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2020年までに進化する! 本郷台の「南小菅ケ谷住宅」跡地をレポート!

2020年までに進化する! 本郷台の「南小菅ケ谷住宅」跡地をレポート!

ココがキニナル!

以前記事になっていた、本郷台の南小菅ケ谷住宅跡地の再開発事案ですが、2018年2月着工という情報もあるようです。実際にどんな計画が出され、どうなっていくのか。続報をお願いします。(やしーさん)

はまれぽ調査結果!

南小菅ケ谷住宅跡地は、民間事業者への入札を終え、マンションと複合公共施設(地区センター、区民活動センター、地域ケアプラザ)や店舗の建設が予定され工事が進行中!

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ライター:小林真由美

南小菅ケ谷住宅跡地の現在は?


 
国が民間事業者への売却をおこなった国家公務員住宅「南小菅ケ谷(みなみこすがや)住宅」跡地は、横浜市栄区のJR本郷台駅から徒歩約3分、生活利便性と豊かな自然が融合したエリアだ。
住宅は、2015(平成27)年9月末までに住民の退去が完了し、40年の歴史に幕を下ろした。
 


約2万2076平方メートルの敷地に6棟の住宅が建っていた(過去記事より)

 
はまれぽでも、2016(平成28)年12月に調査を実施し、「2017年1月に入札を行い、同3月までに国が民間業者に売却。売却後、入札業者と横浜市が話し合いを行い、住民の意向を反映した土地活用をする」という結果を報告。
 
現在は、民間事業者への入札を終え、再開発に向けての工事が進んでいるという。まずは、現地となる南小菅ケ谷住宅跡地へ行ってみることにした 。
 


JR本郷台駅の改札

 


開放感のある駅前広場を直進して信号を渡る

 


目の前の「けやきロード商店街」を進む

 


駅から徒歩3分ほどで現地に到着! すでに住宅の解体は完了していた

 


再開発に向けて、2018(平成30)年2月に着工

 
2020年に向けて工事が進行中!
 
実際に再開発はどのように進んでいるのか? 前回も取材をさせていただいた横浜市栄区総務部区政推進課の雨堤崇(あまづつみ・たかし)課長と、同課まちづくり調整担当の田中伸英(たなか・のぶひで)係長に話を聞かせていただくことに。
 


栄区役所までの、いたち川沿いの近道も、とてもすがすがしい。

 


自然豊かな遊歩道。住む人には最高の環境だ

 


横浜市栄区役所

 


残念ながらお二人の写真は掲載NG

 
さっそく、跡地の具体的な建設計画についてお聞きした。
「民間事業者による『地区計画活用型一般競争入札』によって、『三井不動産レジデンシャル株式会社』に決まり、地上15階建の分譲マンション建設工事が始まりました。この敷地内に、『本郷地区センター』『さかえ区民活動センター』『地域ケアプラザ』の3つの公共施設を複合して整備するため、横浜市と三井不動産レジデンシャル株式会社とで協議を進めています」
 


本郷地区センターとさかえ区民活動センターは移転し、地域ケアプラザは新設される(イメージ図は栄区役所より提供)

 
マンションは、住宅跡地内に2つの敷地に分けて建設される計画となっており、1つ目は2020年3月、2つ目は2021年春の完成を目指して進めているそうだ。複合公共施設は2つ目の敷地に入り、「三井不動産レジデンシャル株式会社」が整備後、横浜市が取得する方向で調整中であるとのこと。
 
雨堤課長はこう続ける。
「この本郷台駅周辺は、区役所や消防署、図書館、公会堂、スポーツセンターなど、地域の公共施設が集中しているんです。そのエリアに『本郷地区センター』『さかえ区民活動センター』『地域ケアプラザ』の3施設が同じ建物に整備されることで、様々な目的を持った方々が集い、交流がうまれ、地域活動・福祉のプラットフォームとして活用してもらえることを目指しています」
 
実際に区民の方からは、「3つが同じ建物に集まるのは、とても便利。使い勝手の良い施設になることを期待しています」といった声が届いているそうだ。
 


区民からは期待を込めたエールが!

