

市営バスが中心であるために、こうしたルートの再編がスムーズに行えるということも、みなとみらいエリアで連接バスを導入する理由の一つであるようだ。
 


ツインライナー内部。日本向けに改良されているという

 
連接バスが走る環境を整えることともつながるが、やはりネックになるのはお金の問題。連接バスは2018(平成30)現在国内では生産されておらず、神奈川中央交通でもドイツから車体を取り寄せている。

連接バスの価格は一般のバスに比べて4倍の約1億円。長い車体の整備を行うことができる工場も必要になるなど、初期コストは決して低くない。

市では「国などの補助金など財源の確保が必要」と見ており、市単独での導入というよりも、政府機関を巻き込んだ取り組みが求められることになりそうだ。

一方、国内ではいすゞ自動車と日野自動車が共同開発した連接バスが、2019年に市場に投入される予定。
この車の価格は未定で、もちろん横浜市が導入する車の種類も決まっていないが、技術の進歩で廉価化や効率化が進めば、導入コストは下げられる可能性もある。
 
 
 

取材を終えて


 
横浜市では、臨海部の新たな交通手段として、横浜港から中村川・大岡川を利用して蒔田公園付近までをつなぐ水上交通や、「ロープウェー」などの導入を掲げた都心臨海部再生マスタープランを示しており、連接バスの実現はその先駆けと言えそう。

はまれぽでは今後も、計画が進む新たな交通手段の行方を追跡していく。
 
 
-終わり-
 
 

この記事どうだった?

  • LINE
  • はてな
コメントする
  • LRT、ロープウェイ、連結バスといろいろ細かい事業提案を出しているが、まずは、以前からやってきた事業をきちんと完了させるべき。横浜でラグビーW杯、五輪では野球やサッカーが見込まれるのに、桜木町前の旧東横高架を遊歩道する事業は計画から10年以上経っても未だに完成しない。中途半端にするなら最初から撤去したほうがよかった。工事を進めた以上、しっかり完成させるべき。さらに横浜全市を俯瞰すれば、都市計画道路は休止状態とも思えるほど整備が進まなくなった。横浜の10年先50年先を見据え、強靭な自立経済、自然災害に強く、交通弱者にも移動性が高い横浜を創りあげる意欲がないと次世代に今の横浜ブランドを残せない。現市政は国際港都建設事業に関心が低いで済ましてしまうと、後世禍根を残しかねない。まずは過去事業認可され事業中となている都市計画を着実に推進させるべきと思う。

  • 山下ふ頭の交通の便を良くするのも良いけど、もう少し足を延ばして本牧まで考えて欲しいな。

  • 「他都市でも導入しているブームだから遅れまいと!」とムダにしか感じられない。確かに1名の乗務員で輸送量が2倍近く期待出来るが継続的に常時(毎日)それだけの需要がある路線とは思えない。約4倍もの高額車両も空き時間に他路線で流用は一切出来ずに遊ばせるダケ。開業ブームが去って人気に陰りが出れば箱モノ行政と批判される赤字垂れ流し施設と同じ運命。将来的に輸送量が追い付かずに必要となった際にすぐに運行出来るよう実地試験ダケなら理解出来るが、需要少ないうちに「先に買っちゃいました!」「運行始めちゃいました!」ではなく、必要に応じたダイヤ構成・2両同時発車などで対応すべきでしょ?それよりも横浜駅からは鉄道直結あるも、市内中心部からの直通バス路線がいまだ皆無に等しい路線計画を早急に見直すべき。特に関内・伊勢佐木町エリアとを桜木町駅止まり路線延伸すべきでは?車両・乗務員、ダイヤ調整でいくらでも出来る筈。

もっと見る

おすすめ記事

横浜市と山梨県道志村で幻の飛び地合併計画があったって本当?後編

白楽の地にて24年。「信頼と信用、約束は必ず守る」を大切にする「株式会社ユナイト」

  • PR

市バス27系統にはなぜ2つ終点があるの?

「ゴールドジム横浜上星川」で生まれて初めてのジム体験!初心者プログラムを体を張ってレポート!

  • PR

徒歩圏内で電車の駅がもっとも密集している場所は?

賃貸でもこだわりのマイホームを実現! 家族の健康を大切にしたお部屋探しなら「有限会社アーク・ケイ」

  • PR

摘発された老舗ストリップ「黄金劇場」の実態とは?

リフォームも、新築も。良い家をつくり、まもり続けて40周年、進化を続ける横浜市栄区の地域密着型工務店

  • PR

こんな記事も読まれてます

戸塚アンダーパスあす開通! 二度と歩いて見られない景色を大公開!

「弁天」「大黒」「恵比寿」・・・。鶴見区から神奈川区にかけておめでたい地名が続いているのはなぜ?

横浜市営地下鉄での傘の忘れ物はどのくらいあるの!?

戦後、横浜にもあった「外食券食堂」の歴史が知りたい!

保土ケ谷区の広大な緑地「カーリットの森」、火薬工場だったころの姿は? 

日ノ出町駅にある三浦半島のタイルアートが作られた経緯って?

41年ぶりにホテルニューグランドのネオンサインが復活! 横浜市が景観計画の例外として認めた理由とは?

横浜市と山梨県道志村で幻の飛び地合併計画があったって本当?後編

新着記事