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地元の方に愛された横浜小野郵便局が閉局。看板猫社員サキちゃんはどうなる?

ココがキニナル!

鶴見線、鶴見小野駅近くの「横浜小野郵便局」が9月10日を最後に閉局になります。この郵便局には看板猫社員がいるのですが、野良猫なので閉局後の扱いがキニナルです。(OSMさん)

はまれぽ調査結果!

社員さんが引き取ることも考えたが諸事情により断念。今後は地域の猫として地元の方が引き続き面倒を見てくれる

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2018年09月08日

ライター:はまれぽ編集部

JR鶴見線鶴見小野駅から徒歩4分ほど、住宅地の中に一軒の郵便局がある。
 


鶴見区小野町の「横浜小野郵便局」

 
横浜小野郵便局は1942(昭和17)年12月16日に開局し、1967(昭和42)年7月3日に現在の場所へ移転。戦前からの歴史を誇る同局は、2018年9月10日閉局を迎える。

そしてこの歴史ある郵便局には、ちょっと変わった社員さんがいるらしい。
 


「こんにちは、サキです」

 
リラックスした様子でカウンターに横たわるのは、看板猫社員のサキちゃん。7〜8年前から横浜小野郵便局に出勤しているそうだ。

今回投稿が寄せられたのは、こちらの猫社員さんについて。飼い猫ではないため、閉局後どうなってしまうのか? というキニナルだ。

サキちゃんが看板猫となった経緯、そして今後について、日本郵便株式会社南関東支社の宮澤真一(みやざわ・しんいち)さんと江藤理恵(えとう・りえ)さんにお話をうかがった。
 
 
 
地域猫のボスだった
 
江藤さんはもともと同局の局長さん。江藤さんの局長時代、横浜小野郵便局のある辺りでは捨て猫が多く、これ以上不幸な猫が増えないようにと始めた「地域猫活動」が社員猫採用の始まり。
 


写真一番右が江藤さん

 
地域猫の中でもサキちゃんはボス猫で、「サキ」という呼び名も誰が名付けたのかわからないまま、地域の方から呼ばれている愛称をそのまま呼び続けているのだとか。
「私も含め、社員みんな動物が好きだったんです。当時は何匹もの猫が郵便局前に居付いていたため、見過ごせないし、衛生的にも何とかしなければと面倒を見始めました」と江藤さん。

江藤さんは地域の方と連携して、捨て猫たちに不妊去勢手術を施し、郵便局が休みの日も交代で餌や水をあげに足を運んでいたという。雨や台風の時は知り合いの動物病院に頼んで面倒を見てもらったりと、真心を込めて世話をした。
 


「いつも仕事がおわってから、わたしたちのために活動してくれたの」

 
「確かに大変なことも多かったですが、サキちゃんが看板猫になって以来、地域の方々との交流が増え、お客様にも優しい目で見守っていただきました。地域猫の活動をしているという噂を聞いて、猫の不妊去勢手術の補助制度についての情報をいただいたり、『近所で子猫が生まれていて困っている』『どこの動物病院がいい?』などと、猫に関するご相談もいただくようになったんです」と笑う江藤さんの顔は、とても嬉しそう。
 


こちらの席がサキちゃんの定位置

 
サキちゃんと一番仲が良い女性社員さんに話を聞くと、「サキちゃんから生きたスズメをプレゼントされたことがあります。サキちゃんとは4〜5年の付き合いですが、それが一番衝撃的な思い出ですね(笑)」と振り返る。

寒い場所が苦手なサキちゃん、夏は冷房が効きすぎていると外へ出てしまい、冬はずっと局内にいるのだとか。
「朝出勤すると扉の前で待っているんです。帰りの時間も分かっているようで、帰る時はスーッと出て行っちゃって。一歩郵便局を出たら知らん顔ですし、サキちゃんなりのオンとオフがあるようです。だから甘えてくる時以外はベタベタしないようにしています」と女性社員さん。
 


「わたしの大好きな場所なの」

 
できればサキちゃんを引き取りたいと思っていたそうだが、ご家族がアレルギーと喘息を持っているため断念。
「お客様からも『心配することない、何年もこの地域に居付いているから大丈夫よ』とお声がけいただきました。閉局しても、土日にサキちゃんの顔を見に来れたらと思っています」と話してくれた。
 


「さみしくなるね」

 
また、横浜小野郵便局の社員さんほとんどが捨て猫たちの里親になっているというから驚きだ。
 


江藤さんが引き取ったクリームさん(画像:江藤さん)

 
その名の通り、クリーム色の毛色が特徴的な美人猫さん。こんな可愛い猫社員さんがいたら、毎日通ってしまいそう。
 


郵便・貯金・保険に加えて、猫の相談窓口!(画像:江藤さん)

 
訪れていたお客さんに猫社員のことをうかがうと、「ここの社員さんはみんな本当に猫が好きでね、サキちゃんは居心地良さそうよ。気軽に来れる場所だったから、なくなってしまうと寂しいわ」と話す。

江藤さんによると地域猫の活動が始まってから、地域の方が厚意で雑草を刈ったり、プランターの花を植え替えてくれたりしていたそうで、地域猫の活動以外の部分でも支えられたという。
サキちゃんのことも、「心配しなくていいよ」と、地域の方々が後を引き継いで面倒を見てくれるそうだ。
 


お客さんが植えてくれた花

 
横浜小野郵便局の社員さんたちは、閉局後、違う郵便局へ異動する。

江藤さんは最後に、「地域の方のご理解とご協力があって地域猫の活動を続けることができました。横浜小野郵便局はなくなりますが、皆様にいただいた愛をこれからもそれぞれの場で活かせるようにしたいと思います」と話してくれた。
 


長い間、本当にありがとうございました!

 
 
 
取材を終えて
 
こんなに素敵な郵便局があるんだ、というのが素直な感想。
サキちゃんを通して、地域の方との交流が深まったのは言うまでもないだろう。
 


取材日も横浜小野郵便局の押印を求め、品川から駆けつけた少年がいた

 
郵便局周辺を歩いてみたが、野良猫は一匹もいなかった。「これ以上不幸な猫が増えないように」と始めた活動は、たしかに実を結んでいるようだ。

横浜小野郵便局はなくなってしまうが、同局が残してくれた功績は消えない。
 


小野町に素敵な郵便局があったことを忘れずにいたい

 
 
ー終わりー
 
 

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  • 鶴見線の駅長に、というのは中々面白いご意見ですね。ただあそこは元々野良猫が多く避妊手術済みの地域猫がのんびり暮らしてる場所です。変に観光地化したら猫達が落ち着いて暮らせなくなりそうだし、捨て猫も増えそう…。今のままのどかな路線でいて欲しいです。

  • 終始猫を抱いてる女性局員が7枚目で開きすぎた胸元にモザイクがかかっているのが逆に工口い…w

  • 地域猫を鶴見線鶴見小野駅の駅長にしたら面白そう!(笑)地域密着型の郵便局だったこと、よく伝わりました。郵便局が無くなるのは寂しいが、希望も見えたこの記事、ホッとしました。

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