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サッカーW杯目前! 福富町周辺でロシアを楽しめるディープスポットに突撃!

サッカーW杯目前! 福富町周辺でロシアを楽しめるディープスポットに突撃!

ココがキニナル!

いよいよ開幕するFIFAワールドカップロシア大会。横浜で開催国や対戦国の料理を楽しめるお店は?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

福富町仲通近くの「谷知ビル」にはロシア料理を楽しめるお店や水タバコバーが入居。意を決して突撃してみた!

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ライター:はまれぽ編集部

開催を目前に控えた、2018(平成30)年のFIFAワールドカップロシア大会。我らが日本代表は逆風にさらされているが、どうか勝利をもぎ取ってもらいたい。

遥かロシアの地まで応援に行くのは物理的に(予算的に)難しいが、ロシア料理を食べながら試合を観戦すれば、一体感は味わえるはず。大切なのは雰囲気だ。

元より異国情緒あふれる横浜だが、中でも「雰囲気」がある場所として今回チョイスしたのは、ほかでもない福富町周辺。
 


ロシア料理を求めて横浜のディープスポットへ

 
さて、どこのお店に行こうかな・・・と福富町仲通から長者町に向かって聞き込みをしていると、話を聞いたお店の方から「うちにロシア料理、あるよ。どうですか?」と声を掛けられる。おお、渡りに船! と思ったが・・・。
 


ロシアっぽくない!

 
バー・レストラン「Apache(アパッチ)」・・・。アメリカ先住民のイメージしかない店名だ。住所は福富町から少しはみ出て長者町になるようだ。
本当にロシア料理あるんですか?

「うちはロシア料理とトルコ料理をメインにいろんな国の料理を提供しているんだよ」と話す店員さん。
・・・少しだけ躊躇する心もあったが、お店は路面店で開放的なつくりをしているし、入りやすい雰囲気。お店の方を信じ、意を決して足を踏み入れることにした。



ディープだけど入りやすい雰囲気の多国籍バー


 


靴を脱いでくつろげるボックス席は「イランスタイル」なのだそう

 
店内に入ると、中東なのか南米なのか、あるいはロシアなのか? 混然一体とした雰囲気だ。

客層の8割は外国人とのことだが、国籍はさまざま。福富町で働く外国人女性が仕事終わりに来店するほか、わざわざ横須賀米軍基地からやってきて、朝まで飲んで帰る人もいるらしい。
夕方の午後4時から翌朝午前6時まで営業していて、一番混み合うのは日付が変わった後とのこと。なかなか濃ゆい客層だ。

早速メニューを見せてもらうことに。
 


ロシア語と日本語で書かれたメニュー

 
「ロシア風」や「ボルシチ」といったメニューもある一方、「ウズベキスタン風チャーハン」や「コロンビア風エビマヨ」など、全く想像のつかない料理名も並んでいる。

「基本はロシア料理なんですが、オーナーが旅好きの外国人で、その日の食材によっていろんな国のメニューを提供しています。表ではイラン人がケバブを売っていますよ」と、マスターの和田俊一(わだ・しゅんいち)さん。「国境」へのこだわりのなさが、かえって本格的だ。
 


外国人ウケしそうな装飾。海外のお店に来たような気分だ

 
早速飲み物をオーダーする。ロシアの人はウォッカを良く飲むイメージだったが、アパッチのお客さんはワインをオーダーするらしい。甘口と辛口があるそうなので、飲みやすそうな辛口ワイン(800円/税込み・以下同)を注文する。
 


読めません

 
こちらは「アラザニ」という、ロシアではとてもメジャーなワインらしい。
 


いただきまーす

 
・・・甘い!
辛口を選んだのにかなり甘く感じる。かといって甘ったるい味ではなく、ほどよく飲
みやすい酸味と甘味がおいしい。すいすい飲めてしまう。
3分の2くらい飲んだところで、トニックウォーターを投入するのもロシア風らしい。スッキリとした酸味が増し、今後はサングリアのような味わいに変化する。
 


今後もぜひ試したい飲み方

 
バーのお客さんからは「響」「山崎」などのジャパニーズウイスキーも大人気らしく、お店にはレアな高級銘柄が並ぶこともあるそう。

さらに料理も続々登場する。
 


ボルシチ(800円)。赤いスープは赤カブとトマトの色だ

 
ロシアの家庭料理、ボルシチはとっても優しい味。ロシア出身のお客さんからも、「おふくろの味」として人気が高いらしい。たっぷりの野菜が身体に染みわたり、日本人なのに懐かしい気持ちになってくる。
 


ロシア風ホタテバター焼き(600円)

 
ホタテはさっぱりとした味付けで、かみしめるほど素材の味を生かした甘さを感じる。味付けはロシア風でもこんなにしっくりくるのはなぜだろう、と思っていると「ホタテは日本産ですよ」とわざわざ厨房から出てきたロシア人シェフが教えてくれた。日露の融和がこんなところで実現していたとは感慨深い。
 


コロンビア風エビマヨ(500円)

 
こちらはワールドカップで日本の初戦相手国、コロンビアの名前を冠するエビマヨ。ちょっとピリ辛な味付けがおいしい。シェフいわく、「コロンビア人に教えてもらった」とのことで、ロシアテイストも盛り込まれているのかも知れない。

食後はチャイ(2杯分・500円)がおすすめとのことなので、こちらもいただいた。
 


「チャイ」といっても普通の紅茶

 
てっきりインド風のミルクがたっぷり入った飲み物が出てくるかと思ったが、こういう紅茶を「チャイ」と呼ぶそうだ。
銘柄は「スーパーセイロンアールグレイ」とのことだが、茶葉の香りがとても強く香るパワーのある紅茶だ。
 


シュガーは「天然の砂糖」。赤いのは香りづけのサフラン

 
場所柄、飛び込むのに勇気が必要ではあったが、お店の方も親切で料理もおいしい「アパッチ」。開店してまだ1年ほどだが、実はブラジル代表のサッカー選手も来店するほど、外国の方にとってはメジャーなお店。
店内のモニターでは、ワールドカップの試合ももちろん放送するそうで、多国籍な店内は大盛り上がりになりそう。
 


普段はさまざまな国のミュージックビデオが流れている

 
一通りロシアの空気を味わって満足していると、マスターの和田さんから「このビルの2階には、ロシア人が経営するもっとディープな雰囲気のお店がありますよ」と教えてもらう。

確かに、この「アパッチ」はかなり入りやすいお店。さらにディープなお店があるというなら尋ねてみるほかない。

というわけで、ロシアを探す旅は延長戦に突入した。