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横浜をイメージしたフォント「濱明朝」って、どんな文字?

ココがキニナル!

横浜の街をイメージした「濱明朝」なるフォントがあるらしい。どんな書体なのか気になる。横浜随所で見ることができるらしい「濱明朝」は、どんなところに使われているのだろうか。(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

「濱明朝」は、横浜の街をイメージして開発された都市フォント。ハマっ子らの“濱明朝推し”により、関内ホールや大佛次郎記念館などで採用。横浜内外で広がりを見せている。

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2019年08月16日

ライター:小山 はな

横浜の街をイメージした「濱明朝」なるフォントがある!?

普段、パソコンなどで文字を打つとき、標準で設定されているMS明朝やMSゴシックといったフォント(書体)ばかり使っている人が多いと思うが、なんだかどれも無人格な感じの書面になりがち。ここぞというときには、表現したいことのイメージに合ったフォントを使って思いの丈を綴ってみるのもいいかもしれない。

もし、あふれ出る横浜愛を表現したいとき、ハマっ子なら横浜にちなんだフォントがあれば、さぞ使ってみたくなることだろう。
今回は、そんなハマっ子の心をくすぐる・・・横浜をイメージして作られたという濱明朝なるフォントが、どのような経緯で作られたのか、また、どんなところに使用されているのか調査する。

 

横浜の街をイメージしてデザインされたフォント「濱明朝」
 



街のアイデンティティを表現? 「都市フォントプロジェクト」って?

というわけで、濱明朝の開発および発売元で、フォントをデザインするタイププロジェクト株式会社に話を伺うことにした。オフィスは、東京都練馬区の西武池袋線石神井公園(しゃくじいこうえん)駅の住宅街にあるという。

 

地面が気になって仕方ない小学生のあとを追いながら、閑静な住宅街を10分ほど進む
 

フォントをデザインするタイププロジェクトのオフィスを発見!
 

話には聞いていたが、本当に一軒家だ!
 

ピンポンとインターフォンを押して要件を伝えると、2階の部屋に通され、タイププロジェクト代表の鈴木功(すずき・いさお)さん、マネージャーの角美奈子(すみ・みなこ)さん、そして、中心となって濱明朝をデザインし、現在はタイププロジェクトから独立されている両見英世(りょうけん・ひでよ)さんが出迎えてくれた。

 

代表の鈴木さんの執務室は、キッチン横にある
 

まず、書体について簡単に説明すると、我々が普段、目にする明朝体やゴシック体などの文字、それらは全て、人の手によって一文字一文字デザインされたもの。例えば、iPhoneで通常表示される日本語は、「ヒラギノ角ゴ」というシリーズの書体の一つで、書体デザイン会社「字游工房」が手掛けたものであり、また、MS明朝も日本の各社の協力によって開発されたマイクロソフトの書体である。デジタルで使用できるフォント一式を制作する場合、日本語(ひらがな・カタカタ・漢字・記号等)だと標準でなんと約9500文字をデザインする必要がある。

 

制作風景。日々、新しい文字がデザイナーたちの手によって作られている
 

タイププロジェクトの鈴木さんは、日英バイリンガルのデザイン誌『AXIS(アクシス)』の専用書体「AXIS Font」をデザインしたタイプデザイナー。このフォントは、その後発売され、和文書体は、カフェのスターバックスや靴ブランド「カンペール」などで、パンフレットや店頭POPといったコミュニケションツールで一貫して使用されているほか、西武鉄道の案内表示にも使われている。

 

鈴木さんデザインのフォントを使用した石神井公園駅の駅名標
 

駅構内の案内表示などにもAIXS Fontが採用されている
 

そんな鈴木さんの中にはずっと、媒体や企業がその個性を表現するのに専用書体を使うのと同様に、固有の文化を有する都市の個性を反映させた書体をデザインする「都市フォントプロジェクト」の構想があった。2009(平成21)年に本格的に活動を開始し、これまで、自身の出身地から「名古屋 金シャチフォント」、東京という大都市の「東京シティフォント」を制作している。

 

東京シティフォント(左)と、名古屋金シャチフォント
 

その都市フォントプロジェクトのメンバーの一人が、両見さんだ。その2009年は、くしくも横浜開港150周年の年だった。そして、両見さんは、当時、JR大船駅近くに住んでおり、居住地こそ鎌倉市だったが、愛着のある横浜の都市フォントを作ろうと決める。

 

濱明朝をデザインした両見さん
 



クラウドファンディングを活用して濱明朝の輪を広げる

両見さんは、開港150周年を節目に横浜という街の価値を高めるべく横浜市文化観光局が主催した「イマジン・ヨコハマ」のワークショップに参加して、市民が抱く横浜のイメージを吸い上げたり、実際に横浜の街を歩いて、街のアイデンティティを形成する要素を探るフィールドワークなどを繰り返した。

港、丘、歴史、ファッショナブル、伝統と先進性・・・などのキーワードを体感とともに抽出し、横浜という都市のフォントの構想を練り上げていった。具体的なイメージソースとして採用したのは、山下公園に停泊する氷川丸、そして、横浜を海から見たときの街の風景だ。氷川丸は、横から見た船の先端の形状を、文字の横線の書き出し部分に取り入れ、また、富士山を背景に海からにょきにょきとビル群が伸びるように見える横浜の街の風景は、文字の縦線やうろこ(明朝体特有の飾り部分)にインスパイアさせている。

 

山下公園に停泊する氷川丸(撮影:naitokz)
 

漁港の風情とは違い、高層ビルが海岸線に立ち並ぶ横浜(撮影:skyseeker)
 

一つの和文書体を完成させるまで、構想から含めて少なくとも5年ほどかかると言われている。生半可な覚悟では取り組めない。両見さんは自分の中でしっかりと腑に落ちるまで慎重に準備を重ね、横浜の明朝体の骨格が固まってきた2015(平成27)年、タイププロジェクトは、この書体を「濱明朝」と名付け、制作にクラウドファンディングを活用することにした。

 

支援金を募集したクラウドファンディングサイトの抜粋
 

クラウドファンディングを活用した理由については、制作資金集めという目的ももちろんあるが、それよりも「クラウドファンディングを通じて濱明朝について知ってもらうきっかけにしたかった」と角さんは話す。両見さんは、「制作にいろいろな人に関わってもらいたいし、それによってビジネスとして展開していく裾野を広げたい、という思いがあった。それに、支援してくれた人にお返しができることに魅力を感じたから」という。募集開始後、この呼びかけは、横浜内外の人々からの反響を呼び、当初目標の130パーセントを超える約400万円の支援金を集めることができた。

 

返礼品の手ぬぐい。
横浜帆布鞄とのコラボで制作。横浜市営地下鉄の駅名が濱明朝で並ぶ
 

同じく横浜帆布鞄とコラボした返礼品のトートバッグ。スタッフも愛用している
 

 

 

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