 
複合公共施設の設計にあたっては、実際に施設を利用している近隣の連合町内会長・副会長、本郷地区センター委員会委員、福祉活動団体の代表者を中心として「本郷台駅前複合公共施設(仮称)建設委員会」を設置し、意見交換を実施。施設内の各部屋のレイアウト、エレベーターの使いやすさや備品の配置など、利用者目線での活発なディスカッションがおこなわれた。
 


幅広い年齢層の方々が使いやすい施設を目指して

 
隣がマンションという点や、床面積が約1500平方メートルという制約がある中、建設委員会の意見を踏まえ、横浜市と三井不動産レジデンシャル株式会社の間でさまざまな調整をおこないながら、徐々に目途が立ってきた段階だと雨堤課長は話す。現在、マンション建設工事も順調に進んでおり、「騒音や安全面などを心配された方もいたと思いますが、これまで特に問題は起きておりません。地域の皆さんと事業者の方との間で、質問や相談ができる関係性が築けてきているので、その点は安心しています」とのことだ。
 


再開発には地域住民と区役所、事業者間でのコミュニケーションが重要

 
区役所として、マンション建設へ期待する点についても聞いてみた。
 
「栄区は、横浜市の中で最も少子高齢化が進んでいる区になります。特徴的なのは、高齢化率は市内で一番高いのに対し、介護認定率が最も低いこと。元気な高齢者の方が多いということになりますね。実際に、自治会や町内会への参加も60代~80代の方が中心です。マンション建設によって栄区以外のところから若い方々に来ていただき、栄区の元気な高齢者とともに地域を盛り上げてくれたら有り難いです」
 
最寄りのバス停から少し離れたエリアにも、住宅地が広がる栄区。実際、その辺りに住む高齢者の方から、「駅や施設にも近くて便利だと思うので、マンションの詳細が気になっている」という声を聞くこともあるそうだ。
 


いたち川沿いの自然と生活利便性が両立している

 
 
 
マンションの注目度は?
 
では実際、マンションへの問い合わせはどのぐらいあるのだろうか?三井不動産レジデンシャル株式会社横浜支店開発室の坂井義一(さかい・よしかず)さんに話を聞いた。
 


現地には、モデルルーム案内会を開催するサロンが完成

 
「今回の分譲マンション『パークホームズ横浜本郷台リバーサイドヴィラ』のホームページを2018(平成30)年の4月に開設して以来、1500件近いお問合せをいただき、皆さまの関心の高さを感じています。年齢は20代~60代と幅広い層の方々で、そのうち約4割が、栄区にお住まいかこの辺りに土地勘のある方、以前の国家公務員住宅にお住まいだった方になりますね」
 
今回は「本郷台駅前周辺地区計画」内の建設となり、制約のある部分もあるが、とにかく魅力的な立地だと坂井さんは話す。
 
「本郷台は、東京や横浜への通勤にも便利な上、逗子や鎌倉の自然にもすぐ触れることができる貴重なエリアです。中でもこの立地は、目の前に広がる川や緑を満喫しながら駅に近いという便利さもある。こういう場所はなかなかないと思います」
  


2018年8月末現在の跡地の様子がこちら

 


マンションが完成すると、このように!(三井不動産レジデンシャル株式会社HPより)

 
本郷台駅から向かって右側に建設予定のマンションが、2020年3月完成予定で339戸を販売、左側が2021年春の完成予定で224戸の販売を予定。間取りは、3LDK~4LDK(66.24平方メートル~96.88平方メートル)でファミリー向けとなっている。
 
実際の販売は、2018(平成30)年11月下旬~12月上旬頃の予定で、販売価格については2018(平成30)年8月末段階でまだ非公開。モデルルーム先行案内会は予約制で、9月の日程がほぼ満席となり、10月にも追加開催を決定したそうだ。
 
キニナル店舗計画については、「敷地内に何らかのお店が入る計画はありますが、現段階では具体的なことがまだ確定しておりません。年内中に情報がオープンにできればいいなと思っています」とのこと。
駅近の好立地と豊かな自然を得られる住まいとして、今後も注目を集めていきそうだ。
 
 
 
区役所として再開発に望むことは?
 
栄区では、2014(平成26)年より策定した「本郷台駅周辺地区まちづくり構想」と2016(平成28)年に発表された「本郷台駅前周辺地区計画」を踏まえ、地域住民の声を反映しながら、駅周辺の環境整備を実施してきた。本郷台駅の改札から広がる駅前広場や駅前公園では、2016(平成28)年に30年ぶりに復活した「本郷台駅前祭り」や、地元野菜の直売や農産物の模擬店が並ぶ「本郷台アオソラマルシェ」などが開催され、駅前に活気あふれる空間を創り出している。
 


JR根岸線沿線で広大な駅前広場があるのは、桜木町駅と本郷台駅のみ

 


「本郷台駅前公園」は美しく整備され、緑が映える憩いの場

 
始めにお話を伺った栄区役所の雨堤課長に、再開発を通して望むことについて改めて話を伺うと「区民の方に、栄区をもっと好きになってもらいたいという想いがあります。新しく入っていただいた方にも、『ずっと住みたい』と思ってもらい、ほかの地域の方からは『本郷台に行きたい』と思ってもらえるまちづくりをしていきたい。10年、20年と長い目で見た時に、若い方が積極的に地域活動へ参加してもらえたらと思っているので、その辺りも考えていきたいですね」と話してくれた。