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1月14日にパシフィコで催された脱原発世界会議の様子は?

ココがキニナル!

今月14日(土)に開催される「脱原発世界会議」のことについて、気になります。横浜市民&神奈川県民の多くの方々の参加を望みます。(jiyuezhnjiさん,まこPさん,秋沙さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

脱原発世界会議は、世界各国から人が集まり、原発なき世界のあり方を探る巨大イベントだった!

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ライター:松崎 辰彦

東日本大震災から10カ月。巨大地震が引き起こした津波によって、原子力発電所が崩壊し、放射性物質が拡散する“想定外”の出来事に日本は根底から震撼した。

これまで絶対安全と喧伝され、私たちもときに疑いながらも依存し、信頼してきた原子力発電。けれどもひとたび致命的なアクシデントに襲われれば、その禍根はとりかえしのつかないものであることが、今回の事故で明らかになった。

私たちはこれからも、この危険な発電技術を続けていいものだろうか?
多くの人々がNO!の意思表示をしている。

こうした機運の後押しを受け、1月14日・15日の両日に横浜パシィフコで『脱原発世界会議』が開催された。その模様をお伝えしよう。
 


会場のパシフィコ横浜




詰めかけた人々

午後1時から始まった脱原発世界会議。おそらく原発事故以来、最大の脱原発集会であろうこのイベントには、開幕前から多くの人々が押し寄せた。

こうした期待を受けて、開始時刻と同時にさまざまな集会や報告会、そしてワークショップがスタート。
 


まさに長蛇の列
 

人々の意識の高まりを示しているか
 

人でごった返している


会場は人であふれ、どこで何をやっているのかわかりづらい。

そんな中にジン・ネット代表のジャーナリスト、高世仁氏も顔を見せていた。
拉致問題で知られるようになった高世氏だが、本来は環境系の取材の方が得意であるとのこと。

この会議に関しては、「再生可能エネルギーを爆発的に増やさないと日本はやっていけないので、そのキッカケになればいいと思います」と期待を寄せた。
 


自ら製作した チェルノブイリ原発事故のDVDを手にした高世氏


ある部屋では「原発100キロの地で子どもと生きる」と題して、会津放射能情報センター代表の片岡輝美さんが講演をした。
 


片岡輝美さん


会津からきた彼女は子どもを持つ親として、3月11日に自分の身の回りにどのようなことが起きたかを話した。そこで彼女は本来は責任を持つべき人々が、開き直りともとれる発言で責任から逃れるのを目にし、大きな失望を感じた。

さらに原発事故は人間関係に大きな変化をもたらした。家族や近所、PTAに大きな分断をもたらしたのである。放射能を恐れて逃げ出した人々に対しては「いいわね、逃げられるところがある人は」などという言葉が投げつけられた。

のみならず子どもたちを無用に被爆させたという親の後悔は続き、回りの人たちの中には「自分は心配しすぎなのだろうか」と考える人もいれば、何もなかったように振る舞う市民や学校、幼稚園もあり、両者の隔たりは大きいと語った。
 


現地からの言葉は重い


またメディア側は会津にお笑い芸人を送り込んだり、あるいは大河ドラマの舞台に選ぶなどして、「会津は安全」というメッセージをひそかに広め始めた。

イメージダウンを恐れる観光業界も放射線の除染を嫌がったり、行政が給食の放射線測定よりも地産地消を進めるなど、あたかも会津の人々の心に“安全”を刷り込むかのような動きの中で、声を挙げることの難しさを語った。

このように現地の切実な声が聞かれたことは、今回の大きな収穫であった。