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大掃除で出たスプレー缶、穴を開けなくて大丈夫! 横浜市にごみ分別事情を聞いてみた

大掃除で出たスプレー缶、穴を開けなくて大丈夫! 横浜市にごみ分別事情を聞いてみた

ココがキニナル!

年末の大掃除の季節、断捨離でごみの量も増えるけれど、分別方法がややこしい・・・。分別のポイントや細かく分かれている理由が知りたい!(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

スプレー缶には穴を開けなくてもよくなった? プラスチックを2種類に分けるのはなぜ? 電池は回収してくれる? もろもろの疑問を横浜市に聞いてみた!

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ライター:はまれぽ編集部

年の瀬も迫り、そろそろ暮れの大掃除に向けて重い腰を上げなければならない時期。
掃除や断捨離をすれば当然出てくるのが大量のごみ。ただ捨てるだけならまだいいが、素材によって分別をしなければならないのがなかなか面倒くさい。

ペットボトルは資源ごみでいいとして、シャンプーの容器はどうやって捨てるんだっけ? 金属ゴミは燃えないごみでいいの? そして、ガスボンベって釘で穴を開けるんだっけ・・・?
 


うーん、わからない!(フリー画像)

 
折しも北海道では屋内で大量のスプレー缶を開けて湯沸かし器を点けた結果、店舗が吹き飛ぶ大事故が起こったばかり。そんな「綺麗さっぱり」はごめんだ! ということで、横浜市のごみ分別ルールを確認してみよう。



ガス缶は穴を開けずに屋外で使い切る!

以前は「穴を開けて出しましょう」というのが一般的で、おっかなびっくり処理をしていた記憶があるスプレー缶。カセットコンロなどで使ういわゆる「カートリッジ式ガスボンベ」のほかに、殺虫剤や消臭剤なども含まれる。

これらの回収方法は、「屋外などの風通しのいい場所で中身を出し切り、透明な袋に入れて中身が分かるようにすること」。穴を開ける必要はなく、燃えるごみと同じ日に収集してくれる。
 


くれぐれも風通しのいい場所で!(
クリックして拡大、資源循環局HPより)

 
しかしなぜ穴を開けなくて済むようになったのか?
今回はスプレー缶をはじめややこしい分別の理由もろもろを、横浜市資源循環局業務課の担当者に教えてもらった。
 


こちらは緑区の資源循環局資源選別センター(過去記事より)

 
「横浜市では15年以上前に、穴を開けないように案内しています。理由は安全性で、穴を開ける際に引火するなどの事故を防ぐためです」という。

もともと、穴を開けるのは缶の中に残ったガスを出し切ることが目的。最近のガス缶には内部のガスを抜くためのキャップが付属している製品もあり、しっかり中身が出ていれば、穴を開けなくても危険はない。

だが、時折中身が残ったまま収集に出してしまう人がいる。そうしたとき、収集中にガスが漏れて火災の原因になることもあるそうなので、ガス抜きは安全な場所で確実に行おう!
 


重大な事故につながってしまう(資源循環局HPより)

 


要注意!電池は収集できないものも

ごみの分別で面倒だった印象が強いのが電池だが、今の電池は水銀漏れなどの危険がないため、以前よりは収集方法も簡単になっている。「透明な袋に入れて、中身が分かるようにすること」。収集日は燃えるごみの日と同じなので、絶対に混ぜないようにしよう。

そんな電池の収集だが、横浜市が収集できるのは「マンガン乾電池、アルカリ乾電池、リチウム一次電池、ニッケル系一次電池、コイン電池」に限られる。

回収できないのは、コンビニなどで購入できる携帯用充電池や、スマホのバッテリーなどに使われるリチウム電池、そして最近は見掛けない「ボタン電池」だ。
 


見慣れた「バッテリー」はだいたい回収できない(資源循環局HPより)

 
同じ電池なのに、なぜ回収不可なの? これも資源循環局に尋ねてみた。
「二次電池やボタン電池は、ほかの乾電池とリサイクルルートが異なるため、処理のための施設が別に必要になります。市としては横浜市一般廃棄物処理実施計画の対象にせず、生産者が責任をもって回収する仕組みを作るよう求めていますが、現在は一般社団法人BAJ(電池工業会)やJBRC(小形充電式電池リサイクル団体)が行っている拠点回収に出すよう、ご案内しています」。
 


ボタン電池回収場所は
こちら(リンク先)から検索できる
 

こちらは
充電式電池の回収場所
(リンク先)。どのエリアも数ヶ所で回収してもらえる
 

充電用電池やボタン電池の需要の少なさに対して、処理施設の整備には大きな経費が掛かる。市の収集にこうしたものが混ざっていた場合、手作業で分別しなければならないそうなので、要注意だ。
 


ちなみに、最近よく見るこれは「コイン電池」なので収集可能だ
 



プラスチック包装と製品は別?

