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東京オリンピックで江の島が変わる!? 交通手段の3つの改革とは?【後編】

東京オリンピックで江の島が変わる!? 交通手段の3つの改革とは?【後編】

ココがキニナル!

江の島のオリンピックに向けての取り組みは?/江の島大橋の拡幅工事で車線が増えたそうです/バリアフリー化に地元の人たちが腰を上げました(ハムエッグさん、八景のカズさん、マッサンさん)

はまれぽ調査結果!

東京オリンピックを契機に「江の島大橋の車線拡張」「江の島頂上へのバリアフリー化計画」が進行中。改善点はあるものの、安全かつスムーズに多くの人が利用できるよう取り組みが進められている

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ライター:星野 憲由

前後編でお届けしている江の島のアクセスを向上させるプロジェクトについて。江の島では東京オリンピックを契機に、3つのプロジェクトが動いていることが明らかになった。そのプロジェクトは以下の3つ。

(1)江の島の自動運転バスの実証実験
(2)江の島大橋の車線拡張
(3)江の島バリアフリー計画

前編では、自動運転バスの実証実験の乗車レポートを紹介したが、後編では、市民の声を生かした取り組みについて紹介する。江の島大橋の車線拡張計画や、江の島のバリアフリー計画の2つのプロジェクトは、いったいどういう目的で進行しているのだろうか。早速、各プロジェクトの担当者に取材を試みた。

 
 
 

江の島大橋は県が管理する道路だが県道ではない


 
まずは、江の島大橋の3車線化事業について、担当部署の神奈川県県土整備局河川下水道部砂防海岸課を訪ねた。
通常、道路や橋の拡張工事であれば、道路部が担当するイメージだが、この案件は少し事情が違うようだ。国道134号線の江の島入口交差点からヨットハーバーまでの道路は、県が管理する道路であるものの、港湾内や港湾と周辺の公道を結ぶ道路として臨港道路の扱いになっている。そのため、砂防海岸課の担当になるのだそう。ちなみに江の島に向かって右側にある歩道部分は江の島弁天橋という名前で、こちらは一般県道の扱いになる。

 
江の島大橋拡張工事とバリアフリー計画
車道が江の島大橋、人道橋が江の島弁天橋(
過去記事より
 

ということで、お話を伺ったのは、河川下水道部の港湾事業調整担当課長の佐藤映(さとう・えい)さんと、砂防海岸課なぎさグループ兼スポーツ局セーリング課の佐藤哲也(さとう・てつや)さん。

 
江の島大橋拡張工事とバリアフリー計画
左から佐藤映さん、佐藤哲也さん
 

では、どういう経緯で車線拡張の話になったのか、お二人に伺った。
「もともと車の渋滞がひどいという意見がありました。そこで江の島の入口に駐車場の空車・満車の表示を出していたのですが、それだけではなかなか渋滞が緩和されませんでした。オリンピックの開催に伴い一層の利用者の拡大が予想されるので、2016(平成28)年から江の島大橋の3車線化の検討を始めました。そして 2017(平成29)年に工事に着手し、今年2019(令和元)年の8月に完成しました」

 
江の島大橋拡張工事とバリアフリー計画
もともとは2車線だった、江の島大橋
 

具体的には、どのように拡張されたのだろうか。
「幅2.1メートルの中央分離帯を取り払い、1.4メートル拡張することで、往復2車線から江の島に入る車線を1車線追加して、3車線にしました。また往復にそれぞれ自転車通行空間を確保しました。完成した後は、地域の方からも良かったという声をいただいています」

 
江の島大橋拡張工事とバリアフリー計画
事業区間と工事区間
 
江の島大橋拡張工事とバリアフリー計画
車線の追加イメージ
 
江の島大橋拡張工事とバリアフリー計画
1車線増えて、イメージも変わった
  

 
 

利用者調査とのギャップを直撃



しかし、「はまれぽ」の事前調査とは、少々利用者の心境が違っているようだった。島内にある「江の島なぎさ駐車場」で約20人の利用者にアンケートを実施。若い家族連れや、カップルなどを中心に江の島をレジャー目的で頻繁に利用しそうなドライバーに絞って質問をしたところ、想定より拡張工事を認識していない人が多かった。

 
江の島大橋拡張工事とバリアフリー計画
江の島大橋拡張について
 

そこで、観光客だけでなく、江の島で働いている人にも拡張工事について話を伺ってみた。
すると、渋滞道路沿いにある店舗スタッフは「渋滞は少しだけ緩和されましたけど、少しですね」と答えてくれ、また某店舗スタッフは「お客様から渋滞のことで何か言われたことはないけど、自転車通行スペースができたことで、そこを歩く歩行者が増えて危ないという声をよく聞きます」と話してくれた。

 
江の島大橋拡張工事とバリアフリー計画
確かに取材中も自転車通行スペースを歩く歩行者を見かけた
 
江の島大橋拡張工事とバリアフリー計画
自転車利用者は多く、自転車通行スペースは必要だと感じる
 

これらの意見を担当者へぶつけてみると、
「週末の渋滞が全くなくなるとは思っていません。ですが、ご意見の中にあったように、確実に渋滞が減少しているのは確かです。3車線が開通して、どれほどの効果があったかの調査結果は出ていないので、はっきりしたことは言えませんが、その結果を踏まえて、いろいろな検証をしていくつもりです。既に自転車スペースを歩行者が歩いていることについては把握していますので、今後何か対策を検討する予定です」
との答えが返ってきた。

素人目線ではあるが、江の島大橋を1車線拡張しただけでも、思い切った対策だったのではないだろうか。これ以上の車線追加は、橋の構造を抜本的に見直す必要が感じられる。また、江の島大橋を利用する自転車はことのほか多く、加えてサーフボードを取り付けて走行している自転車も多いので、自転車専用スペースに歩行者が入れないような対策は必要かもしれない。利用者個々に異なる目線はあるだろうが、現状として最大限の取り組みなのではないかと感じた。

 
江の島大橋拡張工事とバリアフリー計画
取材時は一部工事のようで、自動車も自転車も混み合っていた