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ニュータウンに歴史を求める旅。はま旅Vol.46「センター南編」

ココがキニナル!

横浜市内全駅全下車の「はま旅」第46回は、ニュータウンに歴史を求める旅、センター南駅。夜になると現れる巨大なトトロも見もの!

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ライター:吉田 忍

電柱がない広々とした道路、ゆるやかなアップダウンのある街並みにたくさんのショッピングモール。センター南の駅を降りて見渡した街の様子は、港北ニュータウンのイメージそのまま。
 


市営地下鉄ブルーライン、グリーンラインが通るセンター南駅
 

駅前のすきっぷ広場。名前は公募で決まった
 

デッキやレンガの張替え工事中
 

駅前にこんな結婚式場も……


ところが、駅からほんの少し歩くだけで、1200年の歴史を持つ神社や中世の城跡が残っている。センター北には縄文時代の遺跡があったけれど、センター南も新旧の対比が面白い街だったのだ。



1200年もの歴史を誇る杉山神社と、港北ニュータウン建設発祥の地



都筑区役所の裏手にある広大な都筑中央公園。起伏にとんだ地形を生かし、街中とは思えない自然の魅力に溢れている。
 


春には桜が楽しめそうだ


この公園の中に杉山神社がある。
 


しんと落ち着いて気持ちの引き締まる空間だ


この杉山神社、実はこのあたり一帯にいくつもあるらしい。

江戸時代の1800年頃に書かれた「新編武蔵風土記稿」には、現在の横浜市北部を中心に70数社の『杉山神社』があったと記されている。現在でも、横浜市内に30社以上の杉山神社が残っているのだとか。

杉山神社は、『続日本後紀(しょくにほんこうき:平安時代の歴史書)』に、「承和5(848)年に、武蔵国都筑郡の枌(杉)山神社が霊験あるをもって官弊に預かった」という記述が残る、1200年もの歴史がある神社だ。

そして、杉山神社は鶴見川流域を中心にたくさんの分社が生まれた。ところが、最初に作られた杉山神社がどこなのか、わからなくなってしまった。

一番古いと有力視されている候補は4つほどあり、この杉山神社もそのうちの1つ。郷土史家・戸倉英太郎氏は、ここを最有力候補としてあげている。
 


戸倉氏の石碑もある


都筑中央公園内の杉山神社で出会ったのは、北村保雄(きたむらやすお)さん。北村さんは、氏子総代で、神社の神職と協力して神社を維持している。

鳥居の足元に、細長い石が置かれていたので、それについてうかがうと、関東大震災で崩れ落ちた鳥居の一部だったものとのこと。数年前、近くに埋まっていたのを北村さんが掘り出されたとか。「もう半分もまだ埋まっていますが、これより大きくてとても掘り返せないのでそのままにしてあります」と、話してくれた。
 


掘り出した鳥居と北村さん


掘り出された鳥居の横には、『港北ニュータウン建設発祥の地』という石碑が建っている。歴史ある神社からニュータウン建設がはじまったと思うと感慨深い。
 


「良き道辿れば 良き里あり」鏡のように磨かれていた
 

裏に「港北ニュータウン建設発祥の地」とある