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どうして相鉄の駅員さんは親切なの?開業20周年の「そうにゃんだい」駅で聞いてみた

どうして相鉄の駅員さんは親切なの?開業20周年の「そうにゃんだい」駅で聞いてみた

ココがキニナル!

数ある鉄道会社の中でも相鉄だけやたらとフレンドリーです。なぜこんなに神対応をしてくれるの?/相鉄線湘南台駅でそうにゃんが装飾されています。どんな方が作っているの?(たこさん/みー(゚ω゚)さん)

はまれぽ調査結果!

相鉄の駅員さんは「お客様の気持ちに寄り添う姿勢」を心がけているそう。相鉄線に親しみを感じてほしいという想いから、そうにゃんを通じた触れ合いや各駅の装飾などを駅員さんが自主的に行っている!

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ライター:はまれぽ編集部

2019(平成31)年3月10日は、相鉄いずみ野線 湘南台駅(以下、湘南台駅)にとって特別な日だ。
 


湘南台駅開業20周年&そうにゃんのバースデー!(画像:相模鉄道)

 
この日、湘南台駅は開業して20周年を、そうにゃんはお誕生日を迎えた。
 


相鉄いずみ野線 湘南台駅は1999(平成11)年3月10日に開業

 
湘南台駅は別名「そうにゃんだい駅(SO28)」という愛称で呼ばれており、季節に合わせた装飾が話題の駅。また相鉄線のほかの駅でも、そうにゃんを装飾したディスプレイがファンの間で愛されている。
今回は、相鉄線各駅で行われている「そうにゃんの装飾」を通して、相鉄の駅員さんが親切でフレンドリーな理由を調査した。
 
 
湘南台駅とそうにゃん
 
皆さんは、湘南台駅とそうにゃんには深いつながりがあることをご存知だろうか?
 


改札を入ると正面には冬仕様のそうにゃんがお出迎え♪
(3月上旬まで湘南台駅に飾られていたもの)

 
「そうにゃんの装飾を一番初めにスタートしたのが湘南台駅です。それがだんだんとほかの駅に広がりました」。
そう話すのは、湘南台駅で駅員をしている滝田さん。滝田さんは湘南台駅に来るまで、相模鉄道の本社でそうにゃん関連の業務を統括している部署で働いていたスペシャリストだ。
 


写真左から、滝田さん、そうにゃん

 
滝田さんによると、そうにゃんの装飾をスタートしたのは2015(平成27)年夏のスタンプラリーから。駅を訪れたお客さんにスタンプラリーをより楽しんでいただけるように、という想いから始めた試みだったそう。当初はそこまでそうにゃんが浸透していなかったそうだが、このスタンプラリーをきっかけに着々と知名度が上がってきたという。
 


2019年春は3月9日~4月7日に開催!(画像:相模鉄道)

 
「当時在籍していた駅長は、2014(平成26)年のそうにゃん入社に携わっており、そうにゃんに対する愛情が深い社員でした。『湘南台』と『そうにゃん』の語呂が似ていること、開業20周年で誕生日が同じ3月10日ということで、当時の駅員たちと一致団結して自主的にスタートした取り組みです」と滝田さん。

そうにゃんへの愛が深いだけあって、「そうにゃんだいの字体と色味は本物そっくりに作る」「ナンバリング『SO28』は、『そうニャ(「ん」だけ文字余り)』」など、細部までこだわりをもって「そうにゃんだい」の駅名標を制作したのだとか。
 


本来、湘南台駅のナンバリングは「SO37」

 
これらの取り組みは、そうにゃんだい駅から異動した駅員さんが異動先で装飾を始めたり、そうにゃんだい駅の装飾を見たほかの相鉄線駅員さんが「うちの駅の窓口にも置こう!」と、駅員さんたちの間で相鉄線各駅に広がっていった。
「そうにゃんだい」の名の通り、そうにゃんを身近に感じるキッカケを作ったのが湘南台駅なのだ。
 


相鉄線の駅で見かけるそうにゃんのパネル

 
よく相鉄線の駅で見かけるこちらのパネルは、本社の企画課が春・夏のスタンプラリー用に作るパネル。イベント終了後も各駅で活用しているため、たまに年季を感じるそうにゃんもいる(笑)。
「今年一年はどんなそうにゃんにする?」とそれぞれの管轄区域で相談し、毎年違うデザインをイラストレーターさんに依頼。完成したイラストを印刷して、駅員さんたちが自分たちでパネルを作っているそうだ。
 
 
そうにゃん担当はいるの?
 
駅によって装飾の方法はさまざまだが、かなり凝った装飾を施している駅も少なくない。鶴ケ峰駅は毛糸で編んだ洋服をそうにゃんに着せていたり、大和駅や瀬谷駅には“駅らしい”アートも飾られている。
 


峰駅の駅窓口。ひな祭り仕様のそうにゃん(画像:相模鉄道)


写真左から、瀬谷駅、大和駅のパンチアート(画像:相模鉄道)

 
これらの装飾や作品作りは、基本的に“やりたい人がやる”スタイル。「1~2ヶ月に1回というペースで装飾を行っています。各駅それぞれが自主的に行っていることですが、相鉄線全体が『そうにゃん担当』なのかもしれません」とのこと。
 


パンチアートを制作した大和駅の駅員、菅原(すがはら)さん(画像:相模鉄道)

 
そうにゃんをより魅力的に見せるポイントをうかがってみると、「ハロウィンやバレンタイン、お正月など季節ごとのイベントに合わせた衣装をそうにゃんに着せると、本当に可愛いんです。駅員同士で『これを着せたら可愛いんじゃない?』とアイディアを出し合って、ぬいぐるみの衣装を一生懸命手作りしています。そうにゃんのぬいぐるみは体型が複雑なので、衣装作りは結構大変なんです・・・寸胴だし胴体も短いし頭も大きいし。でも、そこが可愛いんですよね」と目を細めて笑顔で話す滝田さん。
 


大和駅のそうにゃん。ゴールドの名札が眩しい!(画像:相模鉄道)

 
ただ単にぬいぐるみ用の洋服を着せているだけではなく、作業服姿だったり、実際の制服の切れ端を利用したりと、そうにゃんを通して相鉄線に携わる人々との繋がりを感じられる。同じぬいぐるみなのに表情が違って見えるのも、新しい装いになるたびに、そうにゃんに相鉄魂が込められているからかもしれない。