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家系総本山「吉村家」創業者、吉村実氏にインタビュー。移転の噂は本当?

家系総本山「吉村家」創業者、吉村実氏にインタビュー。移転の噂は本当?

ココがキニナル!

家系ラーメンの生みの親、吉村実氏にインタビュー。「家系ラーメンとは」「直系店舗・人を育てること」「吉村家の今後」についてうかがう。

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ライター:はまれぽ編集部

家系総本山「吉村家」創業者の吉村実氏に、家系ラーメンについて語っていただいた前編に引き続き、第2弾は、吉村氏のパーソナルな部分、吉村氏が美味しいと思うラーメン店や「吉村家」移転の噂の真相をお届けする。
 

 
 

60歳までお酒を飲んだことがない


 
吉村氏は60歳になるまで、お酒を飲んだことがなかったという。

「僕は(中区)仲尾台中学の第一期生。そっからトラックの運転手やったり、左官屋やったり、いろんなことを経てきたから、23歳まで全然モテなかった。自分にとって良い仕事じゃなかったから。でも金は稼いだ。私の父が50歳のとき僕が生まれたんだけど、とにかくお金がなくて。僕は働くことが大好きだったから、金を稼ぐと母親が喜ぶわけよ。すごい喜ぶの。そういう意味では、いい経験させてもらったな」

「いま72歳だよ。72で、やっぱりモテるんだな(笑)。飲み屋に行っても、『わぉ、どうしてこんなモテんの?』って。だから絶対(外に)出ないの。60までは本当に遊ばなかった、でも勉強はさせてもらった、ラーメンの勉強を。自分のPB(プライベート)商品が多いのはそのおかげ」
 


吉村家のテーブル席にはPB商品がずらりと並ぶ

 
「社会へ出ていろいろ食べ歩いて、勉強させてもらって、60歳になって花が咲いたな、僕の場合は。自分の計算では60が定年だから、借金はないほうがいいと思って銀行もある程度支払いが終わってきた」

「僕はね、運が良かった。先見の明がある友人がいたから、『くだらないことするな』とアドバイスしてくれた。付き合っている人たちの中には失敗する人もいて、それを良い教訓にしたよ。酒を飲めば身体壊すし。だから僕は、72まで入院したこともないし、風邪もひかない。気を張っている人はね、風邪を引かないんだよ。50年くらい(風邪を)引いていない」
 
 
ーーー家系ラーメンを食べると風邪予防になると言われていますが
 
「あ、そうなの?うっそばっか~(笑)。でもね、運動なにもしてないけど、72歳の身体じゃないよ。それにラーメンのせいで太るっていうのも嘘。僕の身体見れば分かるでしょ?」
 


鉄板が仕込まれているのかと思うくらい硬い腹筋

 
吉村氏によれば、吉村家の従業員さんたちもみんな鉄板のような身体をしているのだとか。仕事でインナーマッスルが鍛えられているのだろう。吉村氏は午前8時半ごろに八百屋さんへ行って、八百屋さんの荷物を下ろすのを手伝ってから買い物をするという。

「僕の場合はね、年末の29日くらいになると身体の節々が痛くなるの。『お正月休みだ~!』っていって、その日は丸一日痛くて起きれない。だけど次の日になったら、楽しみにしてるお正月の旅行があるからパッと治っちゃうんだな。オンとオフの切り替えが早い、父と母に良い身体をもらった」
 


吉村家の店内では吉村氏のご両親が見守っている

 
「食券(プラ券)にしたのは、遠くから見て色の違いで注文が分かるから。『あー、赤か。じゃあ普通盛りだな』って。一人でやるクセがついているからだな。楽しいから仕事ができるけど、だんだんと肉体的に辛いし、きついな。今は(午後)3時ごろには布団に入ってテレビ見て(午後)6時ごろに寝ちゃうよ」
 
 
60歳を過ぎてから始めたこと
 
「毎週土曜日は野毛に飲みに行く。ホルモン食べるなら日の出町の『寅次(とらじ)』さん。だいたい土曜日は寅次さんで、豚ホル、牛ホル1人前ずつ、緑茶割り2杯で2200円くらいで帰ってきちゃう。あと4~5軒回るけどね。あんまり高いところは行かないかな。大手のチェーンってあんまりなくて、中小のチェーンのお店が多い。だから俺野毛好きだな。行きは歩きで帰りはタクシー。酔っ払ってフラフラしてると危ないからね」

「女の人はいらない、僕は家内ひとりで十分。うちの女房と23で結婚したから50年近いだろ? チャラチャラしてないし、お金の信頼感もあるし、離婚しようなんて思ったこともない。余所へ飲みに言ってジョークを言うことはあってもそれ以上のことはない。吉村家がここまできたのは、女房が全部手作りの食事を必ず一食作ってくれたから。とんかつ揚げたり野菜炒めしたり。もう一食はラーメンとライスでね」
 


「女房とは同志。そういう面で言えば、尊敬している」

 
「奥さんはね、旦那が働くとね、働かないの。そういうもんみたい。どちらかと言うとほわんとしているし、あだ名が『あんみつ姫』っていうの。なんで『あんみつ姫』かは知らないけど、ぼーっとしているからじゃない?(笑)。でもそれでいいの、うちの家内は。だから家内とは必ず月に1回旅行するんだ」

「今年の正月は秋田に行った。みんな『いいなぁ』って言うけど、2人ともノイローゼになっちゃってよ。ずっと顔合わせてるから。今までそんなに長い時間一緒にいなかったもんだから、寝息も気になっちゃって。生活観のズレってやつかな。そしたら女房が気を利かせて別の部屋に移ってくれて、もちろん別料金でな(笑)。そしたらぐっすり眠れたよ。そういうのもみんな勉強だ。60まで旅行したことないから、見るもの全部が新しいの。だから死ぬまでに今まで見たことないことをできたらいいな、と思ってるよ」