横浜市のごみ分別で、もっとも理不尽に感じるのは「プラスチック」かもしれない。

何よりややこしいのが、「プラスチック製容器包装」と、「プラスチック製品」の回収方法が違うこと。
 


「燃えるごみ」の対象にプラスチック製品が入っているのに・・・


「容器包装」となると分ける必要がある(資源循環局HPより)
 

ビニール袋や商品を包んでいたプラ容器、キャップなどの「容器包装」はひとまとめにして週に一度回収。一方、バケツやおもちゃなどの「プラスチック製品」は燃えるごみとして出す必要がある。ちょっと意味が分からない!

どうしてこんなことになったんですか! と勇んで担当者に尋ねると、
「これは、国が定めた法律が関係しています。市がリサイクル回収できるプラスチックは、プラマークが付いているか、商品の入っていた『容器包装』のみなんです」と冷静に返された。結構大きな話が関わっているようだ。

「そもそもプラスチック製容器包装は、『容器包装リサイクル法』に基づき、国と自治体とリサイクル業者の3者の役割が分かれています。国がリサイクル業者を選定し、処理費用を支出する一方で、自治体は住民の方々から容器包装を回収し、異物を取り除いて業者に渡すまでが役割です。横浜市は業者を選ぶことなどはできず、あくまでもプラスチック製容器包装の回収に責任を負っているのです」。
 


この仕組みの主体になっているのが国なのだ(環境省HPより)

 
ところが、この法律は消費者が購入したものや「プラスチック製品」を対象に含んでいない。そのため、横浜市としても国が選んだリサイクル業者に回収してもらうわけにはいかない。市が独自にリサイクルするとすれば莫大なコストになるために対応はできない。
結果、燃えるごみとして回収するしかないのだ。
 


自治体の分別収集は努力義務(日本容器包装リサイクル協会HPより)

 
製品か容器包装かという線引きは消費者に分かりにくく、最終的に分別回収を行う自治体の負担も大きいため、実施に二の足を踏む都市もあるこの制度。

今後プラスチック製品にもリサイクルの枠組みが作られれば、容器包装と製品を一緒に回収できるようになる可能性もあるが、まだまだ先のことのようだ。



迷ったら「イーオくん」に聞いてみよう

横浜市ではそのほかにも「燃えるごみ」「燃えないごみ」に加えて「金属ごみ」(30cm以内で、金属素材の割合が多いもの)、小型家電は回収ボックスに、古紙や古着は地域の集団回収に出すなど、分別が細かく決まっている。
 


金属は燃えないけれど、「燃えないごみ」ではない(資源循環局HPより)

 
資源循環局に問い合わせが多く、市民が混乱しがちなのはやはり「プラ容器包装」のようだが、「ぜひ一度、資源循環局のHPや、各家庭に配布しているパンフレットを確認してみてください。分からないことがあれば、お問い合わせいただければご回答できます」とのことだ。

また、資源循環局のHPでは、マスコットキャラクターの「イーオくん」が、ごみの分別方法を教えてくれるチャットルームもある。同局のトップページにアクセスすれば、イーオくんがひょっこり顔を出しているはずだ。
 


捨てたいものを入力するだけでOK!

 
正直言って「めんどうくさい!」という思いが強いごみの分別。けれど、それだけ細かく分けられているのには理由があり、ないがしろにすれば余計な人手やお金がかかったり、危険な事態に陥る可能性だってある。
年に一度の大掃除に取り掛かるときには、それを思い出して手間を惜しまずに協力したいものだ。

・・・ちなみに、イーオくんは思いのほか語彙力があるので、純粋に会話を楽しみながら分別方法を知ることができてとてもおすすめだ。
 


変な質問をして困らせないように!

 

ー終わりー


横浜市資源循環局
http://www.city.yokohama.lg.jp/shigen/

 

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  • イーオくんのアドバイス通りにスプレー缶をまとめて資源回収に出したときには、清掃員がちまちま穴明けしている姿を想像してしまいましたが、スプレー缶そのものの質が向上していたから穴明け不要だったんですね。

  • そもそも札幌での事件は、スプレー缶の廃棄方法と言うより、部屋の消臭作業実施の有無を空き缶で管理し、かつ作業を怠っていたことをごまかそうとしたことが招いた事。大量の引火性物質を撒いたところに火を近付ければ爆発するのは当たり前。スプレー缶というより危険物の取り扱いを誤った事件。

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