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東戸塚の環状2号線陸橋下にひっそりある「尼将軍縁の植松寺跡」の石碑とは?

東戸塚の環状2号線陸橋下にひっそりある「尼将軍縁の植松寺跡」の石碑とは?

ココがキニナル!

環状2号、東戸塚の陸橋下(自転車保管場所の所)に「尼将軍縁の植松寺跡」という石碑がひっそりとあります。植松寺がキニナル。(山下公園のカモメさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

植松寺については不明点が多い。環状2号線の建設に伴い、100年以上前に廃寺となった寺院の名前が石碑として残ることとなった

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ライター:中田 淳也

今回のキニナル投稿は、東戸塚の環状2号線の陸橋下に尼将軍縁の寺の石碑があるという。尼将軍縁というところもあり、ひっそりあるというのもなんだか不思議なような気がする。

インターネットで検索するといくつか情報が見つかった。そこには1876(明治9)年に廃寺になったという記述があった。詳細は後述するが、石碑が建立されたのが1990(平成2)年なので、100年以上も前に無くなった寺院の石碑をわざわざ建てたのはどういうことなのだろう。なお、この段階で判明したのだが、「植松寺」と書いて「じきしょうじ」と読むようだ。
 


植松寺跡地図(GoogleMapより)

 
 
 

植松寺跡地に行ってみる


 
キニナル投稿にある通り、陸橋下にある石碑なので、地図だといまいち分かりにくいかもしれない。ということで、この石碑がどうなっているのかを探るべく現地にて調査。JR東戸塚駅から徒歩15分ほどで行くことができる。
 


環状2号線の側道から自転車保管場所を臨む

 
先程の地図で言うと南西側から撮影したもので、東戸塚駅は北西の方になる。
 


側道を挟んで石碑を撮影

 
右端に見切れている自転車保管場所の看板の位置を、前の画像で確認してもらえれば撮影場所の位置が見当つくであろう。
 


石碑近影

 
側道の交通量がまあまあ多いので、石碑を間近でご覧になりたい方は車に気をつけていただきたい。
 


石碑を背後から

 
反対側の側道から撮影したもの。暗くて分かりにくいかもしれないが、真ん中の看板の下方に石碑がある。
 


植松寺跡バス停

 
反対側の側道にあるバス停。なお、このバス停はこちら側のみにあり、東戸塚駅方面に向かう側道には無い。
 
 
 

植松寺の情報を収集


 
ひとまず現地の様子を確認したところで、植松寺の情報を収集してみることに。前述の通り、少ないながらもインターネット上に植松寺に関する情報が複数あり、それらの中に「光安寺」というお寺に植松寺の遺留品などがあるという記述がみられた。そこで、光安寺に問い合わせをしてみることにした。
 


植松寺跡と光安寺の位置関係(GoogleMapより)

 
 

 
光安寺にてインタビュー


 
植松寺跡からは徒歩10分ほどで光安寺に着く。
 


光安寺

 
お話を伺ったのは、光安寺の前住職(29世住職)である長谷川昌光(はせがわ・しょうこう)さん。光安寺と植松寺の関係については後述するとして、植松寺について伺ったところ、一冊の本を見せていただいた。
 


『天龍山栄林院 光安寺』

 
この冊子は光安寺の檀家の方々に配布するために、長谷川さんが2014(平成26)年11月にまとめたもの。この中に植松寺についての歴史も詳しく記載されていた。長谷川さんの話とともに、植松寺の創建から廃寺までの歴史をお伝えする。