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横浜のココがキニナル!

ラーメン道という果てしない道を走り続けるランナーたち。その生き様と渾身の一杯を店主同士のリレー形式でお届けしていく全8回の新企画!

ライター:はまれぽ編集部 (2018年04月16日)

人気ラーメン店の店主が、“感銘を受けた美味しいラーメン店”をリレー形式で繋いでいく企画、「らぁ麺ランナーズ」。

第一走者、辻堂の「渦雷(うずらい)」店主、大西芳実(おおにし・よしみ)氏が第二走者に選んだのは、湯河原の「らぁ麺屋 飯田商店」店主、飯田将太(いいだ・しょうた)氏。

ラーメン好きであれば、飯田商店という名を一度は聞いたことがあるはずだ。2017(平成29)年には、業界最高権威といわれる「TRYラーメン大賞」を受賞し、神奈川県ナンバー1の呼び声も高い。

湯河原の住宅地で洗練された1杯を届ける名店は、どんな想いでこの地に根を張るのか。店主・飯田氏の素顔に迫った。
 
 
 
飯田将太
 
1977(昭和52)年、神奈川県足柄下郡真鶴町で産声を上げた飯田氏。人気ラーメン店の店主であり、奥さんと2人の息子をもつ一家の大黒柱だ。
 


2010(平成22)年3月に「らぁ麺屋 飯田商店」を開業

 
多いときで約300名のお客さんを迎える飯田商店。順風満帆にみえるが、今日を迎えるまでに多くの困難を乗り越えてきた。

14歳のころ、父が他界。母の女手一つで育ち、大学卒業後はすぐに定職に就かなかったが、後に日本料理人を志し、東京の日本料理店などで修業を重ねる。
しかし飯田氏が25歳のときに、実家が経営する干物や塩辛の卸を行っていた会社に1億円の負債があることを告げられる。

それから約8年間、叔父が営むチェーン店「ガキ大将ラーメン湯河原店」で借金返済のため奔走したという。そんな中で、「オリジナルのラーメンを作りたい」という気持ちが募り、ラーメンの道に進む背景となった。
 
 
 
飯田商店
 
飯田商店は、JR「湯河原駅」から徒歩9分ほどの場所にある。
 


一本道なので分かりやすい(Googlemapより)

 
取材日は、営業終了後に訪問した。営業中はこのお店の前に100名近くが並ぶことも珍しくない。

 


整理券は午前7時から配布

 
店内に足を踏み入れると、お寿司屋さんのカウンターのような光景が広がる。磨き上げられた厨房が美しい。
 


2016(平成28)年に改装した店内は、遮るものがなくお客さんとの一体感がある


以前は厨房の様子が見えず、座席数も今より少なかった(写真は2014年のもの)

 
2010年に暖簾を掲げてから、今年で9年目を迎える飯田商店。飯田氏は、どんな気持ちでラーメンと向き合っているのだろうか。
 
 
 
ラーメン哲学
 
まず、飯田氏のラーメンと向き合う姿勢をうかがう。
「“美味しいラーメンを食べていただきたい”という『想い』を込めて作っています。お母さんが作ってくれるおにぎりって美味しいじゃないですか。心があたたまる味というか。手の味、心の味はお客さんに伝わると確信しています」と、飯田氏。
 


「お客さんが美味しいと思える心を作るのも私の仕事です」

 
愛を込めて仕事に取り組む飯田氏の座右の銘は、「お客様は来てくださらないもの。お客様は来るものと思い込んでいてはいけない」。

開業当時、あえて“職人”らしさを身にまとっていた飯田氏は、「かっこつけてたんだよね(笑)。だから、お客さんは来てくれたけど、いそがしくはならなかった。もともと“ガキ大将”で接客の大切さを実践していたから、無骨な“職人”を演じる自分に違和感はあって。だから、『想い』を込める大切さも実感できた」と、自身を振り返る。
 
 
 
尊敬する人
 


もともと「飯田商店」は、両親が営んでいた会社の名前

 
尊敬する人をうかがうと、「飯田商店を守ってきてくれた母です」と、少し照れくさそうに母の名を挙げた飯田氏。真鶴の実家で母親と過ごす時間も大事にしているのだとか。

また、「“古人の跡を求めず 古人の求めたるところを求めよ”という言葉があるんですが、先人や先輩方が作ってきたものや想いも大切にしたいと思っています。自分に対して『まだまだ』という気持ちが強いので、半年に一回、先輩方に怒られに行くんです。注意してもらえる自分でいる努力もしています」と、先人たちへの敬意も忘れてはいない。
 


製麺室には、尊敬する佐野実(さの・みのる)氏の写真が飾ってある

 
借金返済のため、とにかく働かなきゃいけない毎日や返済を催促する電話に怯えていた過去もあるという。そういった出来事が、トップに立っても驕(おご)らない精神を作り上げているのかもしれない。
 


1杯のラーメンで“心の再生”を目指す飯田氏

 
ラーメンに対してどこまでも真剣な飯田氏だが、「飯田商店」と「飯田将太」、名前が似ているため、領収書を書くときに間違えて自分の名前を書いてしまうこともあるそうだ。

そんな、お茶目な一面もある飯田氏の渾身の一杯とは・・・。
 
 
飯田氏、渾身の一杯≫

 

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