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逗子の保育園に古民家を改装して「自然の中で園児を育てる」ところがあるって本当?

逗子の保育園に古民家を改装して「自然の中で園児を育てる」ところがあるって本当?

ココがキニナル!

逗子にある「海の幼稚園」は、園庭がなく、ほぼ毎日園児を海で遊ばせるらしい。園の雰囲気や教育方針、海でどんなことをしているのか気になるので取材をお願いします。(うみすすさん)

はまれぽ調査結果!

逗子にある認可外保育施設「うみのこ」には庭もあるが、悪天候の日を除きほぼ毎日、海や山へ出かけて遊んでいる。その日どこで何をするかは子ども達自身が決める、自主性を尊重した教育方針

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ライター:福田 優美

「海のようちえん」と「うみのこ」の2つがある



逗子に「海の幼稚園」があるというキニナル投稿をいただき調べたところ、一般社団法人そっかが運営する認可外保育施設「うみのこ」と、同法人の後援を受けて地域の母親たちが運営する自主保育「海のようちえん」があるようだ。今回は、認可外保育施設「うみのこ」を取材することにした。

 

逗子海岸から徒歩5分ほどのところにある
 

10月末日。朝8時半にうみのこに到着すると、お掃除中だった保育主任の山ノ井怜生(やまのい・れお)さん、通称れおっちが対応してくれた。

 

撮影中も「れおっち〜」と子どもたちにちょっかいをかけられるれおっち保育主任
 

「ここは2019年4月に開園して、3歳から5歳までの子ども25人が生活しています。拠点にしている「海のじどうかん」は以前カフェだった古民家を自分たちで改装しました。庭はまだ作っている途中なんです。砂場もつい最近、保護者の方々が手伝ってくれてできたばかりです」

 

できたばかりの砂場で遊ぶ子どもたち
 

登園したらまず検温と記入。一般的な保育園と同じだが屋外というのが特徴的
 

2階建ての児童館は決して広いとは言えないが、日がさんさんと差し込み、全開にした扉からほんのり潮の香りを含んだ風が入ってくる心地よい空間だ。
続々と登園してくる子どもたちを観察していると、みんなてんでバラバラの行動を取るのがおもしろい。庭でおしゃべりをする子、一人で自転車に乗り続ける子、室内で本を読む子、バザーに出店するというボードゲームで遊ぶ子、大人に本を読んでほしがる子。

 

週末のバザーに出店するという子どもたちお手製のボードゲーム
 

庭にはサーフボードなど海で遊ぶグッズがたくさん並ぶ
 

この日の気温は22度。登園直後には園庭でシャツを脱ぎ捨てていた
 

10時ごろになると3歳児は1階、4・5歳は2階に分かれ、それぞれで絵本の読み聞かせが始まった。騒がしかった園内が一瞬静かになる。

子ども達が本に夢中になっている間に、れおっち先生が今日のスケジュールを説明してくれた。

 

1階では3歳児の読み聞かせ
 

畳が残った2階では4、5歳の読み聞かせ
 

「普段はこのあと、今日は何をするか子どもたちと話し合って決めるんですが、今日はおととい行った遠足で子どもたちが掘ってきた芋で、焼き芋会をします。
 海に行きたい、山に行きたい、じどうかんに残りたいなど意見が分かれれば、天気や人数を考慮しながらも、子どもの “やりたい” をできるだけ尊重します。まずは子どもたちが自分で考え、自分で決めることを大事にしています」

 

保護者と保育士が和気あいあいとした雰囲気で、焼き芋の下準備
 

準備ができたら海に向かって出発
 

保育園といえば、「今日はお絵かきをしましょう」とか「今日はお外で遊びましょう」と先生が声をかけ一斉保育をするというイメージだが、ここでは違うようだ。
読み聞かせが終わると、準備をして逗子海岸に向かう。この日は父母参加デイということで、保護者の方も数名いる。誰がどの子の親なのか全くわからないくらい、全員が溶け込んでいる。

 

道路を渡る時はみんなで挙手。それにしても、歩くのが早い
 

園から海岸までの距離は約500メートル。その間わずかだが、子どもたちの歩くスピードに驚いた。他園でも幼稚園教諭をしてきたれおっち先生曰く「よその園の子と比べて、足腰がかなり強いと思います」とのことだった。